ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2022年映画の旅⑦

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2022年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

蜘蛛巣城 ★★★☆☆
黒澤明はほとんど教養として観に行っていて、そして何作か観るうちに『七人の侍』さえ観ていれば……とかも思うのですが、山田五十鈴さん演じる夫人がひたすらに圧巻。『マクベス』って夫人の存在がめちゃくちゃ違和感なんだけど、だからこの作品でもとにかく違和感だらけの煽り的存在なんだけど、でもだからこそ凄まじいんですよね。

ある男 ★★★★★
驚異の傑作。全身を包み込む現代日本の圧倒的リアリティ。それを作品に与えた、総ての役者の演技とは思えない圧巻の演技。悲しい物語の、喜劇としか言えない悲しい結末。素晴らしかったです。

ミセス・ハリス、パリへ行く ★★★☆☆
なんなんでしょうね、人間の持つこの身に纏うということへの飽くなき欲求。そしてそれによって生まれる自尊心。てゆーか今調べて知ったんだけど、原作ポール・ギャリコなんですね知らなんだ……。だから洋服買ってもいいですかねもう保管場所無いけど……。

グリーン・ナイト ★★★★☆
なかなかに大変な物語でございました……。物語がほとんどすべて暗喩みたいな印象で、私はたぶん色んなものを掴み損ねているのだと思います。キツネ、巨人、彼が出会う全ての事象、そして根幹と言えるグリーン・ナイトについて、それらは手のひらから零れ落ちていってしまい何ひとつ留まらず、容易い理解を拒んでいく。原作読んだらどうにかなるというものでもないのだろうけど、アーサー王伝説もちゃんと履修しないとなぁ……。
それにしたってレディ・ベルティラックを演じるアリシアは、これぞアリシア!! って感じで相変わらず美しゅうございました!!

すずめの戸締まり ★★★★☆ 
新海誠作品を初めて観ました。基本的にどの作品を観るか否かは、長年の経験で培った勘で決めるのですが、今回初めて観てみようと思ったのは、草太さんが好みだったから!!!!! これに尽きますね!!????
……いえ、あのね、でも本当に、主人公2人を好きになれそうだった。それが決定的だったし、実際に他のキャラクターたちも好きになれました良かった。逆に私が今まで観てこなかった理由ってそうゆうことだったんだなぁとも思いました。
2011年のあの日を実際に体験している1人としては、やっぱりまぁビクッとなるけれど(そう、私でさえ)、こうして物語に昇華していくことは本当に大事だなぁと思いました。
あと、すずめたちが辿ったルートがだいたい通ったことある道のりで、「ここ通ったことあるー!!」って思いながら観てたんだけど、友達に「そんな観方するひといないよ」ってゆわれたけど、そーかぁ~~??