ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2019年映画の旅③

ものすごい主観であります。
かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2019年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

JAWSジョーズ ★★★★☆
22年ぶりくらいに観た……。
「サメが出る」という記憶しか残ってなかったんだけど、1回サメが出てきたシーンで本気でびくってなっちゃったの自分で自分にウケた(笑)。
サメ怖いからさぁ(怖いじゃん??)、観に行くかどうか迷ったんだけど、ジョン・ウィリアムズのあの音楽を映画館で聴く機会なんてもう廻ってこないだろうなぁという理由で足を運んだんですけど。
しかして、その後類似品が出回りまくった“サメ映画”の大古典にして金字塔は、圧倒的な人間ドラマにして海洋ロマンでした。「もしもCGがある時代に作ったら、間違いなく駄作になっていただろう」って、きっとそうなんでしょうね。バラバラだった3人が傷を見せ合い、あのインディアナポリス号のエピソードが語られた時に、この映画はただのパニック映画から絶対的に脱したのだろうなぁ。

E.T. ★★★★★
22年ぶりくらいに観た……(最近そんなんばっか)。
ああ、こんなに良い映画だったんだなぁって、本当に身に沁みて思いました。もう何か至る所で号泣したしE.T.との深い友情と兄弟愛に心打たれたし、今になると母親の気持ちもすごい分かって最後に笑ってくれてよかったなぁって。大人になってから観た方が、子供のころより感じ入られた気がします。今さら何を言うまでも無い作品ですが、本当に本当に良かった。ドリュー・バリモア演じる妹がE.T.と初対面した時に叫んじゃうシーンとか、劇場中が爆笑してて何度観ても笑えちゃうのすごい。
そして、全てをまとめ上げた(むしろそこに収束していったのかもだけども)ジョン・ウィリアムズの圧倒的音楽。あれが流れただけで反射的に泣ける……。音楽って素晴らしいものですね……。

ゴジラ キングオブモンスターズ ★★★★☆
洋ものゴジラ、初めて観たの…、だって、キングギドラモスララドンも出るからってゆうから…観た……ちょーアガった……(笑)。
当方、1954年作品『ゴジラ』から、平成VSシリーズ最終作『ゴジラVSデストロイア』までおそらく全て観ました。小学生くらいの時に。そんで、あれはもう3年くらい前ですか、『シン・ゴジラ』を観ました。もしも私がシンゴジしか観ていないタイプだったら絶対に違和感しか無かったんだろうけど…なんせそんな育てられ方をしたもので…もはやこれは……
三大怪獣 地球最大の決戦』!!!! ラドン付!!!!!!
ってゆーかさぁ!! ラドンの登場シーンがさぁ!!! ラドンでしかなくってさぁ!!! 「ラドンラドンラドン!!!」ってなったラドンでこんなにテンション上がると思わなくないキングギドラよりもアガったもん!!??
芹沢博士の時計の時刻は、日本人にしか分からないネタだったのかだけ知りたいんですけど他になんか意味あった……??

アラジン ★★★★★
ウィル・スミスはやっぱり破格の役者だった……。もうね、最初に言うべきことはそれだと思うの!! ウィル・スミスすごいウィル・スミスすごいよ!!!
最初にフツーのウィル・スミスが出てくるんだけど、あれって思うんだけど、や~、すんばらしかったですウィル・スミス。役者に関してはウィルが全てだよスター・ウォーズハリソン・フォード状態だよあれ……。
最近のディズニー映画では常にそうであるけれど、特に今回は舞台となっている地域がそうであるからなお一層、“世界中の女の子(特にそういった地域の)への強い応援”であったと思うの。そしてそれって、すごく意味のあることだと思うの。かつて自らが世界に流布させた古典的価値観の(それはそれで文化的に意味のあることだと思うし立派な歴史なのだけれど)物語を鮮やかに上書きしていくのはね、本当にすごいなって思います。

メン・イン・ブラック インターナショナル ★★★☆☆
たぶん私、途中観てないシリーズ作品がある気がする……。それこそ初代のウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズの黄金コンビがやってた2作は観てるはずなんだけど。
安心して楽しめます、とってもライトでキュート。緊張感ないし(笑)。作品的にはそれ以上でもそれ以下でもないんだけど、テッサ・トンプソン可愛いなぁ~~。

世界の涯ての鼓動 ★★★★☆
TOHOシネマズのHPをポチポチ眺めてたら、都内のミニシアター系でしか公開してなくってノーマークだったんだけど、「あっれアリシア出てるじゃん!!!」って気付いちゃって、急遽観てまいりました。アリシア大好きおじさんなので…。
しかして今回はジェームズ・マカヴォイの存在感が光っておりました。そして主人公2人のあまりにも異質な世界軸が交わったことで、それぞれの抱える価値観があまりにもはっきりとした輪郭で突きつけられる。そしてそのもがき苦しむ世界の涯てで、「こんなもののために死んでたまるか」と最後の最後に走り出した男。
あぁ、今このシーンで、この光の中で終わってくれと、そう願っていたらエンドクレジットが流れ出したので。その波長が合ったのがとっても良かったです。私も、すべての障壁は歴史であると思うんだ。

ニュー・シネマ・パラダイス ★★★★★
初めて観ました。ずーっとずーっと観たかった。
で、予想通りなんかもう号泣に次ぐ号泣で、ほんとにエンドロールでいかに涙を拭えるかの勝負を繰り広げるあれ…隣の席で号泣してたおじさんも大変そうだったし……。そんな我々の姿は、新パラダイス座で誰も彼もが涙を流しながらスクリーンを見つめたあの画そのものであったら良いなと心の底から願うのです。
故に、今さら何も言うべきことはないです。老齢の母が告げた「本当の愛を」の言葉の後、映写機に映し出されたアルフレードの形見。涙が止まるわけなどなく。映画とは素晴らしいものだ。

命みじかし、恋せよ乙女 ★★★☆☆
オチはすんごいフツーだった(笑)。
いや、すんげぇ普通だったんだけど、全体的な余白がすごい好きでした。悪霊や幽霊やその他もろもろ出てくるけれど、映画そのものがそういった空気感でかなり捉えどころもなく、しかして張った伏線はあまりにも鮮やかに。物語そのものが幽玄の。樹木希林さんは言うまでもなくなんだけど、入月絢さんの雰囲気が素晴らしかったです。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ★★★★☆
今まで観たどんなブラッド・ピットよりも、どんなレオナルド・ディカプリオよりも、この映画の中の2人は最高に魅力的だった。それはきっと役柄の生々しさが、彼らの存在に、ずーっとトップを走ってきたはずの彼らにとんでもなくフィットしていたからで、タランティーノ世界の無茶苦茶支離滅裂さの中で、めちゃくちゃにリアルだった。たぶんきっと、ハリウッドってこうゆうところなんだろうなって。いや知らんけど。でもきっと。
あぁこれは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』のオマージュなんだろうなってシーンがちゃんと分かって良かったけど、当たり前だけどぜんぜん違う(笑)。

f:id:asami1837:20190920225502j:plain