ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

坂東三十三所巡礼6日目 星谷寺・長谷寺

2021年4月11日(日)

⑧第八番 妙法山 星谷寺(星の谷観音)
春の18きっぷに追い立てられて、それによって2~5日目は遠出しまくっておりましたが、最後の1回は4月10日の最終日に実家に日帰りすることで晴れて消費いたしました、やったね! 「ネコキトク」って報を受けて急遽帰ったんだけど、ねこ生きててまじ良かった、実家に17年いるねこほんと可愛いねこ……。

とゆうわけで18きっぷから解き放たれたので、しばらくは近場を回ります。居住地の神奈川県内。前日に千葉のそこそこ果てにある実家に普通電車日帰りという荒業をしたため身体はバッキバキでしたが、あんまりにも天気が良いので午前10時くらいにとりあえず第八番に行こうと家を出ました。でもなんか近場だと思っても普通に1時間くらい電車乗るのよね。そんでもって、座間。

米軍のキャンプ座間がある。
それがこの日以前までの私の座間知識のすべてです。あんな普通電車しか止まらないのどかとしか言いようのない駅だと思いませんでした。もう、超絶フツウ。駅前の市営住宅っぽいマンション(イメージです。実際に市営なのかは分かりません)の脇を抜け、日本中にありふれた穏やかな住宅街を少し歩くと、すぐに第八番の星谷寺です。
この日は非常に天気が良かったものでしたから、山門に囲われるわけでなく青空の下に力強くたつ仁王像が青空に映えておりました。新緑の葉をつけ始めた大銀杏もとっても見事。観音様にお参りして御朱印長をいただきます。なんてスムーズな展開。

じゃあ六番のお寺さんに向かうかなぁと来た道を少し戻ったら、神社に伸びる長い階段を発見。私、そーゆうの、好き。だので、嬉々として、登る。こじんまりとしたお社が建てられていたのでご挨拶する。でもここも先ほど訪ねた星谷寺の観音様にまつわる伝説のある神社だったのでお参りできて良かったです。
それでトコトコ今度は階段を下って行ったんですが、その付近にあった案内板を見たら、これはなかなか広そうな公園の端っこに位置しているらしい。急ぐ旅ではぜんぜんないので、それにこの先もう1度座間に来ることなんて無いかもしれないし、せっかくなので寄ってみることにして入口の方へと向かってみる。

座間谷戸山公園。それがその公園の名前でした。そして本当に美しく広大な公園でありました。整備された里山の風景というのは本当に、何にも増して素晴らしいのだなと思いました。お近くの方、また通りすがりの方は是非。けっきょく1時間くらいふらふら歩き回ってた。こういう出会いを大切にしながら旅を続けたいと思う次第。

⑨第六番 上飯山 長谷寺飯山観音
坂東には、「長谷寺」が3か寺あるのだなぁ……。読みは「はせでら」「ちょうこくじ」があって、ここはたぶん(たぶん?)「ちょうこくじ」ですが、私の納経帳には「はせでら」ってルビふってあるなぁ……。
そんなわけで、座間から小田急線で3駅の本厚木から、路線バスに乗って20分ちょっと。神奈川県に……こんなところがあったんだ……。あぁ山が近い、そうかこの山(坂)の東を指して坂東というわけかぁ……。そんな、そんな実感を得る山の中。やぁ~、厚木って大昔の就活中にセミナーかなんかで遅い時間に来て、なんか治安悪いって思った印象しか無かったんですけど(失礼)、今回でガラッとイメージ変わりました。すご~い! バスでちょっと走っただけでこんな光景に出会えるんですね!!

トコロデ。まだ9か寺しか詣でておりませぬが。現時点での階段オブザ坂東、ぶっちぎりでこちら飯山観音様です。車で近くまで上がっちゃえばそこまででもないと思うんだけど、バス停からの徒歩勢としてはここはマジやば。段数もさることながら、絶妙なその段の高さ。背の高い人なら1段飛ばしの方が楽だと思うが、私くらいだとそれはそれで高いし、かといってこの小刻みな段はすごい……くる。
しかして桜の名所。18きっぷで巡るには向かない場所だったため、染井吉野に遅れて今時期の訪問と相成りましたが、その名残を見るに盛りは本当に素晴らしかろうという風情。染井の合間の八重桜が数本、ちょうど満開でお出迎えしてくださったのが嬉しかったでございます。シャガも山吹も見頃でございました。やっぱり花の季節は楽しいね!

帰り際ってゆうか参拝後、白山のハイキングコースにちょっと入ってみたんだけど、思ったよりも人気のない山(キレイに整備してくださってます)と、過酷な階段とタイムスケジュールにより、途中のベンチでおにぎりを食べて下山してしまったとですが、山頂が割とすぐのところだったらしくて、もしも次の機会があるなら頂上まで行きたいですね……。厚木駅行のバスに乗り、また小田急線でトコトコ家路につくのでした。バスですら大して時刻表気にせずに動けるのはラクだわ~。
それにしても18きっぷから離れて近場を巡る旅に、ここまで旅情があるとは思いませんでした。素敵な出会いの連続ね。

 
 
 
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坂東三十三所巡礼5日目 中善寺

2021年4月3日(土)

⑦第十八番 日光山 中禅寺(立木観音)
この日は……最寄り駅を6時6分に出ました……。すげー偉い……。
日光。数年前に東照宮近辺は行きましたが、中禅寺湖となると小学校の修学旅行以来です。小学生のクラスは私含め13人でした。13人1クラス6年間一緒って今考えるとけっこう特殊よね。ありとあらゆる行事をその13人で回したわ~。ミニバスレギュラーがんばったし走り高跳び出場したしアコーディオン弾いたわ~……。

そんな遥かなる小学生時代以来です。だから私はすっかり忘れていたのです、中禅寺湖のことを。いろは坂があんなにスペクタクルアトラクションなことも。そんでもって、中禅寺湖がまだ冬だってことも……。
いやほんとね! いろは坂まじですごかった!! あんなとんでもねー勾配にあんな坂を敷いて、そこをぐんぐん登る路線バス。いつもありがとう路線バス。紅葉の季節などはここが大渋滞というのはけっこう恐ろしいなとも思い、すいすい登れる今時期に来たのはまぁ良かったのだろうけれど、でも確かに新緑や紅葉の季節に来たくなるのは分かる。素晴らしいのだろうなぁ。

とゆうわけで、日光駅から路線バスに50分くらい揺られて辿り着いた中禅寺湖は霧にかすみ、下界とはまったく違う季節でした。同じバスから降りた人が「こんなに人がいない日光は初めて」と言っており、少々寒々しいくらいではありましたが、ともかく第一の目的地である中禅寺まで歩き始めます。中禅寺があるから中禅寺湖なのであって、きっとその逆では無いのでしょうね。
そんな中禅寺湖のほとりを15分ほど歩いての中禅寺です。立派な門構えです、観音堂含め建物は新しめだけど(明治時代に土石流被害に遭ったんですね)。そんでもって完全に檀家を持たず参拝者からのお布施や寄進などに支えられているだけあって、拝観料は必要ですがお坊さんがいろいろ手厚く解説してくれます(お守り等の営業もしてくれます)。784年からこの場所に立ち続けていらっしゃるという立木観音様は、割と年月を感じさせないつやつやしたお姿であらせた。しかして秘仏が多い坂東三十三霊場の中では、ここまで全面的に直接仏様を拝ませていただけるの有難し。なんせ偶像崇拝の徒なのでね私は……。

それにしてもやっぱりこの気候でお堂などに長居すると冷えてきちゃってね。そろそろお昼時だしあったかいもの食べに行こうと来た道を戻ります。事前にガイドブックで見かけて気になっていた超絶オシャな湖畔の洋食屋さんに入ります。たぶん平常時だとすごい混んでるんだろうなぁと思うんだけど、お昼時にすんなり入れました。1人でお店の前のメニューをちょっと覗き込んでたらすぐに店内からどうぞ~って声かけて下さり、流石でございました。そんでもってお味が本当に……本当に素晴らしかったです……。一押しのビーフシチューをいただいたんですけどね、もうね、何事かってレベルだし自家製のパンもめっちゃくちゃ美味しかったですわ……。メープルというお店です。

そのあと身体もあったまったので湖畔でちょっと遊ぶ。遊ぶというようなバリエーションは無いが、とりあえず水際まで行って腰かけてなどみる。しかしてそれにも限界がありますので(なんせ寒いし)、四半世紀ぶりに華厳の滝を見に行きます。滝。上から覗き込んでも見えて、「あれ? こんなもんか??」って思ったけど、お金払ってエレベーターで降りた先から見たその光景はやはりその名に相応しい神々しさ。那智の滝のが真下から見られるからやっぱり迫力は負けるかなとも思うんだけど、真正面から眺める威容はやっぱり圧巻です。この時期だと水量はピークじゃないだろうなぁ。
雪が残って色のない世界だったから、新緑でしたり紅葉でしたり憧れ~~でも混んでるんでしょうねぇ~~~。

そうして再び一大スペクタクルいろは坂を下りまして(このとき車窓から覗き込んで眺めた遥か山麓に続く坂の光景は本当にすさまじかった。行より感動した、しゅごい……)、帰り際にせっかくだからと二荒山神社などお参りいたしました(東照宮はお値段高めで人も多かったので……外から拝みました……)。もう完全に修学旅行!!
いや~~総括するといろは坂ほんとまじすごかった。ただね、やっぱり流石にくたびれたわよね、朝6時発で帰ってきたの20時とかだったから(笑)。

 
 
 
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坂東三十三所巡礼4日目 円福寺・龍正院

2021年3月27日(土)

⑤第二十七番 飯沼山 円福寺(飯沼観音)
この日ももちろん18きっぷだよ! 土曜日にせっせと早起きして、今回は千葉県へと向かいます。
当方、現住所は神奈川県ですが、生まれも育ちも不動の実家も千葉県です。とは言え、実家は房総半島の半ばの港町ですので、銚子を訪れるのは推定27年ぶり……(白目)。いやたぶんね、なんかね、小学生の頃に家族で来た覚えがあるですよ。記憶にあるのは水族館と、おそらくその近くでお弁当を食べたことだけなんだけど、その水族館が今はすでに無きものとなっているのは知っていたのですがね、今回の旅で廃墟を見た時に「こんなんだったっけ……??」ってなったのは飯沼観音をお参りした後の話……。

というわけで、銚子です。乗換アプリに言われるがままに千葉駅で銚子行の電車に乗ったので、果たして成田回りなのか東金回りなのか分岐するまで分からなかったんだけど、東金回りでござんした。どっち行ったって行き着く先は銚子なんだども、帰りは成田回り予定なので東金回りでようござんした。たぶんね、東金線初めてなんだよね、私。千葉県でもまだまだ未踏の路線が多いのだな(小学生の頃は車で来た気がする)。

銚子の駅前に降りたって思ったのは、想像の4倍くらい道が広くて(歩道は8倍広い)、空が広い(高い建物が無い)。そして漂う南国感。これは群馬や茨城には決して無かった空気感だ……。飯沼観音の最寄は銚子電鉄観音駅ですが、JR銚子駅からでも徒歩20分くらいなのでとりあえず歩く。てくてく。そのうち五重の塔が見えてくるので、そこがそれです(雑)。いや、見事でございますよ。太平洋戦争で伽藍は1度灰燼に帰したそうですが、そこからの復興という観音堂と山門、そして千葉県唯一という五重塔(お坊さんに教えて頂いた)。観音堂内にも案内頂き、坂東・西国・秩父霊場すべての観音様を描いた天井画も拝見させてもらいました。畳の上に横になれるの有難し。
そして境内には桜も咲いておりました。花の季節は良いですね。

飯沼観音のお参りを終えて、しかしてやっぱりはるばる銚子まで来たんなら犬吠埼はマストだよね! 嬉々として灯台登りたいよね!!
とゆーわけで、最寄の観音駅から銚子電鉄に乗り込んで、いざ犬吠埼。途中、「緑のトンネルで~す」みたいなアナウンスに盛り上がる車内をよそに、「一瞬だけ利根川の河口が見えま~す」にブチ上がる我。千葉県に生まれたからには、1回は利根川の河口見てみたくないですか?? できればこの足で河口のほとりに立ちたいよね~~。今回はホントにちらっとしか見えなかったけど、でもなんか感動しました県外の人には絶対に分からない感覚だと思うってゆうか、千葉県人にも通じるのかなコレ……。

犬吠埼。何があるかと言われれば、青い海。白い灯台。割とキレイなお土産屋さん。だけれども、もういくらでもいられるな!!! 予定してた帰りの電車1本遅らせたもの(この土地における1本ごとの間隔は非常に長い)。それでも足りなかったくらい。楽しいなぁ、岬。何があるわけじゃないのにテンションだだ上がる、それが突端。
海っぺりの小さな空き地みたいなとこの隅っこに、菜の花とキャベツとあとソラマメかなぁ植えてあって。母親の実家も海の目の前なんだけど、猫の額みたいな場所にやっぱりサヤエンドウとか植えてあって、海辺の民の畑への執着ってどこも同じなんだなって……。

⑥第二十八番 滑河龍正院滑河観音
後ろ髪引かれつつも銚子を後にし、今度は成田回りで帰途に就くのですが、その成田のちょっと前くらいにある滑川駅から徒歩で20分くらいがこちらのお寺さん。本当に坂東巡礼を始めなかったら決して降り立つことのなかったであろう駅。ほんと~に何にもない駅なんだけど、帰りの電車の時間にどこからともなくわさわさと人が集まってきてけっこう利用されてるんだな~と感心。
街の景色は特に変わり映えしませんが、上空に飛行機が随分と近くに見えて、ああここは本当に空港のふもとのなんだなぁと実感した次第。これは成田に行った時には決して感じえない感覚だったなぁ。田園風景、単線の線路の踏切、その上を大きく横切る飛行機。

そんな道中を経て、桜の花びらが舞う滑河観音に到着。ここは本当に桜の季節に来れて良かったなぁ。他にもずっと桜の名所として名高いお寺さんが坂東にはいくつもあって、このタイミングで18きっぷを使ってどこに行くかってけっこう悩みどころだったんだけど。そして結果として桜を押し出していないこちらの2寺の参拝と相なったのですが、ちゃんと縁を結んでいただいているんだろうと思っていたいものです。ささやかながらもとても美しい桜でした。
それにしても決して有名とも豪勢とも言えない田舎町の夕刻迫るお寺さんに、それでも1人また1人と入れ代わり立ち代わり参拝者がみえるのが坂東三十三所巡礼の力なんだろうなぁと感じました。

そしてまた先述の駅に戻り、ぽつぽつと集まってきた人たち(人々は何用でこの町に来て、そして何処に帰るのか……)と一緒に成田線に乗り込み、家路を辿るのでありました。いやほんと、良いお参りでございました。ありがとうございました。

 
 
 
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坂東三十三所巡礼3日目 正福寺

2021年3月20日(土祝)

④第二十三番 佐白山 正福寺(佐白観音)
前の週にもどこかお参りしたかったのですが、電車の運行に影響が出るほどの暴風雨に見舞われたため1週空きました。人はこうやって18きっぷの期限に追い立てられることになるのですね。うう……巡礼自体は急いでないんだけど、JRに急かされている、今この期間……。

なので、せっせと遠出です。行き先は割かし直前に天気予報と相談しつつも「あ、ここ行きたい!!」的直観で決めます。今回選ばれたのは茨城県笠間市にある佐白山正福寺でございます。
茨城県自体あんまし行ったこと無い上に、笠間駅のある水戸線に乗車するのは正真正銘初めてです。水戸まで行かないのに水戸線って名乗ってるの、良いよね(良いの??)。茨城って関東だといちばん行った回数少ない県ですわぁ。神奈川からだと単純に遠いんですよね。特に県庁所在地が遠いとね、なかなかね。

だもんで、行き慣れていない茨城。乗り慣れていない常磐線。上野で乗り換えを失敗する我!! 常磐線の案内いっぱいあって分からんぜよ……冷静に眺めたらひとつ隣なだけのホームだったんだだどもさ……。
とゆーわけで、常磐線から入るルートを予定していたもののあえなく失敗。調べ直したら「小山経由で行きなはれ」とアプリに命じられたので、急遽栃木経由で茨城入りです。柔軟に行きましょうね柔軟にね……。

そんなこんなで30分ほどロスしながらも10時半くらいには笠間駅に到着。そこそこ乗降客がいたけども無人駅っぽい(時間帯によるのかも)。住宅は広がっているけれども駅前には殆ど何もないので、笠間観光の中心であろう笠間稲荷神社の門前までてくてく歩きます。2kmくらいだけど平坦な町中の道なので特に問題もなく。周遊バスも出してくれてるけど、けっきょくぜんぶ歩いて回っちゃったなぁ。
神道系の大学を出ているからか何なのか、とにかく最初は土地の神様に挨拶せよという教えが身に付いているため、笠間稲荷神社に参拝。当たり前だけど狐さんいっぱい。門前はお土産屋さんとかたくさんで、今は人の出こそ少ないけど通常はなかなかに賑わっているんだろうなぁという雰囲気。そんでこの時点で11時半近くなっていたので、とりあえずお昼ゴハンを食べちゃおうということになる(※独り)。蔵を改装したというオシャレカフェでビーフシチューをいただく。当然ですが名物とかそうゆーものじゃあないわけですが、これほんと美味しかったです。ふわわわぁ……。あと、ずっと生トマト嫌いと声を大にして主張してきましたが、付け合わせのサラダの生トマトを割かし美味しく食べられたので(外で出されれば努力して食べます、オトナなので……)、そこまで嫌いじゃなくなったのかもしんないけど結論はまだ保留ね……。

さて、お腹もいっぱいになったけれども時間はちょうど正午を回った頃合いなので、観光寺院ならいーけどお昼時に小さい寺院を訪問するのは憚られるなと(単純に受付閉めてる場合もあるし)、先に笠間日動美術館に行ってみることに。美術館なる施設は随分と久々になってしまったのですが、いやぁ良かったなぁ。特に膨大な数の作家たちの制作を支えてきたであろうパレットコレクションは、他では観ることのできない展示で感動でございました。特別展・常設展と合わせて90分くらいいたかなぁ。

さて、本題です。ここまで長かったな……。美術館の隣にある正福寺を訪ねます。地図を見た限りでは「どこが入口ですか……???」と不安でいっぱいでしたが、道沿いに大きく“ここだよ!!”って看板出してくれてましたありがとうございます。そしてファンシーなアマビエの幕……。事前にHP覗いた際にもアマビエがオンパレードだったのでびっくりはしませんでしたが、ファンシー。門をくぐった後にはそのファンシーさに似合わない木組みの階段が続いていて、ちょっと登ります。両脇にシャクナゲだと思うんだけれど見事にびっしり植え込まれていて、季節にはさぞや美しいのだろうなぁという趣。
私がお参りした時には先客に父娘2人組(娘さんが高校生くらいかな)がいらっしゃって、アマビエ含む色とりどりの御朱印についてどれを授与していただくか受付の女性(ご住職なのかも)とあれやこれや相談されておりました。私はその間にお参りと建物などの写真を撮り(ここも平常時はご本尊を拝見できるそうなのですが、やっぱり今時期は入れてもらえなかった……)、少し離れた場所に猫さんを発見してアイコンタクトのみで遊んでいました。おいでよって言ったけど(身振り手振りで)、来てはくれなかった……。
こじんまりとしたお寺さんでしたけど、坂東の巡礼を始めてからちゃんと認識したのは、東のお寺は廃仏毀釈の影響をしっかりと被ってしまっているということ。関西でももちろん被害はあるんだろうけれど、関東はもともと大寺院であったというこちらの正福寺はじめ、他の三十三所の中でもかなり厳しい状況に追い込まれた寺院が多い印象。それでも生き延びたのもそれまでの歴史の力なのでもあろうとは言え。

帰りは笠間芸術の森公園の方までぐるっと回って、そちらの陶芸施設の中にあったカフェで笠間焼のお皿にのっかったイチゴのタルト(これもめちゃんこ美味しかった……)をいただく。てか笠間でびっくりしたのが、町中にあふれる笠間焼の窯元でしたり、それらの作品を展示販売するギャラリーの多さ。焼き物の町ってこういうことなのか……。いずれは益子にも伺う予定なので、俄然そちらも楽しみになってきました。とはいえ笠間では余裕ぶっこいてたらけっこう時間がカツカツまで駅まで小走りしたほどなので、ゆっくり焼き物見られなかった……。
そして今度こそ常磐線回りでトコトコと神奈川までの帰路に就いたのでしたとさ。いやー、毎回びっくりするほど楽しいのよね、坂東さんの旅。

 
 
 
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坂東三十三所巡礼2日目 水澤寺

2021年3月6日(土)

③第十六番 五徳三 水澤寺(水沢観音)
いきなりの、十六番。いきなりの、群馬。
何故なら18きっぷの季節だから……。遠くから攻めたい遠くから。
あと、もともとこの日は天気予報があまり良くなくて(結果、割と晴れ間があったのだけれど)、あまり歩かずに済んで雨でも風情ありそうなところ(イメージ)としてチョイス。

公共交通機関の鬼ですので、上野東京ラインにてえっちらおっちら高崎を目指します。ここまではでも別にラク。問題はこの次で、路線バスに1時間揺られます。
とはいえ、今後たちはだかるであろう“最寄りのバス停から徒歩1時間”という猛者たちとは違います。何なら本堂の脇の駐車場に降ろしてくれます。そう、「水沢観音前」というバス停まで行ってしまうと仁王門をくぐることさえショートカットです。なので、しっかり石段踏みしめて仁王門からお参りしたい方はその1コ手前の「水沢」で降りるのがベストです。もしも次回詣でる機会があれば私もそうしたい所存(今回はぼーっと水沢観音前まで乗っちゃったよだってそこが最寄って書いてあったし確かに最寄ではあるし足腰に自信のない方はそれがよろしす)。
なんかこういう田舎のちょっと栄えているお寺さんのこの雰囲気、いったいいつのどこぶりだろう……。あぁ、これ、ここはそういうお寺なのね……! っていう気持ち。分かる??(分からんじゃろ)
しかしてイケイケ若者集団がいて一体これは……?? と思っていたらユーチューバーだったっぽい。一体どのような映像が完成するんだろう……ユーチューバーも大変やな……。

格子の隙間から頑張って観音様のご尊顔を拝もうとうっうっしたけどそんなに拝見できずにお参りは終了。お昼時だったので門前に連なる水沢うどんの目についたお店に適当に入り、うどんを食す。香川に行った時は讃岐うどんを食べた、秋田に行った時は稲庭うどんを食べた。今まで群馬に来た時は……パスタ、食べたな……(※高崎はパスタ推し)。水沢うどん三大うどんのひとつなんて今回初めて知ったし……。
何の気なしに入ったうどん屋さんのおじさんに「この後伊香保行くの~?」って訊かれて、ぜんぜん行く気なかったんだけど「えぇまぁちょっと覗きに……」とか言っちゃったら地図とかパンフレットとかくれておススメのお饅頭屋さんも教えてくれたので気分が乗ってきたので、知らん土地の路線バスを珍しく乗りこなすことに成功して一路伊香保温泉へ。その途中、とんでもねー規模の異国風の寺院が聳え立っておった。何あれしゅごい……あとで調べたら台湾系の仏教寺院だった。牛久の大仏行きたいノリで行ってみたいけどまた来られるだろーか……。

で、伊香保温泉。今回はまったく予定してなかったんだけど、土地土地の観光もできるだけしたいというのも私の巡礼のコンセプトなので、完全に成り行きだけど来れて良かったです。しかして街は開店休業状態だったけど……(教えてもらったお饅頭屋さんも完全にやってなかった……)。でもあの写真とか映像でよく見かけた階段をてくてく上がって頂上の神社にお参りして、遥か山並みを眺めて(てゆーか本当に山の上なんだなって行ってみて分かった。これはすごい)、伊香保まで来たぞ感を得る。よし、満足!

ちょうどいい時間の渋川駅行のバスがあったので、帰りはそちら経由で。18きっぱー(造語)なので、電車での移動距離が長い方がお得。この辺はライブ遠征ではまったく使う機会のない路線なので電車でもめちゃくちゃ新鮮。あぁやっぱりこういうささやかな旅が好きなんだなぁと実感した次第です。巡礼の効能。まだまだ始まったばかり。

 
 
 
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坂東三十三所巡礼1日目 杉本寺・長谷寺

2021年2月27日(土)

思い立ったが吉日、坂東三十三所巡礼を開始いたしました。
巡る順番は霊場に振られた番号の順の限りではない、とのことですがやっぱり最初は一番の杉本寺に詣でて発願印をいただきたいし、最後はしっかり那古寺で結願したい。その間はその時々の巡りあわせでお参りしようという感じ。ちょうどいい塩梅です。正直これを書いている時点で巡礼を始めてからまだ日も浅く、訪ねた寺院も片手にも及ばないけども、次の週末はどこに行こうと巡礼のガイドブックとまっぷるジョルダンとにらめっこしてるの、めちゃくちゃ生活に彩を与えてくれる。こーゆうのも効能のひとつだと思うことにするの。

①第一番 大蔵山 杉本寺(杉本観音)
当方、横浜市内のけっこう中心的な横浜地帯にほど近い何とも言えないちょっとひなびた場所の在住です。鎌倉までは電車で30分くらい。この場所に一番のお寺さんがあるのは非常に有難いです。てゆーか実は前の週にも初詣だーっつって鎌倉に行っていて、その時初めて金沢街道の方のお寺さん(報国寺)を訪れたのですが、杉本寺にお参りせずに帰ってしまったのが今回の発願のきっかけです。
朝10時くらいの訪問だったのですが、その時は私以外にお参りしている人はおりませんでした。でもその後、本堂でお参りしていたら何名か入れ替わりでいらっしゃった。
さて、とゆーわけでこちらで納経帳も買い求めたのですが、その際にご対応いただいたお寺の方に「始められるのですね」と問うともなく、でも問われて「…はい!」と答えた瞬間にやっぱり決意新たに背筋が伸びましたわよね。それが非常に有難かったです。
基本的に私は仏像フリークで、特に奈良やら京都などですとガンガンに仏像を公開してくださっているお寺さんが多数あり、そういう場所ですと平気で20-30分くらい坐して向き合っていることがあるのですが、鎌倉ってそういうお寺さんは無い印象だったんです。が! 実はこちらの杉本寺ではご本尊をはじめとする仏像に、普段なら本堂に上がってお参りすることでできるのです!! が! ご時世が絶妙なため上がれませんでした!! いつか結願後にまたお逢いしに来たい!!! ありがとうございました!!!

②第四番 海光山 長谷寺長谷観音
杉本寺から小町通りの方に戻ってきて、ちょうどお昼時でお腹も空いたのでお気に入りのスープカレー屋さんでゴハン(と言いつつ、鎌倉店は初)ののち、四番の長谷寺へ。この間はぜんぶ徒歩です。できるだけ歩きたいとは心がけたい、心がけ。あとピカピカのペーパードライバーなので、公共交通機関の鬼としてこの先も巡礼を進めていきます。鎌倉ではそれはまったく障壁にはなりませんが、きっと今後えらいポイントになってくるのでしょお……。
で、長谷寺です。三十三所の中でも華やかさで言ったら上から2番目なんじゃないでしょうか(1番目は浅草寺だという個人の解釈)。梅をはじめとした季節の花も美しく、錫杖を手にした壮大な観音様はやっぱり圧巻であり力がございます。杉本寺は初めてのお参りだったけど、こちらは以前にも訪れたことがありましたが、改めてのお参りはやはり感慨深くありますね。お堂を少し改修しているようで多少足場が組まれていたので、こちらもまた結願後に再度お参りしたいものです。近いしね。

インスタに写真上げまくって、そこそこ文章も書いてはあったのですが、これはきちんと記録しておいた方が良いなと思いたち、こちらにもしたためる次第です。しかして写真をブログに上げるのが手間なのでインスタのリンク貼っとくね……。

 
 
 
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宗谷岬探訪記 2020年9月

北海道で空き日ができた、丸1日だ。
基本的にライブで(主に)札幌を訪れると、スケジュール的に札幌市内以外に行くことができない。そして札幌市内でできることと言ったらほとんど食べることだけなのだ(時計台観光などは1回目の札幌で済ませている)。これは非常に美味しい。
それは良い。とても良いのだがもう何回やったか分からぬ。そして今回、いつも通りにライブで訪れたのにも関わらず丸1日の空き日ができたのだ。そうしたら友人が言い出した、「宗谷岬行かない??」。

私は即答したよね、「行かないよ!???」(しかも他の友人数人の前で否定したな?)。でも結局のところ、私は行くことになったのです。あるよね、そーゆうこと。私はよくある。あぁ、小樽でゆっくりしようかなぁくらいに考えていたのに、我々は遠く日本最北端を目指すことになったのです。たぶんあんまりやる人いないであろう、札幌から日帰りというスケジュールで……。

7時30分札幌駅発、JR特急宗谷に乗り込みます。これでまずは稚内に向かいます。しかしまぁ、これがまた混んでいる。指定席は満席で、自由席には長蛇の列。何故なら特急宗谷は日に1往復しか出ていない。そして札幌から公共交通機関稚内を目指す場合、選択肢はめちゃくちゃ少ない。新千歳からANAが1便だけ飛んでるっぽいけど(飛んでない日もある)、べらぼうに高い。高速バスとか出てるのかも知らんが調べていないので分からない。今回は道内JR乗り放題だよ券を使用したので……。でもみんな、稚内まで何しに行くんだろう……私もだけど……。

とゆうわけで早朝に出発です。駅弁を買って乗り込み、9時くらいに黙々と食べます。美味しい。北海道はいつだって美味しい。途中いくつもの町と森と牧場を抜けますが、道程はずーっと内陸部。車窓的にめちゃくちゃ北海道雄大ドーンって感じでもないような印象ではありましたが(新千歳空港から札幌までの白樺の林にはいつも北海道みを強く感じる。あとは大昔に網走から釧路に抜ける旅行をしたことがあるのですが、私の北海道大自然イメージってそこ)、通り過ぎたひとつの町のほとんどの家の屋根に煙突があって、あぁここは本当にそういう土地なのだなって思いました。でもその町だけ異様に煙突率が高かったんだよなぁ。今となってはどの町だったのか知る術もないのだけれど。

そして特急電車に揺られること5時間。5時間……、まぁ長距離移動には慣れています。それまで内陸部を淡々と走り続けていた車内にいきなりのアナウンス、「左手に礼文島利尻島が見えます」――寡黙だった車内、いきなりの精神的盛り上がり。かくいう我々も盛り上がる。ルート上初めての海! そして島!! あぁ、あの2島は花が美しく咲くという……。いつか行ってみたいものですね……(こう考えると、本当に世界は広いな大きいなと思う。とてもじゃないが行き尽くせない)。

12時40分、札幌を出発してから5時間10分後、遂に終点の稚内駅に到着。稚内駅は想像の7倍くらいは立派だったし賑わっている。映画館まであるようだ。しかして目的地の宗谷岬はここからバスで50分かかります(爆)。あぁそれなのに、みんな宗谷岬に何しに行くんだい??(人のこと言えない) バス会社さん、臨時バス出して全員収容して運んでくれてまじありがとう。

だけどこの海岸線に沿って進むバス50分の道のりで見た景色が、本当の本当に美しかった。特に岬にほど近い遠浅の鉛色の海で、北国の低い日の光が差して鈍く光った水面に魚が跳ねたあの一瞬の光景は、この旅のハイライトとして終ぞ忘れえないものなのだろうなと思うのです。そこに「密漁禁止」って看板が等間隔で立ってたの超絶シュールだったな……。

そして14時10分。ついに目的地、日本最北端の地・宗谷岬到着。すごい! 何があるわけでは無い、あのTVとかで見たことある「最北端の地」ってモニュメントが建ってるだけなんだけど! 目の前に横たわる見渡す限りのオホーツク海はどこまでも寒々しく(9月なのに)、底なしの鉛色なんだけど!! あるいはもうほとんどそれだけの世界なのだけれど、異様な盛り上がりを見せる我々……最北端テンション。きゃーきゃー写真を撮り合うし、展望台みたいなところの鐘とか鳴らしちゃうし、エゾジカと目が合った。すごい剣呑な顔された、シカに。

しかし我々にはあまり時間が無いのです。宗谷岬から稚内駅への終バスは14時55分発(早)です。それを逃したらゲームオーバーです。いそいそとまた臨時バスに乗り込み、45分前に来た道を戻ります。そしてこれも逃したら試合終了の帰りの特急電車は17時47分発です。微妙に時間がるので、こちらも旅の発起人の発案で日本最北の水族館であるノシャップ寒流水族館に向かいます。まぁ水族館としては特筆すべきことは無いのですが(無いのかよ)、そこからほど近いノシャップ岬はちょうど夕暮れで美しく、しかし天気の豹変で降り出す9月の雨とそれに伴い吹きすさぶ強風は完全に冬のそれで、本当に厳しい土地なのだろうなぁと想像したのです。
(だけどこないだブラタモリで、オホーツクの北方民族にとっては北海道北岸は南の緑の地だったと聞いて、北には北がある……と思った次第)

そうして我々は迫りくる夜の闇に呑まれながら、手早く駅の売店で帰路の食糧(途中での補給網が完全に断たれているのでこれは死活問題)と心ばかりのお土産を買い込むと、帰りの特急に乗り込むのです。札幌から稚内までは途中の駅で人の動きはほぼ無かったんだけど、帰りは稚内からほど近い駅でけっこう降りる方々がいて、調べたら温泉地がありました。本当に、国内だけでも巡り切れんよね。

時折の町の灯だけを車窓に映しながら電車は進み、札幌到着は22時57分(多少遅れて23時回ってた気がする。待ち合わせの関係で遅延して、自販機しかない駅でけっこう停車、長時間乗車に飽いた乗客みんなぞろぞろホームに出てた覚え)。時間だけ見ればもうほとんど移動してただけの日なんだけど、その中で観たもの感じた空気が一生一度感がすごく忘れえない1日となったのです。

この2日後に余市のフゴッペ洞窟と、その近くの海岸を訪れたのですが、そこも素晴らしかった。洞窟に関しては完全に一生一度テンションの延長なので別にオススメはしませんが(しかも今はコロナの影響で洞窟自体には入れないし、じゃあそれで何があるかと言われればほぼ何も無い)、あの海岸の原風景は鮮やかに心に刻まれているのです(海岸だってただひたすら海と砂浜しかないんだけど、そこにはすべてがあったんだナァ)。その海は見知った色の青で、空はきちんと夏の色だった。小さな川が砂浜を割いて海に流れ込んでいて、そのわずかな流れに阻まれて我々はそれ以上には進めなかったのだけれど、その流れを軽々と飛び越えて対岸に舞い降りた1羽のカモメさんがめちゃくちゃ羨ましかったんだよなぁ。そんな、一生一度の旅の思い出であった。