2025年映画の旅①
ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2025年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。また、基本甘口評価でいきたいタイプです。
※過去に感想書き済みの場合は、画像にあっても割愛してますん。
はたらく細胞 ★★★★☆
観る? 観ない?? どうする~~って思っていたら友だちが観たいって言ってくれたので一緒に観に行けました。助かる。し、観て良かったです。本当に勉強になりました。泣きすらしてしまいました、骨髄移植ってこうゆうことなんですね……。マクロファージ先生カッコ良すぎ。
あと、ここのロケはここだな、ここはあそこで撮ったのかぁ~ってゆうのがけっこう分かって楽しかったです。国際フォーラムのガラス棟とか、MOA美術館のあの圧巻のエスカレーターとか!
ドクトル・ジバゴ ★★★★★
1965年作品。60年前。このような映画がつくられていた時代が、確かにあった。このような物語こそが映画であると、確固たる信念もとにつくられていた時代。古き良き、と言ってしまえばそれまでですが、このような壮大な叙事詩が崇高であるとされて求められていた時代。殆ど歴史の話です。
そう、歴史の話。歴史的な映画が語るのは常に歴史の話です。帝政ロシアからソビエト連邦へと移り変わるあまりにも巨大な流れの中で、1人の人間が選べる人生はどれだけのものなのか。だとしてもひとはその信念を手掛かりに、信念だけを手掛かりに、翻弄されるだけの生き方に抗う。主人公自身は政治的信念はどちらでもないのですが、だからこその圧倒的な悲劇。そこに重きを置いていればもっと激しく歓喜し絶望できたかもしれないが、大切にするささやかな幸せと理性で御すことのできぬ恋心を守ろうと抵抗にもなっていないような抵抗を繰り返しながら流されながら、淋しく小さく人生を終えていく。そしてそれは、いつの時代でも数限りない人々が繰り返してきた、人間の一生に過ぎないのでしょう。
これは歴史の話であり、つまり人間の話であり、そのような物語こそが映画であった時代の話です。だからこそ、歴史は学ぶ価値があると思うのです。それはきっと私の蝋燭の火ほどのささやかな信念なのでしょうね。
セブン ★★★★☆
おそらく高校生の頃、そのクライマックスがすごいらしいという噂を聞いて、TV放映で1人で観たんですよね、実家の居間で。そして噂に聞きにしそのクライマックスは、高校生の頃の私には「いきなり????」という衝撃の方がすごくて、うまく呑み込めないまま、しかして衝撃的だったのは間違いはなく、多くの映画の結末を忘れてしまっても、この作品のあのクライマックスだけは鮮明に覚えていたのです。だから私は、それをもう1度確かめたかったのです、大人になった今。
あ~…、こうゆうことだったのかあてってゆう気持ち。気持ちですし、本当に犯人の激ヤバさは激ヤバなので、あああ~~~そりゃあ分かりませんわってゆう気持ち。20数年ぶりに観てけっきょく分からなかったこと分かり切れなかったことたくさんあるんですけど、でも観られて良かったです。
あと、今回IMAX上映で21時過ぎからの上映回で30年前の映画だったので、そんなの観に来るのまじガチ勢しかいなくてなんか面白くて良かったです! ポップコーン食べるようなストーリーかよってみんな知ってるはずなのに、みんなポップコーン抱えて入ってきて(私はホットドッグにしました、夕飯がまだでしたので…)、第1の殺人でゴキブリ出てきて、殺人事件が続きまくって、そしてみんな本当に音を立てずに静謐にポップコーンを食べ切っていてプロでした。尊敬します。
戦場にかける橋 ★★★★☆
アレック・ギネスがどう思おうと、やっぱり私は彼がオビ・ワン・ケノービを演じてくれたことは映画史の偉業だと思うのです。いやほんと、よくスターウォーズに出たよねって、こういう作品を観ると思います。
いつか履修しなきゃなぁと思いながら、なかなかふんぎりがつきませんでしたが、今回観られて良かったです。その結末は当然知っていたんですが(この作品って堂々とネタバレされてません? いや、いんですけど)、そこに至る過程をこのように描いていたのかってゆうのが、重く、悲しい。それはずっと橋の建設に乗り気でなかった軍医でさえ、けっきょくはすべてを見届ける役割を追ってしまった彼にとってさえ、衝撃的なものだった。「一体私は、何のために」――本当に、みんな、あの密林の奥地にいたすべての人々は、そう、その一言に尽きるのです。
ブルータリスト ★★★★☆
2024年作品、アメリカ・イギリス・ハンガリー制作、上映時間215分(インターミッション15分)。
――観切った。それに尽きます。はぁ……。公開初日、今日この日を逃したら永遠に観ることは無いなと腹を括って観に行きました。観ることが出来て良かったと思っています。前半1時間45分終わった段階で、「まだこの倍尺あるのか……」と思ったら本当に気が遠くなりましたが(笑)。そりゃあ215分、決してスピーディーな物語展開では無いのですが(そういった点ではそれこそ半世紀前の4時間映画の方が次から次へと展開していきます)、テンポ感は絶対に間違えない、映す画面は驚きと美しさのみで構成されているのでずっと惹きつけ続けてくれます。特に後半、欧州に取り残されていた妻が渡米してきたことによって物語がより鮮烈になっていくことでギアが変わるので、それにすごく助けられました。奥さん本当にすごい。
てっきり実在の人物をモデルにしていると思ったんですけど、違うんですね。違うということを観た後に知れたので、その経験もすごく良かったです。“こうゆう人物がいても何もおかしくはない”と思わせられるだけの実在感。それだけの厚みを持たせたフィクションに載せて描かれたのは、紛れもないユダヤ精神史だと感じました。漫画家の河惣益巳さんがジェニーシリーズにて、ユダヤ離散とその信仰の歴史について「2000年よ、2000年。よくもその間に自分たちが何者か忘れなかったものだわ」というようなことを語らせていましたが、それを忘れることを自ら許さなかったユダヤ人の歴史がここにあります。ユダヤ人という、その特殊性。
雨に唄えば ★★★★☆
あらゆるミュージカル映画の原点なんだろうなぁ。ミュージカル映画もうぜんぜん慣れたぞ! って思ったけど、ミュージカルシーンでまじで意味わかんないのがあって「???」だったけど、解説見聞きする限りは“やりたいからやった”ということらしく、原点からそんな奔放なことやってるんだったら今のミュージカル映画ってすごいお行儀いいんだなぁって思いました(笑)。
恋敵役はホントに実は惚れた腫れたに関してのカン違い女って以外は割と欠点無くて、確かに今だったら燃えそうなので、これも時代ですわ(笑)。
アメリカン・グラフィティ ★★★☆☆
借りた車をぶつけたり盗まれたりして、「キャーッ!!」って気持ちで観てたのに、作中では何でもないことのように流されていって、私だけが焦ってて、「この時代のアメリカの高校生の金銭感覚どうなってんの!??」って気持ちになりました(笑)。なんで1人1台車持ってんの??? なんでそんな意味わからんレースしてんの??? 確かに『理由なき反抗』でもそんなシーンあったけどさぁ。アメリカンハイスクールの生態が全く分からん…異文化交流……。
ウィキッド ふたりの魔女 ★★★★☆
ゴージャスです。もう画面を眺めているだけで楽しいし、心が躍り出してしまうような。アリアナ演じるグリンダはやっぱり有無を言わさぬプリンセスっぷりで、圧倒的に無知で可愛く可憐で傲慢かつ無自覚で、強烈に愛らしい。対する存在であるエルファバの凄絶なまでの強さ正しさ賢さ、そして美しさ。そしてその“正義”のエルファバに賢明にも惹かれていく王子(ビジュアルが往年のディズニーアニメ的王子で、なんか愛おしいですね!)の存在。
原作ぜんぜん読んでないですし、オズの魔法使いもあんま履修していないんですけど、その物語の結末だけは既に語られているわけで。後半は辛い展開になりそうなんですが、心して観たいと思います。
ミッキー17 ★★★★☆
ミッキーめちゃくちゃツイてないし、はちゃめちゃに裏切られるしハメられるんだけど、それに反比例してモテまくるのがとても、とても良かったです(笑)。それと同時にあり得ないくらいにミッキーを愛しぬく(それが何番目で在ろうとも、2人いっぺんに現れようとも)ナーシャの揺るぎなさが素晴らしいです。「17と18を分け合お!!」ってゆーカイの提案もすごい分かるけど(笑)。あと、ドロシー良い。ドロシーも冴えなすぎるけど、果敢にアプローチしてて良い。ナーシャ最強すぎるからみんなダメなんだけど、モテモテなのが良い(笑)。
むにむにの異星人(ダイオウグソクムシ似)がめちゃ可愛くて頼もしくて、悪役は過ぎるくらいに分かりやすくヤバヤバであり、非常にすっきり分かりやすいエンタメで面白かったですし、宇宙もの未来ものはこうでなっきゃね! という気持ち。ミッキー18の強さは最後まで眩しかったです。

2024年映画の旅⑤
ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2024年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。また、基本甘口評価でいきたいタイプです。
※過去に感想書き済みの場合は、インスタ画像にあっても割愛してますん。
チャイナタウン ★★★★☆
第1回フェイ・ダナウェイ。なんですけど、フェイ・ダナウェイが立ってるのは次に観た『ネットワーク』の方で、これはもうミステリアスな女たちをめぐる、男たちのサスペンスです。物語を通してピンと張った糸が張り巡らされて、それらが最後にすべて燃えて消えてしまうような悲しい物語でした。
エヴリンの本当の本当にクライマックスぎりぎりでのカミングアウトはあまりにも唐突でちょっと面食らってしまったのですが、悲鳴が響き渡るチャイナタウンでの幕切れはあまりにも辛く、美しい。
ネットワーク ★★★★☆
第2回フェイ・ダナウェイ。これはあまりのことに他の場所に書いてしまったんですけど、フェイ・ダナウェイのファッションが凄まじすぎる!!!
作品としての緊張感と、驚くほど荒唐無稽にも見えるその結末にも度肝を抜かれたもはもちろんなのですが、フェイ・ダナウェイが素晴らしすぎてもうそれだけで大満足です。ウィリアム・ホールデンの激渋演技にも惚れ惚れでした。
バグダッド・カフェ ★★★★☆
タイトルだけはよく聞いていて…私はずっとイラクのバグダッドが舞台の話だと永遠に思い込んでいて……あまつさえその思い込みを抱いたまま観たので、舞台がアメリカでそれだけでびっくりしちゃいました。ええぇぇぇ!!????
それはともかくとして、でっかポットが動くのが意味不明すぎ、また入れ墨師のお姉さんが「仲が良すぎるのよ」って出ていくの笑っちゃいました。素直にハッピーエンドまでみんなで歩き切る映画は良いものですね。
2024年映画の旅④
ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2024年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。また、基本甘口評価でいきたいタイプです。
※過去に感想書き済みの場合は、インスタ画像にあっても割愛してますん。
フォールガイ ★★★★☆
やっぱしたまにはこういうのをアタマ空っぽにして観る必要性が人生にはあります。私はそこそこの頻度でこういうことを言い出しますが、そういうものなのです。観たところで人生が豊かになるかい? と訊かれればぜんぜんYESって返答できないんだけど(笑)、良いものですよ、こういう映画も。
シビルウォー アメリカ最後の日 ★★★★☆
「それは今日、起こるかもしれない」――そう、それは今日、起こるかもしれないのだ。世界は核戦争やロボットの反乱であっけなく滅ぶようなものではなく、こうやってじわじわと、酷く実際的に壊れていくのだろうなぁと思う。そこに浪漫なんかなくて、だからぜんぜんロマンチックじゃない作品です。だからこそ目が離せない。けれど完膚なきまでの破滅であれ、現実を蝕み腐敗していくような荒廃であれ、我々はいつも破滅を望んでいる節はある。最後を見たいという、願望。
スターリングラード ★★★★★
あんなにも美しい純粋なラブシーン。極限状況でのラブシーン。死地で人が人を求める時、それは生そのものになる。
戦争映画ってどうしても『プライベート・ライアン』以前以後に分けられると思うんですけど、まさしく以後だなぁという戦闘描写。とゆーか敵からも味方からも銃撃されるの無理ゲー過ぎる。えぐいんだけど、そのえぐさが凄惨であればあるほど、クラシックで美しい印象を与えてくる。狙撃手がメインなせいはあるにせよ、究極に甘美な恋愛が物語に加わることで、破格にロマンチックになっていく。「午前十時の映画祭」の開設動画で、女性の関係者の方が「レイチェル・ワイズの真っ白いお尻を真っ先に思い浮かべる映画」というのが、すごくすごい分かるのです。
しかしそれにしたってエド・ハリス、本当にこういう役のハマり具合がちょっと半端じゃない。どうかと思うくらいに。
プライベート・ライアン ★★★★☆
25年ぶりに観ました。それはもう、だからこその覚悟をもって。
なんですが、割とフラットにサラっと観られたというか。そして思い知ったのは、ああ、この物語はミラー中尉のものでも、もちろんライアン二等兵のものでもない。アパム伍長の物語だったのだと。死地を逃げ延び、最後にその引き金を引いた彼の、永遠に語られることのないその後の人生を思う時、戦争が壊す全てのものに打ちのめされるのだと思うのです。
スカーフェイス ★★★★☆
クライマックス、アル・パチーノ演じるトニーが破れかぶれの状況下でマシンガンを乱射するシーン。あの爽快感たるや!!!!! なんなんでしょうね、あのカタルシス(笑)。無謀に無謀を重ね、欲に取り憑かれて引き際を見失い、狂いに狂った歯車が遂に外れたその瞬間、煤にまみれていたような人生が一気に輝きを放つあの瞬間。緩やかに死んでいたような時間に生気が満ち溢れ正に生命力の放つ光としか言いようのない、恐ろしいまでの美しさ。たぶん生き物って、生き物の暴力的なまでの生命力に打たれるものがあるんでしょうね。すべてはあのクライマックスのために。
エルヴィラを演じたミシェル・ファイファーの有無を言わさぬ美しさの抗いがたい魅力も、おそらくはそれに通じるものがあるのでしょうね。凄まじい威力でした。
動物界 ★★★★☆
インスタの広告で見かけて、まんまと遠い映画館まで観に行きましたので、広告社会凄まじいなぁと思いましたけど(笑)、でも観られて本当に良かったので広告にも感謝しなければなりません。本当に美しい物語だった。社会風刺とかそういった要素ももちろんあるんだろうけど、それを美しく昇華しているということもまた素晴らしいです。お話はゆっくり着実に進むんだけど、とにかく丁寧で、最後に息子を送り出す父と、それに感謝して走り出す息子の美しさ。珠玉のファンタジー。
カジノ ★★★★☆
あんなにちゃんとしてるのに、シャロン・ストーンに骨抜きにされちゃうロバート・デ・ニーロ、可愛いね。なんで??? とは思いましたが(笑)。まぁこうゆう映画はダメ男とダメ女が破滅してこそですからね!! そもそも投資信託でさえおっかなびっくりみたいな人間にはこんな生き方はできないわけで、こんな世界に足突っ込んでやってやるわって人間はこれくらいじゃないとお話にならないのでしょうね。ノーリスクノーリターン。元の木阿弥ならば最高にハッピー。こういう刺激は映画で十分です、堅実な小心者なので(笑)。
グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声 ★★★☆☆
デンゼル・ワシントンがいてくれて本当にありがとうという気持ち。だってどう考えてもデンゼル・ワシントンがみんな食っちゃってた(笑)。食っちゃってたんだけど、まぁそれも仕方ないよなっていう。
前作は20年前ですが、それを私は普通に映画館で観てるんですけど、数年前にも1度映画館で観返しております。その時点でそれほどハマってないんですけど、なんとなく今回も観まして(なんとなく観させるだけの力がある)、そんでもうぜんぶデンゼル・ワシントンでした(笑)。どうしたってデンゼル・ワシントンに感情移入しちゃうよ、仕方ないよ、すごいもん、デンゼル。でもだから主人公に入れ込めないので、そこはやっぱり最後に感動できなくなっちゃうのでダメなんでけどね…それを補って余りあるデンゼル・ワシントンでした。流石。

2024年映画の旅③
ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2024年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。また、基本甘口評価でいきたいタイプです。
※過去に感想書き済みの場合は、インスタ画像にあっても割愛してますん。
オッペンハイマー ★★★★★
「物理学300年の集大成が、大量破壊兵器なのか?」――
180分、一瞬も緊迫感が途切れることが無い。それでいてあっという間の180分でもある。役者も素晴らしいのだと思いますが、こういうことを思ったのは本当に初めてなのですが、監督が完璧なまでにすごい。
世界史上、唯一戦争兵器としての核で被爆した国に生まれたものとして、やはり広島・長崎への原爆投下が実行に移されるシーンについては胸を刺されるような思いがあります。果たしてこれは日本人以外が共有できる感覚なのかは分からないのですが、クリストファー・ノーラン監督が史実の中で共有させようとしていることは伝わってきます。「いつか歴史に裁かれる」ということを、おそらくその時から薄々気付いていた。それが贖えない罪であるということを、日本に対してではなく、全世界で生存するすべてに対する罪であるということを。
贖罪は決して叶わないということ、後年称えられたとしてそれは本人のためではないということを表現するという脚本のバランス感覚は本当にすごい(現代ではよく見られるようになった感覚ではありますが、それにしても)。そしてそれは『ゴジラ-1.0』に非常に通じるものがあるなと思いました。あの作品の戦争への語り口に近しく、『ゴジラ-1.0』がアメリカで高く評価された一因は、実際この作品の対と見なされたというのはあると思います。本作はあくまでオッペンハイマーの人生なので、実際的な戦禍の描写はほぼ無いのですが、その戦禍を『ゴジラ-1.0』はあくまでもフィクションのオブラートに包みながら最も苛烈な表現で描いているということが、相補的と見なされたのではないか。そんな気がいたしました。
理論については本筋ではないんですけど、私はド文系ですが趣味で物理学(量子力学・相対性理論・物理学史)の本を色々と齧っていたことがあり、その程度のうっすらした知識ですが物語の流れを咀嚼するのにだいぶ役に立ちました(ボーアやハイデルベルクを始めとして、物理学者の名前は半分くらいは分かったので)。アインシュタインも出てきますが、彼が若き日に打ち立てた相対性理論はあまりに有名として、その後の量子力学の発展については「神はサイコロを振らない」と言って最後まで批判的かつ懐疑的であり、そのために物理学の第一線から零れ落ちていったということは知っておいた方がこの映画を観る上でだいぶ理解が早まるのかなとも思いました。
そう考えると、物理学の本を読んでいるとオッペンハイマーの名前って出てこないんです。だから作中でも語られた通り、おそらく「今では物理学者ではなく政治家だ」ってゆうのは本当なんだろうなと感じたのです。彼の政敵との攻防の末にその争いをゼロに帰する人物としてジョン・F・ケネディの名前が圧倒的な破壊力を持ってたった一言語られるということをもってして、それが破格に表されている。
IMAXで観ました。IMAXで観てください。座席が延々と揺られる、あれは核の爆発が迫る恐怖そのものでした。そしてその悪夢は――あるいは絶対的な現実は――、最後に明確に視覚化されてこの映画は幕を閉じます。これが、今の私たちが生きる世界です。これが、私たちの物語です。
パスト ライブス/再会 ★★★★☆
ラストのシーン、「あ~、そうだよね~~~!!!」って膝を打ちました。そうなるくらいには私も齢を取りました(笑)。初恋って本当に、あ~~~なんだけど、かけがえのない思い出ですよね。
ゴジラ×コング 新たなる帝国 ★★☆☆☆
流石にちょっとライト過ぎた(笑)。いや、そっちの方に振り切ってるってことはよく分かるし、あの頃の昭和ゴジラなんだけど、別に私はあの頃の昭和ゴジラは観てはいますけど愛着は平成VSシリーズのものなので……。あとたぶんなんだけど、キングコングはやっぱり違うのよ、何がってゆうか、怪獣じゃないから(笑)。
ゴジラ ★★★★☆
1954年作品。
30年ぶり、そして初めて映画館のスクリーンで観ました。『ゴジラ-1.0』『オッペンハイマー』、そして『ゴジラ』と観た時に、あぁ当たり前だけど総てが繋がっていて、我々は70年間ずっと同じ物語を語っている。それは人間の歴史が戦争の歴史であることが変わらない以上、この先も語り部を変え姿を変え、そしてまた同じ物語が描かれ続けるのでしょう。それがどんなに空しく悲しいことであろうとも。
“ゴジラ”という圧倒的なアイコンを生み出した70年前の本作『ゴジラ』のその訴えは、あまりにも今の世界に通じすぎている。あぁ、芹沢博士は既に、過ぎるほど明白なほどには、オッペンハイマーへの凄絶なまでのアンサーだったのだと。“あなたは原爆を作るべきではなかった”、のだと。
今観ると(特に大きなスクリーンで観ると)、やっぱりゴジラの造形とかは流石に時代を感じないわけにはいかないのですが、大戸島や野戦病院と化したゴジラ襲来後の病院の描写は、1954年の圧巻のリアリティ。そしてあの、ゴジラの咆哮。70年前に既に完成され切ったあの叫びは、あまりにも悲しく胸を打つ。それでもなお、語り続けることは祈ること以外に残された、たったひとつの希望であると信じて。
フェーム ★★★★☆
青春の爆発。一瞬の閃光。それだけでもう、美しくないわけがない。
若者たちの群像劇です。ですけれど、やっぱりその中でもどんどん垢抜けていくユダヤの移民の女の子と、黒人ダンサーの男の子がストーリー上でも際立っています。そしてこの後、この映画の出演者から目立った実績を残す人は現れなかったそうです。そうでないときっと、青春は際立たないのでしょう。美しきモラトリアム。
フェラーリ ★★★★☆
予告編だけ観た時、肝心のエンツォ・フェラーリを誰がやってるのかぱっと見では分かんなかったんだけど、クレジットでアダム・ドライバーって見てあぁぁああぁ!!!! ってなりました(笑)。あー!!
わざわざ今の年齢のアダム・ドライバーでやることかってゆうのはあるんだけど、でも企画が今だったから仕方ないよな~実際問題ハマってたし、回想シーン(一瞬だが)を自然にできる強みはある。すごいな~。すごいで言えばペネロペ・クルスはこーゆう役ほんとハマるなぁ~。クライマックスのカッコよさと言ったら。
基本的には人間ドラマなんだけど、それ故に終盤に差し込まれた凄惨な事故の衝撃が際立って迫ります。
キングダム 大将軍の帰還 ★★★★☆
4作目にして最終作。よく、よくもまぁ作り切った。映像と音楽の圧で猛攻を仕掛けて全速力で走り抜けたという感じ、本当に素晴らしかったです。
今回はやっぱり主人公:大沢たかおな物語ではあるんだけど、毎回言ってるけど、山崎賢人くん文字通り走り切ってくれてありがとう。地に足付けてしっかりと成長を見せてくれたの頼もしかったし嬉しかったなぁ。クライマックスの馬上のシーンの美しさと言ったら。
大沢たかおの王騎はちょっともう本当に怪異とまで言っていいくらいのもはや畏怖の念。あと、『ゴジラ-1.0』の艦長役で一気にブレイクした田中美央さんが気になっちゃったわよね。そういうところも含めて、シリーズずっととっても楽しかったです。ありがとうございました!!
シャイン ★★★★☆
初めて観ました。ジェフリー・ラッシュはこの年齢で、この作品で出てこられたのですね……。
史実とはだいぶ違って脚色も大きいと聞いておりますが、デイビットが再起のステージで喝采を浴びるシーンはどうしたって涙を禁じ得ない。まさしく光のごとしの作品でした。
写真はイメージです。
すべてはイメージです。
インタビューで余裕でご本人がぜんぜん違うエピソードなどを喋ってるの、ありますし、、、
いわば、そう、渡會さんのソロ曲の詞の中に、FoZZtoneと竹尾さん(Gt./FoZZtone)を探す連想ゲームです。他人が描いた物語の中に、自分だけの物語を見出せるからこそ、ひとは今も万葉集に感動できるわけですし、、、(そうなの???)
※大前提としての歴史の話ですが、2015年2月28日にFoZZtoneは活動休止しています。そしてこのあとの文章はもう、私の二次創作だと思って読んでください。
After Fork in the Road(2017年『After Fork in the Road』収録)
竹尾さんへの私信過ぎる。この曲における「君」は100%竹尾さんです。
「ただ一緒に傷付いた」って詞を聴いたとき、互いにそれぞれに、じゃなくて、「一緒に」だったことにめっちゃくちゃ感動したことをはっきり覚えています。そう書いてくれたことが本当に好き。あんなにバラバラに見えたのに。
「今夜も月は出てるんだぜ」の月はもちろんFoZZtone『フラッシュワープ』で君と一緒に探してた月。ライブの時に何回かアウトロで、「すごいぞエスパーのように俺ら」って歌ってもくれた。全面的竹尾宛お手紙楽曲。
「君はいったいどこにいるんだろう」。
カントリーロードアゲイン(2019年『Walk & Foods』収録)
FoZZtoneもっかいやってもいいかもしれないな、な曲。ここで彼が辿るカントリーロードはFoZZtoneです(いや、一部は幼少期の実際的カントリーロードではあるんですけど、それにしたって)。君は竹尾だし(ホントかよ)、君と暮らした街は当時のお客さん――FoZZheadsです。これはもう、ほんと、聴き方の問題なんで!
ただ、2019年6月2日の渋谷クアトロでのワンマンのMCで、「もう1回ロックと向き合おうと思う」みたいなこと言い出した瞬間に「このひとFoZZtoneやる気では…??」って思ったし、同年9月の熊谷モルタルレコードでの弾き語りで、FoZZtoneの鎮魂歌みたいな『風によろしく』の「きっと一人になって一人の未来について考える時なのさ そう言って君を置いてゆく」の歌詞を「そう言ったのにまた君に会いにゆく」って歌われた瞬間、めっちゃ狼狽えた。し、めっちゃくちゃ嬉しかったなぁ。あぁ、竹尾さんに会いに行ったんだって。
Bonfire(2021年『NEW SCHOOL』収録)
なので、これは普通に渡會さんも公言してますけど、1回FoZZtoneを再開させようとしてるんですよね。2019年12月8日の自身のソロライブでメンバーを揃えて(ドラムはセカイイチの響ちゃん)、恐らくその後のコロナ禍の最中に、インスタのストーリーでも見て取れたんですけど(なのでもちろんもう残ってないんですけど)、竹尾さんと連絡とって色々やってたんですよね。だけどまぁ、ご存じのとおり、ダメだった。
「いつか消えた火が一瞬光った」=FoZZtoneを再開させられそうだったその時に。「水は凍り 溶けそうもなかった」=でもとても、止まった時間を動かせなかったという事実に。「湿気ったストーリー炙り、煙に 泣いている」=絶望したというのなら。
胸に刺さる夜というはFoZZtoneだし、影に焼き付ける過去ももちろんFoZZtone。それが怪物のように伸び、呪縛となる。ちっぽけな僕はけれどFoZZtoneを引き抜き火にくべて、ただ開いた(空いた)穴を埋めることはしない。今となってはもはや、穴があってこその自分だと。FoZZtoneを欠いたまま、もう1度時間が動き出す。
聴くたびに、悲しい歌だなぁと思う。たとえ再出発の詞であれ、このひとはいつも何かを失っている。「二度と戻ることはない さらばYesterday」。
Yes it is(2021年『NEW SCHOOL』収録)
※インタビューではコロナ禍の音楽シーンに対して…等々、ぜんっぜん別のお話をされていますので、ご本人の言葉を確認したい方は是非ともそちらをお読みください。この先は…ってゆうか、さっきからずっと私の同人誌なんで!!(爆)
「王国は崩れ去り 夕暮れに滅びゆく」=FoZZtoneですね、はい。『NEW SCHOOL』は基本的にだいたいずっと、FoZZtoneです(暴論)。「ずっと見上げてきた希望」=FoZZtoneですし、だけど「電池切れ」になっちゃったんですよ。「出会ってから十数年 君は未だ宇宙」の君は竹尾さんです。宇宙人なので(暴論)。
FoZZtoneを再開させることは叶わなかったけど、でもだから、もう一度サポートメンバーと一緒に仕切り直して始めよう、と。この曲はメロとかアレンジも敢えてFoZZtoneに寄せてるところがすごいあって、あぁ渡會さんは本当にもう1回FoZZtoneをやりたかったんだなって、やらなきゃいけないと思ったんだなって感じて、すごい胸締め付けられます。
ブラウンシュガー(2021年『NEW SCHOOL』収録)
で、FoZZtoneというよりも竹尾典明について歌ったのが、この曲です。この曲でも「宇宙」って単語が出てきますが、同じメタファーです、竹尾さんです(略)。
でも、FoZZtone活休から「時が経ったから 少しだけ分かる」、再開できなかったのは「それぞれの今に しがみついただけ」だってこと。「気軽に明るい未来」=FoZZtoneの再開を「語る人は減ったけど 歩き続けてる 僕ら」。そこで歌われる「認め始めてる 僕ら」は本当に救い。
だけども、「別れ際に もう一度だけ振り返る」んですよ。そして「宇宙」=竹尾「を見上げる」んです。おまけにもう1回見上げる。
この、渡會将士と竹尾典明の関係性というのをね、バンド時代にリアルタイムで観ていた時がね…本当に胃が痛くなる、この…まじで端で観ててすら超ストレス……。活休ツアーの時は「あぁぁあああぁ……」ってこと、多数。最後、本当に辛かった。終わるべくして終わるなぁ、もう2度と観ることはないんだろうなぁって。かつてあんなに美しかったものが、眼前で崩れていくのは、やっぱりしんどかった。
だから、こんな風に、2回目の破局を経てこうやって歌ってくれるのは、本当に大人になったなぁと思う。と同時に、曲しないことには昇華できないんだろうなぁとも思う。だからこそ、強く惹かれるんです、私は。
ほつれゆくニット(2024年『写真はイメージです』収録)
これはほんとに妄言だと思っていただいた方が良いんですけど、9年経って、初めてこちらを見てくれて、すごく嬉しかったです。私たちは明確な意志をもって、呪いをかけるつもりで、あの冬の日にあなたにニットを着せたので。赤坂BLITZの裏手で、随分と重いものを手渡した思い出が蘇る。
――『写真はイメージです』でも感じたんですが、以前から渡會さんについて“大人になった”と思った瞬間はたくさんあったんですけど、今回初めて“このひとは齢を取ったんだ”と思いました。それは私も齢を取ったからかもしれない。だけど、間違いなく、今回はターニングポイントだと思う。
そう、すべて言葉はイメージで、私の二次創作です。
2024年映画の旅③(仮)
※先に『オッペンハイマー』分だけ公開しておきます。
9作揃い次第でまた改めて公開します。
ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2024年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。また、基本甘口評価でいきたいタイプです。
※過去に感想書き済みの場合は、インスタ画像にあっても割愛してますん。
オッペンハイマー ★★★★★
「物理学300年の集大成が、大量破壊兵器なのか?」――
180分、一瞬も緊迫感が途切れることが無い。それでいてあっという間の180分でもある。役者も素晴らしいのだと思いますが、こういうことを思ったのは本当に初めてなのですが、監督が完璧なまでにすごい。
世界史上、唯一戦争兵器としての核で被爆した国に生まれたものとして、やはり広島・長崎への原爆投下が実行に移されるシーンについては胸を刺されるような思いがあります。果たしてこれは日本人以外が共有できる感覚なのかはまったく分からないのですが、クリストファー・ノーラン監督が史実の中で共有させようとしていることは伝わってきます。「いつか歴史に裁かれる」ということを、おそらくその時から薄々気付いていた。それが贖えない罪であるということを、日本に対してではなく、全世界で生存するすべてに対する罪であるということを。
贖罪は決して叶わないということ、後年称えられたとしてそれは本人のためではないということを表現するという脚本のバランス感覚は本当にすごい(現代ではよく見られるようになった感覚ではありますが、それにしても)。そしてそれは『ゴジラ-1.0』に非常に通じるものがあるなと思いました。あの作品の戦争への語り口に近しく、『ゴジラ-1.0』がアメリカで高く評価された一因は、実際この作品の対と見なされたというのはあると思います。本作はあくまでオッペンハイマーの人生なので、実際的な戦禍の描写はほぼ無いのですが、その戦禍を『ゴジラ-1.0』はあくまでもフィクションのオブラートに包みながら最も苛烈な表現で描いているということが、相補的と見なされたのではないか。そんな気がいたしました。
理論については本筋ではないんですけど、私はド文系ですが趣味で物理学(量子力学・相対性理論・物理学史)の本を色々と齧っていたことがあり、その程度のうっすらした知識ですが物語の流れを咀嚼するのにだいぶ役に立ちました(ボーアやハイデルベルクを始めとして、物理学者の名前は半分くらいは分かったので)。アインシュタインも出てきますが、彼が若き日に打ち立てた相対性理論はあまりに有名として、その後の量子力学の発展については「神はサイコロを振らない」と言って最後まで批判的かつ懐疑的であり、そのために物理学の第一線から零れ落ちていったということは知っておいた方がこの映画を観る上でだいぶ理解が早まるのかなとも思いました。
そう考えると、物理学の本を読んでいてもオッペンハイマーの名前って出てこないんです。だから作中でも語られた通り、おそらく「今では物理学者ではなく政治家だ」ってゆうのは本当なんだろうなと感じたのです。彼の政敵との攻防の末にその争いをゼロに帰する人物としてジョン・F・ケネディの名前が圧倒的な破壊力を持ってたった一言語られるということをもってして、それが破格に表される。
IMAXで観ました。IMAXで観てください。座席が延々と揺られる、あれは核の爆発が迫る恐怖そのものでした。そしてその悪夢は――あるいは絶対的な現実は――、最後に明確に視覚化されてこの映画は幕を閉じます。これが、今の私たちが生きる世界です。これが、私たちの物語です。
2024年映画の旅②
ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2024年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。また、基本甘口評価でいきたいタイプです。
※過去に感想書き済みの場合は、インスタ画像にあっても割愛してますん。
ネクスト・ゴール・ウィンズ ★★★★☆
実話をもとにだけど、自分でちゃんと「ちょっと盛ってるけど」って言っちゃうのがすごい好感大爆発でした(笑)。
なんというか、すごくちょうど良くて、泣いたし笑ったしすごく良かったです。そして例え多少盛っていたとしても、ジャイヤという人物の存在は本当に奇跡的。
コヴェナント 約束の救出 ★★★★☆
実話ではないんですね?? たぶん実話ではないんだと思います(だとしたらクライマックスの銃撃戦はまじ無茶苦茶だからね!)、実話ではないのですが、圧倒的に実際の戦争(直近の)を舞台としてエンドロールで語られるのは、確固たる事実。
「人間の歴史は戦争の歴史である」というあまりにも有名な言葉がありますが、我々は紛れもなく今もその世界を生きている。
愛と哀しみのボレロ ★★★★★
上映時間185分。それは、絶対的に必要な185分。
これだけ映画観てくると、数行のあらすじとタイトルと1枚の写真で自分の好みの映画か直感でおおよそ見当がつくんですけど、そこで私の直感は告げたんだです。「これ絶対観なきゃだめだ…!!!」。
そのため休日にもかかわらず5時半に起床し、洗濯して朝ゴハン食べて、7時前に家を出て8時10分からの回で観てまいりました。そして本当に、それだけのことをして観て良かったと心の底から思うのです。
この世界には、生きた人の数だけの人生が確実に存在する。誰に見届けられなくとも、誰に語られることが無くなっても、それは確かに存在した。ロシアの悲しい大地に呑まれて死んでも、フランスに上陸する前に撃たれて死んでも、あらゆる時代のあらゆる理不尽の泥濘の中で息絶えようとも、それは間違いなく存在した。過ぎるほどの重さと哀しみと愛情を持ってして。
アンヌの人生は本当に完璧なまでに美しく悲しすぎるし(彼女の友人の黒人のダンサーさんも素晴らしかった)、カールの時代の切っ先の上を歩まざるを得なくなりながらも成功に辿り着く人生にも胸を打たれたし(多くの脚色を除いても、カラヤンってこうゆう歴史を持った人だったんですね)、エヴリーヌのあの時代の生き方を一体誰が責められようかと思うのです。
だけどどうしたって、私の好みはタチアナちゃんなんですよねー!!!(爆)
もうほんと、最後の方とかずっと号泣しながら観てたけど、最初の号泣ポイントはタチアナが独り戦地へ慰問しに行ってるシーンでした……。あんな華奢な肩であんな重そうな毛布みたいな軍服着てさ……(そのアンバランスさを可愛いというのは不謹慎なのでしょうね)。苦難の末に育てた息子は亡命してしまうけれど、だけども息子のその行動も分かりみしかないのですよ。そりゃあさ、亡命もするよ。人生なんだよ、簡単じゃあないんだよ仕方ないんだよってゆう、その圧倒的な説得力。
けれどひとつひとつのその人生は、決して軽んじられることは無くとも軽やかに揺るぎない美しさで描かれていくので、観ていてまったく暗澹たる気持ちにはならないです。割と使っちゃってる言葉であれなんだけど、でもやっぱり、これこそが映画であって、人生はこうあるべきなんだと思い知る。そんな映画でした、紛れもなく。
ARGYLLE/アーガイル ★★★★☆
ちょー面白かった!!!!(笑) やっぱこーゆうの定期的に摂取したくなるんですっごく助かりますホント!!
もうほんと、演出過多なんだけど、やるならここまでやらなくっちゃ!! ってゆぅ突き抜け方が本当に気持ちイイ。原油の上でのフィギュアスケート銃撃戦はまじ笑っちゃったしめちゃアガった(笑)。3部作の予定らしいので期待してます!!
海の上のピアニスト ★★★★☆
4年前くらいに人生2度目の鑑賞をしてこの場にもしたためましたので、今回は割愛しようかと思ったんですけど。なんか2度目の時よりも大号泣してしまってってゆうか、あの冒頭(まじ冒頭10秒すぎる)の「アメリカ!!!」ってシーンでもうぐっずぐずになってしまいましたので、今これを記している次第です。
ほぼほぼそれだけを書きたかったんですが、まぁ~あ美しい寓話です。あの襤褸船の中で最後どうやって生活してたんだろうもはやあの時点で幽霊?? みたいな気持ちになってきました、3回目にして。そういうところが特に本当に美しい寓話の極致なんですよね。
デューン 砂の惑星 part2 ★★★★☆
私、なんか、無意識に今回で完結するもんだと思ってたんだけど……
続くんですね!????
前回はかなり導入みたいな感じで、まだ掴みどころがない部分もあったんですが、今回はかなりクリアになってポールはアナキンだし別口でトチ狂った皇帝みたいなひと(※スターウォーズの皇帝みたいなひとという意味で、今作中での皇帝というわけではない爆)も出てきて相当イイ感じです。IMAXで観たんですけど、流石の映像美でした。次回も楽しみにしてます!!
ピアノ・レッスン ★★★★☆
最初にこれだけは言いたいんですけど……。
ホリー・ハンターが美しすぎる……、もうそれだけ観るためだけでも良い……。
――原題は一言、『ピアノ』なんですね。あの鉛色の荒波打ち寄せる海辺に1台置かれたピアノのその画だけで、すべてが完璧すぎる。あんな美しい絵が存在するなんて、今まで知らなかった。
登場人物のすべてが苛烈。ただ、あまりにも偉大なエイダの強烈なキャラクターの美しさについてはもはや語る言葉が無いです。「呼吸を止めると決めたら成し遂げる」ほどの意志の力を持つ、というその一歩間違えれば喜劇的なまでの悲劇的な強さ。
クライマックスのあのシーン、私はエイダが1度はピアノと心中しようとしたと思ったんですけどどうなんでしょう。それでもやはり愛した男と生きたいと思った。そう見えたのでそう思っておくことにします。1度死んで、そして新しい人生を獲得した。