ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

坂東三十三所巡礼18日目 満願寺

2022年1月29日

㉙第十七番 出流山満願寺
こちらのお寺さんは、現時点で私に残されたたった1か寺の「直通の交通手段が存在するライトなお寺」の位置付けでした……栃木駅に着くまでは。

極寒の栃木駅コミュニティバスのバス停で孤独にバスを待ち、来ないな……と不安になりまくっているところにやってきたバスに乗り込んだら、運転手さんに「どこまで行くの?」って訊かれ「出流山」って答えたら「このバスじゃないよ」って言われ(確認してくれてマジでありがとう運転手さん……)、更に待つこと数分、今度こそ出流山行のバスがやってきたのでようやっと乗り込み、信じがたい格安一律料金200円(栃木市ありがとう)を支払っていざ出発! もちろんこの時点で客は私1人だよ!!

その後、2人くらい乗ってきて当然のように2人とも先に降りて行ったんですけど、バスが走ること1時間。出流山、石灰の山なんですね。こういうのも本当に行ってみないと分からない。土曜日に行ったので立ち並ぶ工場は普通に稼働しているようで、世の中には色んな職場があるんだなぁって思った次第。一面真っ白。小学生の頃に校庭にライン引きまくっていたあの白い粉(言い方)は、こういうところで産出されていたのね。

石灰工場群を抜けて、緑が戻ったらすぐさま満願寺。この時点で自宅を出てから丸4時間(白目)。ライトじゃない……。山道1時間も走って200円でいいっていう栃木市には改めて感謝なんだけど(民間のバス会社だったら普通に1,000円はかかる距離)、4時間の移動って冷静に考えてヤバヤバやん……。疲れたしお昼時だしお蕎麦が名物らしいからお蕎麦食べたよ……。手前のお蕎麦屋さんがこの世の終わりなくらい混みまくってて、いや私はこっちのひっそりしたお店で大丈夫です店構えもキレイだし……って入ったお店で天せいろ食べました、美味しかったです。ゴハンを食べるところがあるっていうのが本当に有難いよおぉぉ……。

さて。いよいよお参りです。と言ってもここまで辿り着ければ本堂はすぐそこです。するするとお参りを済ませます。で。で、ですよ。なんで満願寺をここまで残しておいたかっていうと、奥の院への道が台風で崩落して長らく通行止めになっていたんですけど、整備が終わり晴れて今年から再び奥の院へ詣でることができるようになったのですよ。ですので本堂裏から奥の院に向けて出発です!

……出発してすぐさま、「これは道じゃなくて沢登り!!!」って思いましたね! トレッキングシューズで来て良かった、それくらい靴底がしっかりしてるのじゃないとキツイ……。見事なターコイズブルーのロングコートのご婦人がいらしたんですけど、足元がヒールでうえぇぇ~~!? って思ってたら、ちょっとお話したんですけど「途中で裸足になったのよ~ほほほ~~」って仰ってて、ひょえ~~~でございます……。こないだ久しぶりにヒールのブーツ買ってやっぱりヒール楽しいなぁって思ってきゃっきゃして履いて映画館行ったけど、翌日ふくらはぎちょっとおかしかったのが私ですよ……。ヒール履きたいんだけど、外反母趾なのとあと自宅回りが坂だらけなのと、行く場所があまりにも山なので履く機会無さ無さでございますわよ……。

そんなこんな、無事に奥の院までお参りして、帰りのバスの時間まで最初は日陰のベンチに座ってたけど寒すぎて日向をうろうろしてたら運転手さんが早めにバスに入れてくれた大感謝……。今回に限ったことではないんだけど、私はバスの運転手さんに助けられて巡礼を続けていられます!! 無事に来た時と同じだけの時間をかけて帰宅いたしました。いよいよ坂東三十三所巡礼も佳境でございますね!!

 
 
 
 
 
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2022年映画の旅①

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2022年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。
てゆーか2022年ってやばいな、、、未来。

キングスマン:ファースト・エージェント ★★★★☆
キングスマンです。終演後に若い男子が「ぜんぜん別物だったね」って話していたように、前知識なしでいけましたね!!(時代が全く違うからね) ただ、第1次世界大戦前後のヨーロッパ政治事情は頭に入れてあった方が相当ラクだと思われ。サラエボ事件の前知識は必修科目です。
私もやっぱり途中まで息子の成長物語なんか? って思わされてたクチですけど、ファンタジー色の強い映像の中で西部戦線の画面だけが妙に生々しく迫ってくる作りになってて、あぁぁって思ってたら悲しい……。でもこれが無かったらものすごく普通の話になっちゃってたよなぁとも思います。ポリーいちばんカッコいいよね。
てゆーかラスプーチンが割かしあっさり倒されてたけど、ラスプーチンってどんなにフィクションが禍々しく描こうと努力しても、結局はWikipediaに載っかってるあの写真1枚のが圧倒的にヤバすぎて超えられないからこれはもう本当に皇帝一家が惑わされても無理はあるまいよ……って思いますわよね。

シカゴ ★★★★☆
2002年作品ですが、確かにこれは古き良き時代の最後の輝きなのかもしれない。この、細かいことを気にせずに(それはとりわけ社会に多種多様に蔓延る差別的な部類のことであって、むしろそれに敢えて触れないことで喚起させる作用があるんだけど、それが制作側が意図したことなのかは不明です)、超絶軽率(まさにスナック感覚)に人を殺したことからポップな音楽と派手に魅せてくるダンスに乗せて転がり出す圧倒的にスピーディな物語。最後の最後のステージの華やかさ、人殺しであるということを一点の迷いなく自身のネームバリューに利用して力強くステージに立つロキシーとヴェルマの姿の爽快さ。彼女たちをスターダムにのし上げた大衆への皮肉があるのかどうかもよく分からない華麗さ。
てゆーかレニー・ゼルウィガーってこんなに可愛かったんだな! キャサリン・ゼタ・ジョーンズの存在感は圧倒的、そんでもって出てきてすぐ「あ、リチャード・ギアやん」って分かるリチャード・ギアよ。役者マジ豪華、そう、これが古き良き時代。

ハウス・オブ・グッチ ★★★★☆
レディー・ガガがハマり役過ぎるでしょ……凄まじいわよ……。そんでもってアダム・ドライバーなんでもできるなこんな可愛いことある……??
話としてはめちゃくちゃ長いし、展開がけっこう唐突でいつの間にそんなことになってんのかよく分かんない箇所がいくつかあったんだけど、まーあ役者がすごかった。あの演技合戦だけでもう満足できちゃう。ジェレミー・アイアンズ永遠に激渋だしアル・パチーノのうさん臭さは名人芸。ジャレッド・レトの変身ぶりはほんと驚異。一見の価値ありでした。このレディー・ガガの説得力ったらないから!!
トコロデ。リドリー・スコットこないだフランスが舞台で今回はイタリアが舞台で、当然のように作中はみんな英語で話してるんだけど、日本人が観てても時々違和感あるんだけどアメリカ人的にもフランス・イタリア人的にもどうなんすかね(笑)。

天使にラブ・ソングを… ★★★★☆
笑って泣ける、とはまさにこの作品のためにあるような言葉だな…って思いました。ちゃんと観たの何百年ぶりだろう……というかたぶん、字幕で観たの初めてで、エンドロール観たのも初めてなんだと思います。ずっとTV放映の時とかに観てたからね。

コーダ あいのうた ★★★★☆
あるいは少しまとまりすぎているかもしれないし、箱庭すぎるかもしれないけれど、ただ圧倒的に美しく光り輝いてそこにあるなぁと思ったのです。
ルビーが「もっと醜く!」と叱責されて発声した歌の美しさの説得力。異物的になりかねないようなキャラクターのベルナルド先生がなんだか分からんが超絶良かったな……。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊 ★★★★☆
この不思議に可愛くて残酷で甘くて苦い、とんでもなく素敵な世界観の作品を観て最初に思い出したのは、高校生くらいの頃に雑誌で読んだ吉野朔実さんのオムニバス短編(今タイトルを調べまくったんだけどびっくりするほど出てこない。実家に切り抜き合ったかな……)で、そういえば吉野さんて今どうされてるんだろうって思ったら数年前に亡くなっていて、なんかそこまでの一連の出来事ぜんぶひっくるめて映画のこの世界観みたいで、私はずっとこういう宝石のような物語に助けられて歩いてきたんだなって思いました。
フランス語の映画は何本も観たけど、こんなに美しい言葉なんだって思ったのは初めてかもしれない(基本言語は英語で、フランス語を特にそういうものとして描いているからだろうけど)。エンドロールの文字の流れもだし、あんなに美しい字幕を観たのは初めて。
印象的な台詞がそこここに散りばめられていてキラキラしていて、でも「私は異邦人だから」ってゆう、あの一言の威力が凄まじかったな。

ファーゴ ★★★★☆
なんかずっと難しそうな映画だなぁと思って観ていなかったのですが、今回初めて観た感想は「分かるけど難しかったな……」ですね!! やーまぁ今回も町山さん解説回を観たのでそれが無かったらホントにあの日系人のひととのシーンの意味とか理解できんかった自信しかない……。読解力の無さ……。
序盤からバンバン人が死ぬし、最初からどうしようもないくらい簡単な理由で殺しまくってるんだけど、さすがに粉砕機に頭から突っ込んで死体処理してるのは確かにもはやどうしようも無さ過ぎてちょっと笑っちゃったわよ。それこそが実際にあった事件のエピソードって聞いて、現実ってヤバいんだなぁ……。ほんと、あるいは愚鈍であるかもしれないノームという人格による物語の救済。

エスト・サイド・ストーリー ★★★★☆
これはもう、アニータだよ。アニータの映画だよ。
ツライ、やーあ途中の名曲で彩られたキラッキラのミュージカルシーンには本当に心躍ったけど、結末を忘れるくらい胸弾ませたけど、あーでも本当に最後は辛かった。知ってて観てても(知ってるからこそ?)辛かった。そして結果的には本当にアニータ(アリアナ・デボーズ)の人生の物語だった。彼女の存在感と悲哀は凄絶。
それにしたってトニーとマリア唐突すぎんかった??(笑) そーゆうもんだって分かっちゃいても、「はっや!!!!!!」って心の中で叫んだよ!??(笑)

355 ★★★★☆
予告を見る限りもっとライトでポップなのかと思ってたら、骨太で辛かった……。いやでもだから想像していたよりずっと良かったです。ちゃんとお約束みたいなスパイ大作戦ももちろんあって、出てくる各国民族入り乱れスパイは皆さま超絶美しいです。みんなあれでだいたいアラフォー以上なの驚異だぜ……。
なので5人のスパイのキャラ立ちも美貌も素晴らしく、予告とかポスター見る限りでは私もやっちゃうョ☆ みたいなつよつよオーラ満載のペネロペ・クルスが(なんせペネロペ・クルスですし)、結果巻き込まれただけのぜんぜんスパイじゃない役回りで可愛かったです(笑)。
 

 
 
 
 
 
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坂東三十三所巡礼17日目 清瀧寺

2022年1月8日

㉘第二十六番 南明山清瀧寺
これぞ巡礼でございます。2022年初詣にもなりますので、意を決して詣でてまいりました。私の中で三大難関に指定したうちの1か寺、清瀧寺でございます。何が難関なのかって、あれよ、バス停から徒歩4kmなんすよ――……。
いや、第九番慈光寺は駅から7km歩きました。4kmくらいだったら十一番安楽寺だってそれくらい歩いてるかも知んない。でもね、なんだろう、やっぱり鉄道駅かバス停かっていったら、鉄道駅の方が確固たるものがあるじゃないですか?? 例え本数が1時間に1本で同じだったとして、よく分からん道っぱたに無造作に置いてあるバス停と、鉄道のレールが引かれてプラットホームがあって待合室まであって最近は無人駅でもだいたいICカードピッってやつポツンと設置してあるじゃないですか??? やっぱりね、信頼度が違うのよ……。

とは言え、最寄の土浦駅から歩くと訳分からん距離になるので、生活の足でしかないような(観光の匂いは一切しない)路線バスに乗り込み、お客さん2~3人が入れ替わり立ち代わりで、そして20分ほど揺られて「まだ? まだ? これ大丈夫なん??」と不安に駆られながら辿り着いた“藤沢十字路”なるバス停で下車。ちなみに前々日に関東地方的大雪が降っているので日陰にはけっこう雪が残っていて運転手さんもおっかなびっくり運転を繰り広げておりました。ただし幸い、お寺さんへ向かう道は南向きのため、ほぼほぼ残雪が無く非常に有難かったですね。

雪が残っていたら、そう、これは本当に困ったことになったはずなのだ。何故なら最寄バス停に着いたのが9時10分頃、帰りのバスは11時44分(定刻)、通常時で往復2時間を見込んで立てたスケジュールなので、雪が深ければ帰りのバスに間に合わない恐れがあり、そしてまぁバスは1時間に1本なので日に4本とかじゃないからいいっちゃいいけど周囲に民家しかないバス停で1時間も待つのマジで嫌なので……。しかし雪が無いからと言ってのんびり構えてもいられない、知らない土地の知らない道、サクサク行くわよ! しかし高低差もほぼ無く歩道もだいたい確保できて快適快適♪ 当初の予定通り1時間でお寺に到着です。

清瀧寺。事前に調べたら1,000年以上の寺の波乱に満ちた興亡の歴史の果てに現在では無住であり、地域の有志の方が御朱印の受付をされているとなっていたのですが、私がご対応いただいた方は何か仏門にあるような趣だったのですが確認したわけでは無いので不明です。雪が一切残っていない(これは本当に有難かった)石段を上がると、まだ一面雪の残った境内の奥で焚火をされていらっしゃいました。

とにかくお参りせねば、そして私が来たことを仏様(そして奥にいる住職っぽい方にも)お伝えせねばと思い、鐘を撞かせていただきました。梵鐘打たせていただけるのはやっぱり有難いし気が引き締まりますわね。そんで本堂でお参りしている最中に住職っぽい方が納経所に戻ってきてくださった……伝わった……。御朱印いただきまして、ここまでの道のりを思ってもう少しゆっくりしたくもあったのですが、なんせ帰りのバスがあるんでね、来た道をまたスタコラ引き返します。来た時はめちゃくちゃ寒かったけど、日も高くなって日差しもたっぷりで歩いてるとぽかぽかしてきていい感じ。

いい感じでね、藤沢十字路のバス停に辿り着いたのが11時25分くらいでね、少し早いけど他に時間潰すような場所もないしなぁ~ってボーっと突っ立ってたらね、バスがね、35分くらいに来てね、定刻より10分くらい早いんだけどね、私を乗せたら何の迷いもなくそのまま出たからね、まじでだからバス怖い……ってなった(笑)。ほんと間に合って良かったよ(笑)。いやぁ~、日輪寺ほんとどうしよう~~!!

 
 
 
 
 
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土浦駅に戻ってお昼ご飯食べて、せっかくここまで来たのでずっと行ってみたかった場所に行ってみることにしますよ。そう……牛久の大仏!!!! 牛久駅で降りて、今度はちゃんと観光の匂いが少しする、でもあくまで路線バスに乗り込んでまたしても20分くらい進みます。

牛久の大仏。細かいことはおいておいて、その物質的大きさで救いの大きさを体現してくるものがあって、やっぱりすごかったです。あくまで大仏なので窓は細いから眺望はめちゃくちゃ良いわけじゃないんだけど、やっぱりすごい高いんだなって実感。庭園は残雪が良い雰囲気を出していてそれも良かったです。いやもう頑張ったね、がんばって行って良かった! 2日後に筋肉痛きたけど、THE 巡礼を身に染みて感じました! でも日輪寺はやっぱり怖い!! あと5か寺頑張ります!!

 
 
 
 
 
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坂東三十三所巡礼16日目 高蔵寺・千葉寺

2021年12月11日

㉖第三十番 平野山高蔵寺
見てくださいよ、この山号。“平野山”って……千葉県に相応しい山号ですね!!!(※当方、千葉県出身です) 
とゆーわけで、16日目の巡礼スタートです。今回はもちろん公共交通機関の鬼なので、普通電車で木更津駅まで行って、そこから路線バスに乗り換えます。木更津駅、初めて来たんですけど(出身は太平洋側なもので)、思っていたよりも地味だった……。名が知れてる割にはってことで、まぁぜんぜん慣れてる地味さなんですけどね……。

まぁ言うて今回はそんなに交通不便なところではございません。少なくとも往きに関しては直行バスです。駅の時点でお客さんは私ともう1人で、もう1人のおばさまが割と早い段階で下車して、そのあと途中でおじさんが乗ってきたけどやっぱり先に降りちゃって、終点ひとつ手前の高倉観音バス停ではもちろん私1人でございます。だから運転手さんが「観音様行くの??」って訊いて下さり、「じゃああの坂を上って行けばいいよ」って教えてくれました運転手さんありがとう!!

指定された坂を200mほど登ればすぐ見えてきました高倉観音。この日は12月11日でしたが山門にはすでにでっかく「謹賀新年」の文字……早すぎでは……?? いやぁもちろん古刹ではあるんだけど、全体にちょっとチープなこの感じ、嫌いじゃないよ!(笑) やっぱり坂東は西国に比べてずっと弱いからね、浅草寺とか鎌倉のお寺以外は本当に大変なんだろうなって思います。いろいろ創意工夫が見え隠れ。

さて。お参りを終えて木更津駅に戻るんですけど、往きに使ったバス停で待ってても向こう2時間くらいバスがこないので、500mほど歩いたところにある複合施設かずさアークのバス停から帰ることにします。つってもそこのバスもあと1時間後くらいなんですけどね! でも時はすでにお昼ですし、途中に都合よくファミマと人がいなそうな大きい公園があったので、ファミマでゴハン買って公園でお昼食べます。いい天気過ぎるし超のどかで良かった……。

㉗第二十九番 海上千葉寺
さて、無事にかずさアークからのバスを捕まえて木更津駅に戻り、内房線で上って今度は蘇我駅で下車。房総半島出身者として散々乗換駅として利用してきた蘇我ですが、降りるの初めて。ここから30分くらい歩いて二十九番の千葉寺に向かいます。読みは正確には「せんようじ」ですが、最寄り駅となる京成線の千葉寺駅は確か「ちばでら」。実は帰りはJRの本千葉駅まで歩くつもりだったんだけど、疲れちゃったからけっきょく千葉寺駅使っちゃったよね☆

千葉寺。先ほどの高蔵寺が山間のお寺だったのと比べて、古いながらも賑やかな住宅街の中のお寺さん。見事な大銀杏の黄葉が素晴らしくって、たまたまこの季節に訪れただけなんだけど、とても縁を感じました。境内はそのイチョウをカメラに収める人だったり数人がのんびりと過ごしている感じ。私としてもとっても居心地よかったです。とはいえ朝から稼働していて本千葉まで細い道を歩いていくのは流石にちょっとくたびれたわってことで、来た道を戻って千葉寺駅から電車に乗り込み帰途につきました。今回はでも割とゆったりのんびりスケジュールで良かったなぁ。

 
 
 
 
 
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坂東三十三所巡礼15日目 笠森寺・清水寺

2021年10月30日

㉔第三十一番 大悲山笠森寺
私は今まで、自らをこの二つ名で名乗り続けてきました。そう……“公共交通機関の鬼”と……。
今回ね、三十一番と三十二番なんですけどね、この辺ね、私の地元にほど近いんですよ(ただしどちらも行ったことは無かったです)。しかもね、、三十一番はまだなんとかバスが通っているらしいんですけどね、三十二番に関しては駅から徒歩4kmでしてね、直接距離ではそこそこ近いこの2か寺を合わせてお参りするのがけっこうタイトなんですよ。地元だけあって駅前の状況とかも分かっている身としてはね、ぜんぜん知らない土地よりもひよるってゆーか……。だからね、ついね、やっぱりね、公共交通機関の鬼、ついに後輩(高校時代の)に車出してもらいました!! なんとゆーことでしょう、ラク!!!

とゆうわけで茂原駅でピックアップしてもらって、まずは三十一番の笠森観音へ向かいます。後輩がナビに入れてくれるだけで連れてってくれるので、今回ほど道のりをまったく調べていないことは無いね!! すーぐ着いちゃった。で、この段階で薄々気付くんですけど、やっぱり巡礼ってそれじゃいかんよねって……(笑)。ラクだし楽しいんだけど、これじゃないんですよ(笑)。

まぁでも今回はもうこれで始まっちゃったからこれでいくしかないです(笑)。後輩ときゃーきゃー言いながら(ちなみに後輩はエキセントリックでクセが強い)、笠森観音の日本で唯一という四方懸造りの建築はやはりみごと。それにとっても賑わっていて、確かにきゃーきゃー来るには良い感じ。はー、実家の近所(最寄駅間電車で50分のところを近所というのかは各自の感覚ですが)にこんな立派なお寺さんがござったのね。観音堂からの眺望はそれは見事。とても華やかなお寺さんでした。

㉕第三十二番 音羽山清水寺
で、割とお昼に近い時間だったけどとりあえずゴハンより先に三十二番を目指そうということになり、一路車を走らせます、後輩が(ちなみに私は免許を持っていますが、もう10年以上ハンドルを握っていないので惨事が起こる未来しか見えないんですけど、後輩の運転も相当大惨事レベルなので助手席で何回か叫んでいました)。しかも一路って言ってるけど、ナビに対して「この道はヤダな」とケチ付けながらなのでけっこう右往左往した。ぜんぜん一路じゃなかった。

それはさておき音羽山清水寺……。京の清水と同じ山号同じ寺名を持つ、日本三清水のひとつだそうです。先ほどの笠森寺のような賑わいは無くひっそり静まり返っていますが、とても情緒ある趣。到着時点では納経所がお昼休みだったので、鯉に餌やったりしながらのんびりすごします。本当に他に参拝客が1人2人ちらほら現れては去っていく感じで、とても良いです。

で、無事に御朱印いただきましてこの日はこの2か寺の巡礼と相成りました。近くのお蕎麦屋さんでご飯食べて、後輩がよく行く神社とかに連れてってもらって、最終的に茂原のココスで後輩がパクチーを克服するのに付き合ってた(克服できたのかは相当疑わしい)。いやぁ、楽しかった! 楽しかったし後輩には感謝しかないんだけど、なんちゃってであっても“巡礼”であって、私にとってそれは公共交通機関の鬼であることがその条件なんだなって思いました(笑)。

というわけで巡礼後半戦、改めて公共交通機関と自らの足でやり切る決意を固めました!

 
 
 
 
 
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2021年映画の旅④

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2021年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

グッドフェローズ ★★★★☆
マフィアってこんな簡単になれるもんだんだなってゆーか、まぁマフィアはマフィアでも平社員みたいなマフィアなんだけど、それでも奥さんも旦那のためにと本気出して俄然ヤバくなっていくからヒラだろうとアタマだろうとマフィアはマフィア。ぶっ殺されるもぶっ殺すも、やっぱりマフィア。
実話に基づく(最近この表現異常に多いけど何か取り決めがあるのでしょうか??)からそこまで派手じゃないマフィア映画だけど(まぁバンバン人殺しまくってますけど)、だからその分リアルに肉薄してくる。それにつけてもマフィア映画には絶対にロバート・デニーロが必要だよね!!

ダ・ヴィンチは誰に微笑む ★★★☆☆
「美術品はマネーロンダリングの道具」ってゆー、この概念の壮絶さ。端くれのハシクレではあるけども、一応博物館学を履修して学芸員資格(正確にはアレ資格じゃないんだけども)を持つ身として、いや~グレーな世界なんだよなぁって思いましたけど、99.999%のキュレーターはあんな派手なことしてないと思います(笑)。
真作とは、贋作とは。工房作をどこまでそれとするのか。かつてゴッホの絵に感銘を受けて研究者になった方は、のちにその時の絵が贋作だと判明した際に「絵は偽物だったが自分の感動は本物だった」と言った話を聞いたのですが。作品の価値は画家の名前なのか、では最初にその名前を評価するのは? その値段は??
ぜんぜんどーでもいいけど、ロシア人(ロシア人富豪個人)のことロシア人って呼び続けてたのまじウケた(笑)。

マトリックス ★★★★★
150年ぶり(訳注:15年ぶり)くらいにちゃんと観ました……まじエポックメイキング!!
1999年作品で、当時は映画館で観てないんですけど、TV放映の時かなんかに観てやっぱり衝撃的でしたよね。ただ実は私は映像の革新性も去ることながら、サイバーパンクの極致ともいうべきあの世界観にこれでもかって惹かれた身であり。1作目は主にマトリックス内部での戦闘だけど、2作目・3作目で現実世界の戦争も激化する中で描かれるマッドな世界観に完全に酔いしれましたよね……。
とゆーわけで日曜日に劇場で1作目をIMAXで観た後、アマプラで月曜日に2作目・火曜日に3作目を部屋を真っ暗にして超絶真剣に観ましたよね! あー、好き。叶うことなら全部IMAXで観たかった!! てゆーか改めて観たらこの時期のキアヌ・リーヴス激烈カッコ良すぎん!?? そして新作の予告観た時「キアヌその髪型のまんまネオやんの!!???」って思いませんでしたか私は力いっぱい思いました!!!!! 
……でもね、やっぱりあの頃のキアヌが年取って今のキアヌがあるんだから、キアヌの代名詞たるネオも年取ったらこうなるのも必然なのかも。予告映像でキアヌのインタビュー繰り返し観たけどさ、「色んな人が『マトリックス』で人生が変わったと言ってくれる。ありがとう、僕もだよ」ってゆーキアヌはまじキアヌで良いなぁと思ったのです。まじ人生。
続編やるって聞いたとき、「えぇぇ~、やっちゃう~~!??」って思ったのも事実だけど、改めて観直したらいくらでもやりようがあるなって思いました。どう料理してくるか、どう転ぶか分からんけども、でもこの世界観にもう1度浸れるのは圧倒的喜び。これを書いている時点で明日、スターウォーズ以来の公開初日キメてきます。震える~~~!!!

ラストナイト・イン・ソーホー ★★★★★
スタンディングオベーション!!!
ほんと! 素晴らしかった!!! エリーが「嫌」って言い切ったあの瞬間、ガッツポーズですわよ!! 歴史上、すべての夢を見果てた女の子たちの復讐を、あのたった一言でやり切った。
エリーとサンディ、シンクロする役だから観る前は同じ役者さんかとも思ったけど、ちゃんと違うのね。そしてちゃんと違うのには理由がある。初めて60年代のソーホーに紛れ込んだエリーを迎える007の大看板に、かつてのボンドガールを揃えたキャスティングは意識していなかったはずはない。だけどやっぱり“ショーン・コネリー主演”と大きく書かれたあの看板に抗いがたく胸を躍らせないわけにはいないのも事実で、だからこそサンディは夢を見て、夢に溺れていく。
ジョン(演マイケル・アジャオ。まだぜんぜん情報が無いからまたいつか会いたいね)がまじいいやつで、ほんとジョンがいてくれてめちゃくちゃ助かったわ……。あと、ジャックの役者さんがドクターフーのドクター経験者で、そのことを後から知ったんだけどめちゃくちゃイギリスっぽくていいなって思いました(笑)。

マトリックス レザレクションズ ★★★★☆
そして昨日の今日です、やってきました公開初日。お客さんいっぱいだけどガチしかいない映画館、サイコーですね。ほんとのガチは日が変わってすぐの最速上映行ってる人々だけどもね!!
これはね、否定論が湧きまくっても本当に仕方ないとも思う映画ではありました。ネオが出てきてからの20分間(体感)、めちゃくちゃメタくてほんとヒヤヒヤしたもん。これどーすんの??? って。でもそのメタさは、もはやアイコンとして消費され尽くしてしまったような『マトリックス』を、ネオ(ひいてはキアヌ)に取り戻すための物語なんだと思ったのです。
現実世界(マトリックス外部の世界ね)の設定を生半可に20年後とかじゃなくて、「君たちがマシーンシティに向かってから60年が経った」って言われた瞬間に、まじトリップしましたのよ。なんかそれだけでもう圧倒的に切なくなったのよ。それでさ、キアヌの髪型問題がさ、まさかのここで生きてくるんだけどさ、現実世界だとちゃんと坊主頭にしてくれててさ、「あぁ、こんなに齢を取っていたんだなぁ……」って思ったのよ、その姿を見た時。そう見えるように演じているからというのももちろんあるんだけど、でも確かにそこにいたのは弱弱しく衰えた初老の男だったんだよ。往時のネオも悩み悶えてそれでも輝いていたのは、若さの持つ生命の強さみたいなものが確かにそこに在ったんだよね。まだ人生において、そしてなにより物語において無限の可能性が広がっている。
けれど、齢を重ねるということは、人生の選択を進めたその先にひとつひとつ道が減っていくということ。物語の進む先は絞られてくるということ。やっぱりそれは果てしなく悲しくて切ないよ。かつての強さを喪失したヒーローの姿がそこにある。60年の時を経て、かつて共に闘った仲間たちの死を知り、新しい世代の戦士たちと出会い、自分の時代が終わったことを知るヒーローの。同時にそれは、『マトリックス』という一世を風靡したコンテンツの終わりをも象徴しているように思えたのです。だからこそネオはキアヌの今の髪型をそのまんま踏襲したんだよね(想像)。あの頃のマトリックス的ネオはもういない。時代と共に擦り減って死んでしまった。生きていたのは齢を重ねたか細い初老の男、もはや力を失った長髪の。
これ作ったなら責任もってあと2作くらい作って欲しくはあるけど難しいか。でもね、言いたいことはすっっっごい伝わった気がしてはいるのよ。ここまで書いたことを友達に話したら「そこまで汲んでくれたら製作者冥利に尽きるよ」って言われました(笑)。

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス ★★★★☆
12月25日の午前中に1人で観に行きました! 偉い!!(そうか??)
そんでもって初見でしたし何ならティム・バートンが監督だとばっかり思ってたんですけど違うんですね! 監督ヘンリー・セリック氏はストップモーションアニメの巨匠ということで、今ならCGで何でもできるけど、やっぱりこの質感は生身を撮らないと映せないんだなぁと思いました。光と影が本物だからね。
あとはもう断然素敵な音楽と、お伽噺はこうでなくっちゃという残酷さ。とびきり怖くてキュートで、時に厳しい。優しさはあんまりなくってとってもロマンチック。そう、こうでなくっちゃね。

 
 
 
 
 
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2021年映画の旅③

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2021年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

隠し砦の三悪人 ★★★☆☆
雪姫を演じた上原美佐さんの、圧倒的姫でしかない感と言ったら……!! って調べたら活動期間2年で引退されていて、まぁだからこそ美しいのかも知れないけど、もったいなさはありますよね。その、高貴なる力のある瞳。
ストーリー自体は完全に娯楽に振り切ったチャンバラ冒険活劇で、話の作り自体は古いんだけど、それはつまり古典であるということで、しっかり今でも笑えちゃうから凄い。

クーリエ 最高機密の運び屋 ★★★★★
とりあえず『カリオストロの城』は観に行かなきゃって思ってて……でもカリオストロは何回も観たことあるから他にも1本観たいなって思って……時間もちょうど合うから観てみよう~という、かなり軽いノリで観たのですが……。
…………だっばだばに泣いてしまった。
決して派手な映画じゃないんだけど、たまにこうゆう巡り合わせがあるから映画観るのやめられんな~、あと私は映画館で観るとホントに没入できる才能が割とあるな……(世間的にも割とある才能だと思われ)となって、映画熱が再燃してる自覚があります。
市井の一市民が、詰まるところは家族の命を守るために動かざるを得ないほどの危機的状況を迎えた時代に、かく戦いけり勇敢な人々に。奔走した結果に「貴方が正しかった」と言った彼女と、「君も正しかった」と答えたその老獪な彼も。今も知る由もないところで、こんなことが静かにけれど激しく巻き起こっているのだろうか。それはおそらく。
あと、音楽が本当に素晴らしかったです。

ルパン三世 カリオストロの城 ★★★★☆
同時上映『ルパンは今も燃えているか』。こうやって並べて観てみると、ルパン三世って本当に大勢のクリエイターの創作意欲を掻き立てて、そのすべてを柔軟に受け入れてきたあまりにも稀有なコンテンツなんだなぁと再確認した次第。カリオストロと180度違うもんね。このあと金曜ロードショーで元祖(ってゆーか、アニメ1st第1話なのね)の『ルパンは燃えているか』を観る機会もあって良かったです。
で、『カリオストロの城』。なのでそうして並べて観た時に、まぁ当たり前なんですけど、ジブリですね!! そしてだからこそこんなにも愛されているんだよなぁって。たぶん90分あるかないかくらいの作品なんですけど、まーあ無駄がひとつもない。そのうえで冒険・ロマンス・陰謀、欲しいもの全部乗せで一切くどさが無い。そんで何度でも観たくなっちゃうから今回こうして劇場にも足を運んだわけですが(笑)。本当に幼少期から何回観たのよ……(笑)。これから先もルパン三世は自由に展開していくしそうであって欲しいし、そしてこの作品は不朽の名作。

007 ノータイムトゥダイ ★★★★☆
大切なお知らせなんですけど、私、ショーン・コネリー好きだ好きだと言い続けて早幾年月!なんと!!  007シリーズを今回初めて観ました!!! もちろん今作はダニエル・クレイグボンドです! 初めて観ました!!!(大事なことなので2回言いました)
いや~、流石世界的タイトル! お見事としか言いようのないアクション超大作!! クレイグ超絶カッコいいぃ!!! 前作からそこそこ続きモノだったことに観始めてから気付いたんだけど、ぜんぜん問題なかったね!!(観てるに越したこと無いけど、気になんなかった)
パロマちょー可愛いなって思ったらホントにあのシーンでしか出てこなくて、美女の使い方贅沢だな~流石~~ってなった(笑)。『ブレードランナー2049』のあの子ですわね!! そしてみんなつおい流石……。
極めつけは最後のテロップよ、訳文もつけずに原文一言のあの威力よ。いやー、ジェームズ・ボンドってゆーアイコンの強さ……。

最後の決闘裁判 ★★★★☆
この題材を圧巻の物語に仕立て上げたのはやはりリドリー・スコット凄しとしか言いようがない。同時に商業的成功がついてこないのも仕方ない題材。本当によく撮ったよね……。
陰湿ながらも義母の放った「今生きている」という言葉の重み。そしてヒロインにとっては結局、夫も強姦魔もどちらも許し難い存在と化し、それぞれが死したことでやっと解放される。「再婚することは無かった」という字幕はつまり、「2度と結婚することは無かった」ということ。
主演3人の演技が圧巻。殊更、ジョディ・カマーの内なる炎が燃え滾る美しさの際立つこと。

DUNE/デューン 砂の惑星 ★★★★☆
最初に全ッ然関係ないこと言うんですけど!! ティモシー・シャラメは今のうちにタイタニック的な圧倒的にして記念碑的ラブストーリーを1回やっといて欲しいんですけど!!! そんなことはご本人とハリウッドの偉い人たちに委ねますけど!!!!(真剣に関係ない話をしました!!)
閑話休題。なんだけどもう、この映画についてはネットで見かけた「オシャレなスターウォーズ」って一言でいいと思うんだよね(笑)。ポールたちが駆けていったエアポートにミレニアムファルコンがあっても全然違和感ないもん(笑)。かーちゃんはフォースを操りし一族だし(違)。そんでポール、いきなり闇落ち発言しだすから「お前はアナキン・スカイウォーカーかっ!!」って思ったよね(笑)。ちなみにオスカー・アイザックも出演しててそこもスターウォーズではあるけど、彼については役柄がポー・ダメロンとは180度違うので全然スターウォーズ味は無いです!!
ストーリー自体はまだまだ序章なので、後編が楽しみです(あるんだよね???)。SFオタクだけど原作全く存じ上げなかったので(それはもはやオタクではない)、どの程度まで闇落ちギリギリいくのか楽しみです!!
だって! なんてったって全編に渡ってアンニュイ極まったティモシー・シャラメが!! IMAXのでっかい画面に!!! そんでもってジェイソン・モモアとのあの体格差見ました!?? 屈強な兵士と!! 線の細いしなやかな少年!!!(なんかヤバい発言である自覚はあります)
……だから最初の話に戻るんですけど、記念碑的ラブストーリー……はまぁ、『君の名前で僕を呼んで』があったからいいか……。いやでも望みはまだ捨ててないよ……。若い女の子2人組が特典のポスターと嬉しそうに写真撮ってて、やっぱ脈々と受け継がれてきたハリウッドスターってそうあって欲しくあるんだよね~~。ポスターもらえるなんて知らなかったから、うまく持って帰ってこられなくてくしゃっとなっちゃったのだけが残念……。

未来世紀ブラジル ★★★★☆
あまりにも濃厚で混沌たる、不条理の世界。
ベースは完全にジョージ・オーウェルの『1984年』なんですけど、もうなんかあれを遥かに凌ぐ圧巻の情報量が押し寄せてくるので、まだあんの!? まだやるん!?? ってなりました(笑)。そりゃあもう凄まじいです(笑)。
主人公の妄想もなかなかのものだし、その妄想に起因する謎行動に結局は乗っかった彼女も大したものだし、ジョージ・オーウェルが築いた情報局とかナントカ局の殺人的イメージを継承した世界観もやばいんだけど、たぶんこの作品をこの作品たらしめたのはあのダクト修理のおじさん(※ロバート・デ・ニーロのことを言っています)だよね!! 普通に階段かなんかで登ってきて、帰りだけ滑空していくあのおじさん!! あのおじさんがいなかったら随分殺伐とした話になってしまっていたと思うんだけど、総ての希望をあのおじさん(ロバート以下略)に託せる可能性が残されていただけで、強烈な悲喜劇になったよなぁ……。
クライマックスはそうして、結局は『1984年』に帰結する。人はいつだって、完成されたディストピアの夢を見る。

ユージュアル・サスペクツ ★★★★☆
何て鮮やかな。もうその一言です。
めちゃくちゃ素直なので、見事なミスリードにスムーズに乗せられて、それはもう最後の種明かしで「うわあああぁぁぁぁー!!!」となって、めっちゃくちゃ気持ち良かったです(笑)。素直っていいものですね!!(笑) サクッと観られる尺も有難いです。

ファイト・クラブ ★★★★☆
未来世紀ブラジルにも匹敵する怒涛の情報量。もうね、圧倒的に疲れるしめっちゃくちゃ振り回される(笑)。もちろん物理の殴打も超絶凶悪なんだけど、情報量の暴力がヤバヤバで、最終的に交錯する情報に追い詰められていく。
強烈なアイコンとしてのブラッド・ピットヘレナ・ボナム・カーターはあまりにも象徴的なんだけど、“普通の”会社員であったはずのエドワード・ノートンが堕していく様こそが恐ろしい。ぜんッぜん万人受けしないからアレだけど、そう、本当に『時計仕掛けのオレンジ』だよね。

 
 
 
 
 
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A post shared by つるや あさみ (@asami1837)