ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

水の町とお城の思い出話

水の流れる小さな町が好きです。
小道に寄り添うように水路が張り巡らされているような。せせらぎの音が草木の香りを運ぶような。

旅とも何とも例えようも無く津々浦々を歩いてきたけれど、心に残っているのはそんな小さな町のような気がします。もしかしたら、独りで訪れている町に水の町が多いからかもしれないけれど。そして独りで歩いていると、否が応でも他に気に留めるものが無いから。

宮城県の白石は本当に小さな水の町だったけれど、丁寧に再建されて新しい木の匂いで満たされたお城が素敵だった。その周囲をぐるりと回る水路に、鮮やかな鯉がたくさんいる場所があり、水草が花をつけてそよいでいる流れがあった。お城の脇の、ごくごく普通の神社が印象的だった。

滋賀の近江八幡は、華やかな水の町だった。琵琶湖のほとり、さもありなん。流れにかけられた小さな橋を飛び超えるように渡るのが楽しかった。近くにあった民族資料館に入って、大学生のころを思い出させてもらったり。博物館学、まったく職業には行かせてないし将来的にも望みはないけれど、教養としてとても有難いなぁと今になっても思います。

そんな近江八幡もとても記憶に残っているんだけれど、国宝・彦根城よりも実は白石城の方が好きっていうのはここだけのお話。なんだろうね、白石のお城、本当に素敵でした。ただそれだけの、でも水の町はどこも素敵で大好きだよって、ただそれだけの、思い出話。いつか、郡上八幡に行きたいなぁ。