ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2024年映画の旅①

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2024年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

バベットの晩餐会 ★★★★☆
「世界中の芸術家たちの叫びが聞こえる。“最高の仕事をさせてくれ”」
究極、物語の幕切れにバベットが告げたこのたった一言。この一言に辿り着くためだけにすべてがある。全財産をはたいてでも創りたいものがあり、彼女は大切はひとたちのために迷わずそれを創り上げる。その様の、圧巻の凛と立つ美しさを。

劇場版 SPY×FAMILY CODE White ★★★☆☆
友人の誘いに乗って知らないアニメを観てみようの回。
でもヨルさんが可愛くって素敵でした!!(※原作は1巻だけ読んでます) 口紅って、半分はアブラなんだってゆうのは新知識。トイレネタについては「引っ張りすぎ~~~」って思ったし(笑)、あと、「冬の海でそんなに水被ったら凍死しちゃうよ~~~!!」って思いました(笑)。

哀れなるものたち ★★★★☆
大人のお伽噺。伝えたいことは非常に分かりやすくて、そして結末も『オズの魔法使い』とおんなじで「けっきょくおうちがいちばんでした、めでたしめでたし」で、新しいことをしてそうでものすごく古典的。可愛らしい物語はけっきょくそこからは乖離できないのかなってゆう悲しみもあります。エンドロールですべてが朽ちてゆく映像がとても美しかった。

ショコラ ★★★★☆
ジョニー・デップが純粋に美しかったあの頃……(書き出しこれでええんか……??)
だけどまじで、息を呑むようなジョニー・デップ……。そんでもってジュリエット・ビノシュは本当に可愛いなぁ。カロリーヌめちゃくちゃ綺麗だなぁこの役者さん誰だっけッて思ったらキャリー・アン・モスだったなるほど!(髪色がトリニティと違ってて分からんかった) でもやっぱり成長度合いと相まって、いちばん魅力的なのはジョゼフィーヌでした。ほんとにカッコ良かった。
『ショコラ』の名に恥じない甘さと苦さの物語でした。でも最後はとびっきりに甘くて本当に良かった。“こんなにハッピーエンドでいいんだ!!”ってゆうのは本当なんだけど、それでいいんだ!! ってゆう、ね。

スケアクロウ ★★★☆☆
もう本当に使い古され過ぎたありきたりな映画の宣伝文句があると思うんですけど、「驚愕のラスト!!!」。
これ、これです。もう本当にこれでしかない。まじで開いた口が塞がらないまま客電が点いた、あまりにも暴力的な(実際に暴力的なわけでは無くて、物語の終わらせ方が圧倒的に凶悪な)幕切れ。99%の驚愕のラストって、だけど、あ、終わるなって予兆があって終わるんですよ。そんなもの、この作品にはミリも無い。もう、驚愕の方向性はぜんぜん違うんだけど、真実の驚愕というのは、物語をぶっ壊すことで生まれるんだなという。強烈でした。あと、若いころのアル・パチーノはやっぱカッコ良すぎんのよ。

ゴールデンカムイ ★★★★☆
原作読んでない組としては情報量~~!!! って部分はあるんだけど、おそらくちゃんと丁寧に作ってあって良かったです。相当序盤なんよね、これね、読んでないんだけどね、原作ね。だから物語の盛り上がりとしては弱いんですけど(これから来るべき山場に備えている感じなので)、だから続きがんばって作って欲しいです!! 山崎賢人さんいつもありがとうございます!!

ボーはおそれている ★★★★☆
いろんなこと思った。それはもういろんなこと思った。いろんなこと思って、最終的に観た2時間後くらいに「フランツ・カフカかぁ……」って思い当たって、もうそれでしかなくなったな……。“「お父さん、お母さん、ぼくはいつもあなた方を愛していました」そして手を離した。この瞬間、橋の上にとめどない無限の雑踏がはじまった”(フランツ・カフカ著/池内紀訳『判決』岩波文庫)
未来世紀ブラジル』以上の、脳の処理が一切追いつかない情報量です(だって3時間あるからねぇぇぇ!!)。脳みそでろんでろんになりました冗談抜きで!!! まじでもう最終盤はまだこれに重ねんのぉ???!? 無理ィ~~~ってなりました(笑)、あぁぁ疲れた(笑)。あと、ママの訃報が届く以前から街の治安が死んでるのマジなんなん(笑)。