ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2019年映画の旅④

ものすごい主観であります。
かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2019年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

ブレードランナー ★★★★☆
『~2049』を観る前に…観たかった……(笑)。1年越しの元ネタ回収……。
IMAXリバイバル上映してくれたので。こうゆうのもっといろんな映画でやってもらえたら最高に嬉しいなぁ。午前十時の映画祭も終幕しちゃうし。と言いつつ、同時期に公開してた『マトリックス』の4DMXはやっぱり挑戦できなかった……。だって4DMX、ご覧になれない方の注意書きに「乗り物酔いしやすい方」ってハッキリ書いてあるんだもの…無理ぽ……。
割とスターウォーズの直後なんですね。ハリソンがずっと落ち着いていてびっくりしました。

プライベート・ウォー ★★★★☆
シリア内戦の、あの極限の街の姿は、私もリアルタイムでブラウン管越しに観ていたので、背筋が凍るものがありました。正に“死の街”としか例えようのない、命の終わる街。その街を伝えようとし、伝えてもなお圧倒的に死が支配し続けたその街で命を吸い上げられたジャーナリスト。
ジャーナリズムとは、報道とは。私にとってのその答えはもちろん出ないけれど、自らの答えを持って死んでいったメリー・コルヴィン。彼女を演じ切ったロザムンド・パイク。迫真の。素晴らしかったです。

アド・アストラ ★★★★☆
宇宙が、好きです。いや、絶ッ対に行きたくないけど(笑)。
「地球のことなんか、家族のことなんか思い出さなかった」ってゆートミー・リー父ちゃんの言ってること、なんかすごい分かる。思いのほかさらっと再会できてて、そこまで距離とか時間が重々しく迫っては来なかったんだけど、やっぱり海王星IMAXのスクリーンで見られて良かったです。海王星ってなかなかフューチャーされないし(笑)。
ほんとに、二十億光年の孤独だよ。

時計じかけのオレンジ ★★★★☆
こないだ、『戦争論』についてのTV番組をちょびっとだけ観たんだけれど。やっぱりさぁ、人間って圧倒的に闘争本能の生き物だよなぁと思い、本能を理性で押し殺す道を選んだわけだけれども結局飼い慣らせてはいない世界です。
スタイリッシュで超絶カッコ良くて刺激的。あまりにも危険で、だからこそ魅力的で本能を蠱惑する。人間の、本質。圧倒的なそれとの闘いはどこに帰結するんだろう。
恐ろしく観る人を選ぶ作品です。それが名作としてこうして上映され続けてるんだから、それこそが映画の魅力だなぁって思います。

ジェミニマン ★★★★☆
いや~~~やっぱりウィル・スミスですよウィル~~~~!!!
お話としては非常に分かりやすい感じですがウィル。青年ウィルがあまりにもナチュラルな若者なので、ぜんぜんウィル味がなくてむしろなんか普通に他の俳優さんっぽく思えちゃうけど、振り返れば彼が本当に25歳くらいの頃なんてこんなセンシティブな役どころやってなかったものね。そりゃ既視感がないはずだわ。

フッド ザ・ビギニング ★★★☆☆
もうとにかく何も考えずにライトな映画観たい時ってあるじゃないですかその時に観たんですけどぴったり過ぎてあーもー超楽しかったです(笑)。特におすすめもしませんけど(笑)。
原題はまんま『ロビンフッド』なんですね。邦題を決めた人はとても素晴らしいかと思います。

ターミネーター ニューフェイト ★★★★☆
ターミネーター3』について述べるならば、私は世間よりもずっと気に入っていたのかもしれないけれど(笑)。そしてたぶん『4』は観ていない気がする…記憶がない……。
あの世界線の違う続編があったから、今回の“新たなる続編”が生きてきたと思うのよね。最良の道は、きっと『2』での終幕だった気がするから。
しかしそれにしたって、62歳になって、しかもハリウッド女優としてはかなりしっかりとした皺をその顔に力強く刻んだリンダ・ハミルトンが、白髪にサングラスでミリタリージャケットを羽織って躊躇なくマシンガンをぶっ放すその様は。それはもう、誰よりも美しかったのです。人生の目標にするしかないのです。

サウンド・オブ・ミュージック ★★★★☆
たぶん15年ぶりくらいに観た……。そして冒頭の空撮からの、マリアが草原で歌い出した瞬間に泣いた……(え??)。
美しい映画だなぁと思いつつ、今観ると確かに昔の映画なんだなぁと思うところも多々ありました。それでもあまりにも時代を超える力を持っている。
子供の頃に観ていた時は、後半にいきなり世界情勢が迫ってくる印象だったんですが、いま改めて観ると、かなり序盤から歴史の不穏な影が物語を覆っているのですね。この作品ですら世界史を把握していないと訳分かんなくなるんだろーなぁと思うと、歴史ものが苦手という人の気持ちも当然やも…と感じるのです。私も『灰とダイヤモンド』は意味不明だったもんなぁ……。
それにしたって、マリアのウェディングドレス美しすぎた……。何あのレース、いまあんなの作れないんじゃないかしらってゆう。大昔に1回だけ海外旅行に出た際に訪れたんですよ、ザルツブルクのあの教会。まるで夢みたいな。

スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け ★★★★☆
もうね、映画として良いのか悪いのか分かんない!! 分かんないよ場面転換とか進行とか無茶苦茶だろこれのオンパレードなんだけど、そうでなきゃスター・ウォーズじゃないんだもん!! スター・ウォーズ全うした!! 私が!!!
……あー、こんなに喪失感が大きいとは思わなかった。終わっちゃったんだなぁ。切ない、切ないよ。デイジー・リドリーがレイやってくれて良かった、アダム・ドライバーがベンやってくれて良かった。惜しむらくはキャリー・フィッシャー。もし路半ばで倒れなければ、きっと他の作品でもう1度キャリアを積めたのじゃないかって思ってしまう。
本当の本当に色々あった、あまりにも巨大化した物語であったけれど、それは私の物語なんだと思える。10歳の時に出会ってから、はや四半世紀。一緒に年を重ねられて幸せでした。ありがとう、スカイウォーカーの物語。

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