先日アップした「セッション会開催の経緯」http://asami1837.hatenablog.com/entry/2013/11/30/174017の続きの会話になります。なので、お話相手はセッション会首謀者・TOMBOWさん。11月28日23時過ぎ、下北沢の王将にて。
――いちばん最初にライブハウス行った時、誰か連れてってもらった?
「いやー? 私、それこそ全然さぁ、1人でどこでもホイホイって行っちゃうタイプだから。それにライブハウスって場所に先入観がなかったから怖いとか思わなくて、ライブ観たかったからその場に行くってゆう。だからそのままふわ~って行っちゃった。初めて行ったの、たぶん千葉LOOKだよ」
――え!? なにそれスゴイ!! それ何歳くらい? 大学生の時だよね?
「たぶんそうだと思う…」
――誰を観に行ったとか覚えてる?
「…エルレ?」
――エルレ観たの!? LOOKで!? すごいね、当時…当時って10年くらい前か。
「そんなに前になる?」
――だってエルレ活動休止してもう5、6年…(ELLEGARDENは2008年活動休止)。
「そんななるか~」
――なるなる、案外経ってるよ!
「そっか~…、もうそんなになるのかー…」
――なんか違うことで落ち込んじゃった(笑)。でもすごいね! しょっぱながLOOKでエルレって!
「でもフォズもLOOKだったんだよ、初めて観たの」
――LOOKに縁があるんだ。
「話が逸れたね(笑)」
――でも面白いよ!
「だから何だろうな、ライブハウスは怖いものってゆう先入観が無かったから、逆に怖がってる人たちの感覚が…なんか“ああ、そうなんだね”ってなる…」
――まあさ、広い会場とかなら怖いとかも無いかもしれないけど…。
「でも会場ってゆうより、1人で行くってのがネックなのかね?」
――私は最初はライブハウスのシステムがまずよく分かんなかった。ドリンク代なに!? ってとこからまず始まるから。
「まあそうだね。確かにそうだね」
――ドリンク代、謎じゃん! チケットに別途ドリンク代500円って書いてある…。
「今はもう先に500円玉用意してるってゆう…この感じですけど。そうだね、そういやそうだったね」
――とりあえずでもライブハウスに来て欲しいなってゆう…。
「まあねー…」
――たとえばFoZZtoneのライブでも、ワンマンしか行ったことない人とかに。
「そう! あのワンマンのポテンシャルさ、バカじゃないのって思うの!」
――暴言きました(笑)
「誰に対してのバカじゃないのって分かんないけどさ(笑)。なんだろうね、そんなにワンマンって違うのってゆう…」
――確かに今年の赤坂BLITZワンマン(2013年9月7日、FoZZtone『Reach to Mars』ツアーファイナル公演)はすごい良かった! でもさ!
「なんでワンマンだとあんなにお客さんが集まるの?」
――それはやっぱり曲数が多いからじゃないの? 聴きたい曲聴ける率も上がるし。
「そうだよね、それでずっと自分の好きなバンドしか出ないってゆう安心感がある。あとお金の問題かぁ…」
――だよね。たとえば対バン4組とか出るイベントでも、だいたい3,000円とかじゃん? なら3,500円だったっけ、今回の赤坂は。それでフォズを2時間以上観れるのと、それに近しい値段で30分そこら観るってゆうこの価格差って大きいんじゃないかなって…。
「そっか…冷静に考えるとそうだよね……」
――だからワンマンしか行ったことないとか、REC OK!止まりとか、そこで誰かがアップしてた動画を観てただけとか、そうゆう人にガレージを覗きに来て欲しい気はするかも。
「そうなんだよね。だからさ、ここら辺に二の足踏んでる人に、こう、こう…!」
――ワンマンって、やっぱり行きやすいのかなぁ。とっかかりとして。
「分かった! じゃあこのイベントタイトルにもワンマンってつければいいかな!」
――意味分かんないんだけど(笑)
「ずっとフォズだよ~(笑)って。嘘もいいとこだけど(笑)」
――嘘だよ(笑) ぜんぜん他のバンドの曲挟むでしょ(笑)!?
「いろいろ挟む(笑)」
――(初ライブの時の)エルレ、ワンマンだった?
「(無言で首を振る)」
――ダメだ、この人あんま参考になんない(笑)
「なんだろう、逆に私さ、対バンがいるってお得感があるってゆうかさ。知らないバンドも一緒に観れるってゆう。でも一方で、その人にとって当たり外れがあるからそれが嫌だってゆう人もいるんだろうね。そうゆう意味では私、ずっと対バンに恵まれてきたのかも。自分の好きなバンドの対バンがすごい良い人たちが多かったから、対バンに対しての悪いイメージがない」
――対バン面白いよね、本当にいろいろ観れるし。ただ、それってたぶんすごい贅沢な遊び方なんだよね、やっぱり。
「なんだろうな…でもライブハウスに行く前って好きな音楽ってそれこそTVとか…。私、カウントダウンTVが大好きだったから。そこでバーって聴いて。でもさぁ、ライブハウスに来たらなんかもう違うよね。音楽のそのとっかかりがさ。ライブハウス、からの…ってゆうのがすごく増えて」
――私も最初はラジオとかで聴いて“いいな、いいな”って拾ってたのを、そのうち紹介されたのを次はネットで拾って聴くようになって。そのあとはもうライブハウスで直に見つけるってゆう…。
「そうゆう草の根戦法みたいなのに…」
――どんどんなっていった。
「でもそれがさ、本当にリアルに…」
――手応えがあるよね。
「最近はもうライブが良かったら、その場でCD買うみたいな。入り口がCD買ってからライブに行くじゃなくて、ライブに行ってからCD買う(笑)」
――そう(笑)! 昔は確かにCD聴きこんでからライブに行かなきゃみたいなのが、ライブに行って初めて“良い!”って思って買うみたいな。
「そうそう、反対になっていったよね。でもまぁそれはウチらがライブに行ける環境にあるからなんだけど」
――そうだよね。
「やっぱ友達とかがライブに行ってたら“私も行こうかな~”ってなるかな…? 友達戦法かな。友達の友達は友達だよ(笑)、みたいな(笑)」
――でもね、そうだと思うんだよね…。単純に来て欲しいんだよね。
「でもさぁ、それこそガレージの泥イベントだからさぁ(笑)、訳が分からないと思ってる人も多いのかなぁ~…」
――でもだからそこが、ちゃんとした…ワンマンライブとか? しかも大きいハコにしか行ったことない人に、確かにいきなりガレージは訳分からないじゃん、ぶっちゃけ。地下だし(笑)
「訳の分からなさをさ、どうしたらさ…それこそTwitterとかの力は大きいと思うんだよね。友達とかが“楽しかったー! 楽しかったー!”って呟いてたらさ…」
――多少気になるよね。で、それですぐ行こうとは思わなくても、何かあったときに“あっ!”って思ってくれる種を撒けたらいいなとは思ってるけど…。
「うーん。やっぱり誰かが案内役でいるってゆうのは心強いよね。知り合いがいるとか、“いいよ、大丈夫だよ、サポートするよ”ってゆう人がとっかかりにいたらすごい行きやすいだろうなってゆうのは分かるんだ」
――分かる。
「…いくらでもやりますけど。いくらでもウェルカムですけど…」
――なんだろうね…それを考えてたんだよ。要はみずそう(水野創太さん/EdBUS)さんが“自分のことは自分とお客さんで売るんだ。事務所やレコード会社がやることじゃない”って言っていて。けっきょく今はさ、この界隈では少数のお客さんがいくつかのバンドについてる状態じゃない? だからもっと(お客さんの)地の数を増やさないとさ、しょうがないじゃん(笑)って私は最近思ってて。
「そこなんだよねー…。でもさ、増やすためにどうしたらいいか分からないから…」
――分からないからこれを録音してるんだよ(笑)
「増やすためにはさ、やっぱり種を撒かなきゃいけないわけでありまして…」
――けっきょくは1回来てもらわないわけには話が始まらない。
「来て欲しいんだよー…」
――お互い初めてライブ行ってから10年くらい経ってて、特に今年とかもうすでに70本くらいライブ行ってるから…やっぱりだからこそ…。
「だからこそ道連れに…(笑)」
――もっと裾野を広げないと…。
「その閉じた感じが好きって人もいるんだろうけど」
――いると思う。あえて1人が良いとか、そこは音楽を聴く場所だからそこで友達と会うの違うみたいに言う人もいるけど。
「でも人が集まる場所でさ、お酒飲んでさ…お酒1人で飲むのなんてつまんないじゃん!?」
――ねえ!! で、音楽流れてるでしょ!?
「社交場じゃん、と私は思ってるんだけど…まぁ人それぞれ」
――いろんな考えがあって良いと思うんだけど、とにかくフォズ友達がいなくて、でもそうゆう友達欲しいって思ってる人は来て欲しい。
「うん、そういう子たちに来て欲しい。ただ1回目って様子見する子が多いから、2回目がキモになってくると思うんだよね。でも2回目は無いかもしれないから、今回来た方が良いよ(笑)」
――そうだよね(笑)。てか、1回目成功させないと2回目とか無い(笑)!
「なので、無いからー(笑) 次は無いと思え(笑)! という締めで」