ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2017年映画の旅④

ものすごい主観であります。
かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2017年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

昼下りの情事 ★★★★☆
17年ぶり(推定)に観たんですけど! こんなに面白かったんだ!!!
…ってゆう(笑)。や、もうホントに面白かったです。中学生の頃に観た時は絶対にこんなに笑ってないもん(笑)。ただねー、ゲイリー・クーパー演じるフラナガン氏がおじさん通り越しておじいちゃん味がすごくて。もっと色っぽい女優さん相手ならこの歳の差もいいんだけど、オードリーの少女感を相手にするとほんとにもうおじいちゃんだよね(笑)。モーリス・シュヴァリエ演じるお父さんがべらぼうに素敵でした。いやぁ、ほんとに面白かった(笑)。

おしゃれ泥棒 ★★★★☆
こちらは初見。この頃になると流石にオードリーもオトナなエレガントさ。で! こっちのカップルは超イイ!! ピーター・オトゥールとの組み合わせがとってもバランス取れてる!!(ただし、コメディとしては『昼下りの情事』がよく出来過ぎてるくらいなので) ぜんぜん内容知らなくて、ファッションの話かと思ってたら本当に泥棒する話でちょっと笑ってしまった(笑)。や、相も変わらずオードリーのファッションはえげつないんだけど(笑)。

エル ELLE ★★★★☆
この映画は…圧倒的に異質だ……。向かう先の見えない異様なストーリーを支える、美貌のイザベル・ユペール(64歳!!!)の圧巻の演技。迫真とはまさに。得体の知れない大きなものがひたすらうごめく。訳が分からない。ただ、とにかく魅せる。すっかり呑みこまれて、観切った。そんな異形の1作。

ダンケルク ★★★★☆
極限までシンプルに。説明も、台詞も排除して。海岸と海の1日。空の1時間。
空。IMAXの画面いっぱいに映された、あの美しい空。川原由美子さんの『ななめの音楽』という、第2次大戦中の夜間空戦を題材にした漫画があるのですが、その作品とリンクして、あぁ、つまりはこういうことだったのだって思い知りました。
燃料を絶やしながらも敵機を撃墜したスピットファイアパイロットが、翼を風に任せてドイツ占領下の浜辺に静かに着陸する。彼も含め登場人物たちは、決定的な台詞を口にすることは無く、その佇まいだけが雄弁である。だから代わりにここに引用するのは、『ななめの音楽』からの台詞である。
  ――ただ私は怒っているのよ。
    過ちをそのままに、空は今でも戦場なのだもの。

アトミック・ブロンド ★★★★☆
ソフィア・ブテラちょーーーお可愛かった!!! やーもー、シャーリーズ・セロンは有無を言わさずカッコいいんだけど! あ、でもセロンも前髪あるからちょっと可愛い感じで良いよね! あとこれは『フリーファイヤー』の時も思ったんだけど、クセのあるおっさん以外の男性陣の見分けが年々つかなくなってきてるんだけど、これは私の年齢のせいかな!? 鞄ひとつでベルリン入りしたはずのブロートンの衣装とっかえひっかえそんなに鞄に入らないでしょ!? も素敵でした!!

ブレードランナー2049 ★★★★☆
アナ・デ・アルマスちょーーーお可愛かった!!! やーもー、ハリソン・フォードぜんぜん出てこなかったね(笑)!! しかし良い物語でした。切ない、切ないね。ステリンのあの圧倒的な感受性の強さの描き方、素晴らしいなと思いました。

グロリア ★★★☆☆
鞄ひとつで衣装とっかえひっかえ…!!
しかし渋い。そりゃあもう渋い。現代の技術と演出とお金を投じた『アトミック・ブロンド』なんかに比べるとひたすら地味なんだけど(やってることは派手なんだけど)、この時代にこの激シブ中年女性ガンアクションを撮ったってゆうのはやっぱし凄い。もちろんかっちょいい。しかしガキがな~~~(笑)。憎たらしいのは良いんだけど、キャラがぶれてるように感じたのさ~~~(笑)。やはり、キャラ設定というのは大事でありますな!!
しっかしまぁ、ジーナ・ローランズの噛みごたえのある存在感にひたすら脱帽です。

オリエント急行殺人事件 ★★★★☆
原作は読んだことないし、旧作も観たことないしという、無知の風呂敷広げたような状態で観ましたのでね、それはもうハラハラドキドキしました\(^o^)/ 本当にね、種明かし知らなかったんです。だから、「あれ? これはもしかしてもしかすると…あー!!!」ってやってました(笑)。
いや~~封切り前に「スタイリッシュに蘇る」みたいなコピー見かけましたけどね、本当にまぁ舞台仕立ての如くにスタイリッシュでしたね。カッコ良い!!

スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイ ★★★★☆
ルーク回でした。そして、図らずもレイア回にもならざるを得なかった。そんな、シリーズ中間地点。
ジョージ・ルーカスにとっての旧3部作って、ぜったい「黒歴史」だったと思うんです(笑)。黒歴史を払拭するために、もっと凝った設定を、もっと特殊な技術をって追い求めたのが新3部作だと思うのです。そして今回、「ごめんなルーカス! 俺たちは黒歴史が好きなんだよ!!」って感じです(笑)。笑けるほどスター・ウォーズ道を突っ走ってくれます。「こんな荒唐無稽でいいの!?」って方は、旧3部作を観返して欲しいなぁとささやかながら思います。冷静に考えたら酷いもん、アレ(笑)。
レイアに関しては、当初の構想ではきっと次回も出演する予定だったんじゃないかなぁと勝手に思います。けれど、キャリー・フィッシャーの逝去に伴い、物語は本当に新世代へと受け継がれた。ルークはジェダイなので、またあのアレで出てきてくれるんじゃあないかなぁと期待はしていますが。何より、マーク・ハミルは生きているのだから。あとほんとね、ヨーダがパペットで良かったよねってすごい思った(笑)。
……ルークとレイアが、差し込む淡い光を背景に向かい合って腰を下ろした瞬間、映像にエフェクトなんてかけていないと思うんだけど、あの当時の2人の、あの姿が見えたんです。もう本当に、なんてことだろうね。すごいね。あとね、その時だけね、ルークの衣装が黒だったんだよね。エピソード6へのオマージュだね。
このままいくらでもとりとめないこと書けるんだけどさ、ルーク・スカイウォーカーマーク・ハミルにしか演じられない人生であり、プリンセス・レイア・オーガナはキャリー・フィッシャーなくしては存在しないアイコンだったんだなってしみじみと思った1作でした。キャリー・フィッシャーのご冥福をお祈りします。

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