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日々もろもろ。

坂東三十三所巡礼7日目 安養院・岩殿寺・弘明寺

2021年4月18日(日)

⑩第三番 祇園山 安養院田代寺(田代観音)
おうちでお昼ご飯を食べた後、あまりにも天気が良かったので(前もそんなこと言ってなかった??)、おもむろに出発。午後に家を出ることなんてもう2度と無いだろうし、にもかかわらず3か寺もお参りすることはこの巡礼においては決して無いな……。

そんなわけで、7日目は遅めのスタートで発願の地である鎌倉に今再び向かいます。ほんとは安養院には名物のツツジが満開の頃合いを狙いたくて、日夜SNSで現状の開花状況を調査しまくっていたのですが、でもこんな午後から出発して行けるお寺さんはもはや鎌倉に残されたここらた辺しか残っていないわけで……まあ、いいか。
昼下がりの鎌倉の町中をふわふわと15分ほど歩いて辿り着いたそこは、まぁツツジは3分咲きくらいだったけど、でも品種によってはもう終わりかけの木もありましたわね。満開になったらお寺回りも賑やかになりそうだし、この日の限りでは非常に落ち着いていて良かったです。本堂の裏手に回り込むと、伝北条政子の墓がございます。鎌倉の町中は市議選もやってて賑やかでござんした。

⑪第二番 海雲山 岩殿寺(岩殿観音)
安養院を出て鎌倉駅には戻らず、そのまま逗子市方面へとずいずい歩いていきます。もしかしたら人生初・逗子かも知んない。それにしてもトンネルを徒歩で抜けるのって常に命の危険を感じるよね。いくら歩道があっても怖いよね。そんな市境のトンネルを抜けた逗子市に二番のお寺さんがあります。事前に地図を確認した際、だいぶ入り組んでる道だな~と思っていましたが、複雑な住宅街の中、曲がり角やら十字路やらあらゆる個所に“岩殿寺⇒”って立札があるからめちゃくちゃ助かる。辿って行ったら無事に着いたわよ!

観音堂までそこそこ階段を上がりますが、こちらの階段は段が適度な高さなのできつくは無いです。山奥にひっそりと佇む……という表現が非常にしっくりきます。鄙びた、おそらくは少々手入れが行き届いていないであろうというその雰囲気も相まって。
やっぱり坂東さんって鎌倉時代に成立した霊場ゆえに、多くが7-9世紀ごろ創建という長い歴史を持ち得ながらも、以後800年の激動の歴史の中でまさに栄枯盛衰があったのだろうと思うことが多々あり、この道中で私の頭の中にはずーっと『平家物語』のあの冒頭の一節がぐーるぐるしております。祇園精舎の鐘の音。可能なら30年後くらいにまたこの道を辿ってみたいと思うようになっております。あと30年でまた歴史が刻まれる気がするんです。

⑫第十四番 瑞応山 弘明寺弘明寺観音)
さて、岩殿寺をお参りしたも鎌倉方面を背にして、そのまま京急の逗子・葉山駅を目指します。適当に雰囲気だけで歩いてたらうすらぼんやり迷ったけど、今はスマホに訊けばすぐ道を教えてもらえるからホント便利な世の中よね! 断然紙の地図派だったんだけど、持ち歩くこともぐっと減ってしまいましたなー。
そんなこんなで京急線に乗っかって、弘明寺駅で途中下車。駅名を冠してるだけあって、これはもはや駅直結。やばいくらいすぐ。16時過ぎくらいの時間帯だったせいもあって、商店街も賑わってて何とゆうか浅草をすごいスケールダウンさせた感じで超良い雰囲気。地元の方なんだろうなぁ、すっげーパンクな格好をしたお姉さんが門前を通り過ぎる際に一礼をされていったのがとてもとても印象的でした。ここは本当に門前町なんだ。

ちょっと駆け足だったけど、でもしっかりと好天の中、近くのお寺を改めて巡り歩いた良き日になりました。軽やかな、そんなお参り。今後どんどん大変なところが残っていくからこんなことは本当にもうできないなぁ~(笑)。

 
 
 
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