ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2022年映画の旅④

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2022年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

シン・ウルトラマン ★★★★☆
夜道を歩いていると結構な頻度で思うことがあるのです、「その角を曲がったところに海底原人ラゴンがいたらどうしよう……」と。
そうなのです。何でかよく分からんのですが、私は小学生の頃に初代ウルトラマン~タロウまでを履修していたんです。一部、ウルトラQも観ていたんじゃないかと思います(なんせ人間サイズのラゴンがトラウマなので)。ぜんぜんリアルタイムじゃないから、たぶん夏休みの再放送とかだったんじゃなかろうかと思われるのですが。
だから私はメフィラス星人ゼットンも巨大フジ隊員も知っているわけで(かつてはゼットンゼットン星人の兵器だったことをちゃんと思い出せる程度には)、子供の頃以来観返していなくて細部うろ覚えすぎたとして、でもウルトラマンの遺伝子を埋め込まれてて、幼少期のその刷り込みって何よりも強いのですよ。
とゆーわけで『シン・ウルトラマン』、めっちゃくちゃウルトラマンしててちょー楽しかったです(笑)。これがウルトラマン履修していない人が観た時にどう感じるのかぜんぜん分かんないんですが、“ウルトラマンとは、つまりこうゆうものなのである”っていうのを2時間でまとめ切ったとしか言いようがない。なので、これで初めてウルトラマンに触れる方に言いたいのは、“これがウルトラマンです!!”とゆーことです(笑)。
もう私はずっと「いっそハヤタ隊員って言ってーーー!!!」って心底叫んでおりました(笑)。斎藤工すごいよ。あとチーム内で若手の早見あかりちゃんと有岡大貴くん良かったです。

理由なき反抗 ★★★★☆
ジェームズ・ディーンを履修しよう第1回。
というわけで、初めて観ました。てゆーか私、ジェームズ・ディーンの年代すらあんまし把握してなくて、1933-1955年なんですね。思っていたよりか昔だった、ほんとに古き良きアメリカなんだなぁ……。
当時のアメリカのティーンってこんなんなんです!?? ってゆーカルチャーショックもあるんだけど、だけどもなんか青少年がやるとこ病むこと永遠に変わらんな……とも思いました。ジムは鬼素直な良すぎるくらいには良い子だよ……。

帰らない日曜日 ★★★★☆
予告を見た段階で……「森薫さん……」って思ってたんですけど……。本編最中もだいたいずっと「森薫さん……」って思ってましたよね(笑)。
ポールも大概なんだけど、ジェーンの肝の座り具合もすごかった(笑)。まぁあれくらいじゃないと良家の御曹司と関係なんて持ってられませんわよね! ポールと終わってしまった後の生き方も本当に強く美しく、そして悲しい。「私の男は私に名作を書かせるためにみんな死ぬの?」「書かなければ生きてこられなかった」。ジェーンを演じるオデッサ・ヤングの凛とした美しさが全てに説得力を与えている。
個人的には柔らか御曹司くんより哲学者ドナルドが好みだし、ジェーンの人生に彼がいてくれて本当に良かったよって思いました。あとはキッチンメイドのミリーが可愛いなとか、裸で読書って本当に良いものなんだなとかそんなことばっかり考えてましたね……。

エデンの東 ★★★★☆
ジェームズ・ディーンを履修しよう第2回。
というわけで、初めて観ました。時代物(とはいえ制作年から30年くらいしか前じゃないんですけどね)かつ聖書の題材がテーマなので、『理由なき反抗』よりも格式があってクラシック。
今回この2作だけ観て、と言ってもジェームズ・ディーンの出演作は3本しかないゆえに、そりゃあその時代のあのアメリカのアイコンにもなりえるようなぁ……と思いました。父親に縋りつくシーン、アドリブなんですってね。それ聞いた時は流石にぞっといたしました。兄弟の間で揺れるエイブラを演じたジュリー・ハリスもめちゃめちゃ素敵でした。
あとやっぱり、世の中の大多数の人は正義漢のとーちゃんよりも、かーちゃんの方に惹かれると思うんだよ。これは麻生みことさんの漫画からの引用だけども、「人間、正しいから魅力的ってわけじゃないからね」。

トップガン マーヴェリック ★★★★☆
前作は数年前に観ていて、そんなにピンともきていなかったのですが……、でもやっぱ映像凄そうだから観に行くかなって軽い気持ちで観に行ったんですけど……、こいつはすげぇや……!!!
なんせ過去の過ちがありますが故、“絶対に誰も死なせない”が何十年か越しの今回のトムの課題であり、そんなもん絶対に叶えられるに決まっているからにして、つまりこれは味方誰も戦死しないという圧倒的確証をもって観られる超安心安全感。トムのトムによるトムのための映画。なんだけども血気盛んな若者たちも、脇を固める歴戦の将校たちもしっかりくっきりキャラ立ちしてるし、誰が誰だか分かんなくならないというのはめちゃめちゃポイント高かったですね(笑)。
そんでもうあの劇場の椅子を揺らす(4DMXとかじゃなくてフツーの上映でもフツーに揺れる)戦闘機の大爆音のエンジン音はやっぱたまんねぇんですわ。これが映画館の醍醐味ってやつですわ。

ライトスタッフ ★★★★★
トップガン マーヴェリック』冒頭でトムが軽々と飛び越えて、その更に遥か先のマッハ10さえも掌中に収めていたその後に。サム・シェパード演じるチャック・イェーガーが自らの命を賭けつつも大胆不敵にマッハ1の壁をぶち破ったその冒頭10分。もう私は号泣いたしましたわよね……。
トップガン新作のその冒頭は本作へのオマージュだそうですね。あぁだからその1シーンのためにエド・ハリス(最近ほんと観る度にずしっと歳を取られてて、ちょっとずしっとした気分になってしまうの。元気でいてね、エド……)を連れてきたのか。本作を観た後にもう1回トップガン観たんですけど、もう感動のピークがそのオマージュシーンになってしまった(笑)。あまりにもはっきりとオマージュしていたことを思い知ったので……。

1983年作品。おそらくは初見だと思うのですが、ロケットの打ち上げが次々に失敗する様をユーモラスに描いたあのシーンを観た瞬間、子供の頃からずーっとずーっと記憶にあった初出不明の印象的なその映像と見事に重複して、だからもしかしたら観たことがあったのかもしれないのですが。でもそれ以外はすべて初めてだったと思うのです。
宇宙開発の萌芽が生まれたかどうかという時代から、マーキュリー計画完遂までを描いた大河ドラマ。上映時間193分にしり込みしたものの、けれども物語の語り口はあくまでも軽く、そしてあくまでも情熱的で、その完璧なバランス感覚の中で必要なだけの時間が必要なだけ過ぎて、そしてクライマックスを迎える。ただそれだけにして、圧倒的に重厚な物語。

ザ・ロストシティ ★★★☆☆
映画的にはほんとにまじどうでもいいタイプの作品なので、特におススメはしないのですが(笑)。ダニエル・ラドクリフが何の役でもござれみたいな役者になって心の底から良かったなぁと思うのです。そんでもってブラッド・ピットもまじどうでもいい役だったんだけど、でもあれはブラピじゃなければ務まらんかっただろうな(笑)。サンドラ・ブロックがずっと訳分からんラメラメ全身タイツみたいなの着ててネタだったけど、最後の最後で綺麗なワンピースに着替えてくれてそれはもう美しくて流石の素晴らしさだったですわ。
あと最後にひとつ、「君が書くとしたらどうする?」「真実を確かめに行く」「じゃあ行こう!」と現実世界で駆け出した瞬間(いや映画ですけどでもね)。そうやって生きなきゃなぁと深く思ったのです。そんな字幕翻訳は『アンチャーテッド』と同じ爆イケな方だったので今回もキレッキレでした(笑)。もっと高尚な作品の訳どうやるんだろうってのも気になるけど、このテの作品にこの言葉チョイスの勢いは気持ちいいです(笑)。

アポロ13 ★★★★★
1995年作品。たぶん20年ぶりくらいに観ました。更に史実をもとにしているからして、結末なんてみんな知っているわけですよ。なんですけど劇場中ぐずぐずに泣いてて、やっぱトム・ハンクスすげぇよ、エド・ハリスかっけぇよ……と思うのです。地上からクルーを支え続けた飛べなかった飛行士ケンを演じるのが、『フォレスト・ガンプ』のダン隊長を演じたゲイリー・シニーズってゆうのがまた、ね。
ライトスタッフ』⇒『アポロ13』の順番で観れて本当に幸せでした。初の月面着陸のことについては『ファースト・マン』を思い出して補いました。宇宙開発史もの大好きです。だいたいいつもずるずるに大号泣してる……。
けれどね、映画の出来とか感動とか、そうゆうのとは全く別のところで私は心の底からこう思うのです、「そんなガラクタで月まで行くな!!!」(笑)。大気圏突入軌道の再計算、宇宙で手計算して地球で5人くらいで検算してるの観て、まじこっわ!! って思いました(笑)。

 

 

 
 
 
 
 
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A post shared by つるや あさみ (@asami1837)