ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2017年映画の旅 番外編

もう、自室で映画を1本観る気力なんて無いと思ってた。
無いと思ってたんですが、「これ、映画館で観る機会なんて無いんじゃ~~?? てゆーことは永遠に観る機会無いんじゃ~~???」ってゆう2作品。母のオススメの2作品を実家からDVDを借りてきて観るという、何とも言えない方法で観ました。

水仙 ★★★★☆
かつて学生時代に、週6で映画館に入り浸っていた母。そんな母に訊いてみた、「いちばん好きな映画は何ですか?」。少しの沈黙の後、母は答えました、「『黒水仙』」と。
1946年イギリス映画、総天然色。主演は、清廉なる若き日のデボラ・カー。てゆーか、母が「私ね、デボラ・カーがすごい好きだったの。だから『王様と私』とか『グレン・ミラー物語』とか…」……初耳です。しかし、映画を観た私は驚愕するわけです。そこには、私の知っている限りでの母の趣味がこれでもかと詰め込まれておりました。これね、うちの母です(笑)。何がどうって言われても困るんだけど、とにかくこれは私の母なんです(笑)。
あの、たっぷりとした染色のされていない衣地の修道服が揺れる、世界観。異国での小さな集団、文化の違い、思い出される失われた愛、やがて訪なう必然的な崩壊。

哀愁 ★★★★☆
で、『黒水仙』の話は母からたびたび聞いていたので借りて行こうとすると、「これも素敵よ」と言ってきたのがこちら。『風と共に去りぬ』以外の、スカーレット・オハラじゃないヴィヴィアン・リーは初めて観ました。
この時代の女の報われなさの全て。マイラもだけど、彼女と運命を共にする道を選ぶ親友キティも。今の時代じゃこのストーリーは誰も書かないだろうなぁ。原題は『ワーテルロー橋』⇒邦題『哀愁』。まさに、哀愁。

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