ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2022年映画の旅①

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2022年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。
てゆーか2022年ってやばいな、、、未来。

キングスマン:ファースト・エージェント ★★★★☆
キングスマンです。終演後に若い男子が「ぜんぜん別物だったね」って話していたように、前知識なしでいけましたね!!(時代が全く違うからね) ただ、第1次世界大戦前後のヨーロッパ政治事情は頭に入れてあった方が相当ラクだと思われ。サラエボ事件の前知識は必修科目です。
私もやっぱり途中まで息子の成長物語なんか? って思わされてたクチですけど、ファンタジー色の強い映像の中で西部戦線の画面だけが妙に生々しく迫ってくる作りになってて、あぁぁって思ってたら悲しい……。でもこれが無かったらものすごく普通の話になっちゃってたよなぁとも思います。ポリーいちばんカッコいいよね。
てゆーかラスプーチンが割かしあっさり倒されてたけど、ラスプーチンってどんなにフィクションが禍々しく描こうと努力しても、結局はWikipediaに載っかってるあの写真1枚のが圧倒的にヤバすぎて超えられないからこれはもう本当に皇帝一家が惑わされても無理はあるまいよ……って思いますわよね。

シカゴ ★★★★☆
2002年作品ですが、確かにこれは古き良き時代の最後の輝きなのかもしれない。この、細かいことを気にせずに(それはとりわけ社会に多種多様に蔓延る差別的な部類のことであって、むしろそれに敢えて触れないことで喚起させる作用があるんだけど、それが制作側が意図したことなのかは不明です)、超絶軽率(まさにスナック感覚)に人を殺したことからポップな音楽と派手に魅せてくるダンスに乗せて転がり出す圧倒的にスピーディな物語。最後の最後のステージの華やかさ、人殺しであるということを一点の迷いなく自身のネームバリューに利用して力強くステージに立つロキシーとヴェルマの姿の爽快さ。彼女たちをスターダムにのし上げた大衆への皮肉があるのかどうかもよく分からない華麗さ。
てゆーかレニー・ゼルウィガーってこんなに可愛かったんだな! キャサリン・ゼタ・ジョーンズの存在感は圧倒的、そんでもって出てきてすぐ「あ、リチャード・ギアやん」って分かるリチャード・ギアよ。役者マジ豪華、そう、これが古き良き時代。

ハウス・オブ・グッチ ★★★★☆
レディー・ガガがハマり役過ぎるでしょ……凄まじいわよ……。そんでもってアダム・ドライバーなんでもできるなこんな可愛いことある……??
話としてはめちゃくちゃ長いし、展開がけっこう唐突でいつの間にそんなことになってんのかよく分かんない箇所がいくつかあったんだけど、まーあ役者がすごかった。あの演技合戦だけでもう満足できちゃう。ジェレミー・アイアンズ永遠に激渋だしアル・パチーノのうさん臭さは名人芸。ジャレッド・レトの変身ぶりはほんと驚異。一見の価値ありでした。このレディー・ガガの説得力ったらないから!!
トコロデ。リドリー・スコットこないだフランスが舞台で今回はイタリアが舞台で、当然のように作中はみんな英語で話してるんだけど、日本人が観てても時々違和感あるんだけどアメリカ人的にもフランス・イタリア人的にもどうなんすかね(笑)。

天使にラブ・ソングを… ★★★★☆
笑って泣ける、とはまさにこの作品のためにあるような言葉だな…って思いました。ちゃんと観たの何百年ぶりだろう……というかたぶん、字幕で観たの初めてで、エンドロール観たのも初めてなんだと思います。ずっとTV放映の時とかに観てたからね。

コーダ あいのうた ★★★★☆
あるいは少しまとまりすぎているかもしれないし、箱庭すぎるかもしれないけれど、ただ圧倒的に美しく光り輝いてそこにあるなぁと思ったのです。
ルビーが「もっと醜く!」と叱責されて発声した歌の美しさの説得力。異物的になりかねないようなキャラクターのベルナルド先生がなんだか分からんが超絶良かったな……。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イブニング・サン別冊 ★★★★☆
この不思議に可愛くて残酷で甘くて苦い、とんでもなく素敵な世界観の作品を観て最初に思い出したのは、高校生くらいの頃に雑誌で読んだ吉野朔実さんのオムニバス短編(今タイトルを調べまくったんだけどびっくりするほど出てこない。実家に切り抜き合ったかな……)で、そういえば吉野さんて今どうされてるんだろうって思ったら数年前に亡くなっていて、なんかそこまでの一連の出来事ぜんぶひっくるめて映画のこの世界観みたいで、私はずっとこういう宝石のような物語に助けられて歩いてきたんだなって思いました。
フランス語の映画は何本も観たけど、こんなに美しい言葉なんだって思ったのは初めてかもしれない(基本言語は英語で、フランス語を特にそういうものとして描いているからだろうけど)。エンドロールの文字の流れもだし、あんなに美しい字幕を観たのは初めて。
印象的な台詞がそこここに散りばめられていてキラキラしていて、でも「私は異邦人だから」ってゆう、あの一言の威力が凄まじかったな。

ファーゴ ★★★★☆
なんかずっと難しそうな映画だなぁと思って観ていなかったのですが、今回初めて観た感想は「分かるけど難しかったな……」ですね!! やーまぁ今回も町山さん解説回を観たのでそれが無かったらホントにあの日系人のひととのシーンの意味とか理解できんかった自信しかない……。読解力の無さ……。
序盤からバンバン人が死ぬし、最初からどうしようもないくらい簡単な理由で殺しまくってるんだけど、さすがに粉砕機に頭から突っ込んで死体処理してるのは確かにもはやどうしようも無さ過ぎてちょっと笑っちゃったわよ。それこそが実際にあった事件のエピソードって聞いて、現実ってヤバいんだなぁ……。ほんと、あるいは愚鈍であるかもしれないノームという人格による物語の救済。

エスト・サイド・ストーリー ★★★★☆
これはもう、アニータだよ。アニータの映画だよ。
ツライ、やーあ途中の名曲で彩られたキラッキラのミュージカルシーンには本当に心躍ったけど、結末を忘れるくらい胸弾ませたけど、あーでも本当に最後は辛かった。知ってて観てても(知ってるからこそ?)辛かった。そして結果的には本当にアニータ(アリアナ・デボーズ)の人生の物語だった。彼女の存在感と悲哀は凄絶。
それにしたってトニーとマリア唐突すぎんかった??(笑) そーゆうもんだって分かっちゃいても、「はっや!!!!!!」って心の中で叫んだよ!??(笑)

355 ★★★★☆
予告を見る限りもっとライトでポップなのかと思ってたら、骨太で辛かった……。いやでもだから想像していたよりずっと良かったです。ちゃんとお約束みたいなスパイ大作戦ももちろんあって、出てくる各国民族入り乱れスパイは皆さま超絶美しいです。みんなあれでだいたいアラフォー以上なの驚異だぜ……。
なので5人のスパイのキャラ立ちも美貌も素晴らしく、予告とかポスター見る限りでは私もやっちゃうョ☆ みたいなつよつよオーラ満載のペネロペ・クルスが(なんせペネロペ・クルスですし)、結果巻き込まれただけのぜんぜんスパイじゃない役回りで可愛かったです(笑)。
 

 
 
 
 
 
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A post shared by つるや あさみ (@asami1837)