ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2023年映画の旅③

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2023年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

ザ・ホエール ★★★★☆
深く、深く染み渡る静謐な寓話。すべての登場人物たちの生き方が悲しい。母親が実の娘のことを「あの子は邪悪」ってゆうのもすごい良く分かるんよ。それがなおのこと悲しい。間違いに間違いを重ね続けてその邪悪な娘を愛し続けるチャーリーは輪をかけて悲しい。ブレンダン・フレーザー自身の人生とも完全に相まって、その悲哀が極まって、そして光に溶けていく美しい物語。

ジュラシック・パークロストワールド ★★★☆☆
今回、ジュラシック・パークシリーズ3部作を一気に観る機会を得て、この作品がどういった成り立ちだったのかをすごく理解できました。2作目のロストワールドは3作の中で完全に異色なんだけど、このエッセンスがジュラシック・ワールドシリーズに継承されていく非常にハリウッド的な豪華絢爛な1作。

ジュラシック・パーク3 ★★★★☆
改めて観ると、3作目って原作を離れてるんだけどめちゃくちゃ原作に忠実。たぶんそれはグラント博士がいるからってところが大きいと思うんだけど(笑)。
で、3を観た直後にアマプラで初めて『ジュラシック・ワールド 新たなる支配者』を観たんですけど、グラント博士が初めてでっかいもの(陰謀)と戦ったー!!! ってなるわね(笑)。でもほんと25年経ってこの結末に辿り着くのはグッときました(笑)。

TAR ター ★★★★☆
クライマックスのあの感触。それはもう、ほとんど『アラビアのロレンス』のそれで。これは本当に劇薬のような物語で、解釈があまりにも観客側に投げられた特異すぎるラストシーンと共に、とても人に薦められないまでの威力がございました……。いやまじほんとすごい。この見せ方は本当に凄惨。

ザ・スーパーマリオブラザーズ ★★★★☆
ぜんぶ盛り!! これは楽しいですわ。私は殆どゲームをしないで育った人間ですけど、それでもちゃんとスーパーマリオは知っているわけですし、マリオカートくらいなら従兄弟の家で触ったことがあるわけで、でもたぶんそんなこと関係なく楽しいと思います。
ピーチ姫の出自については初めて知ったんですけど、あれが正典なんですか??(笑) ピーチ姫カッコ良くて最高でしたし、ルイージキノピオがひたすらヒロインで良かった(笑)。

タワーリング・インフェルノ ★★★★★
1974年作品。上映時間165分。初めて観ましたが、これはすごい……。
とにかくボリュームがあるし、登場人物も多いし、差し込まれるエピソードの数もすごいんだけど、そのすべてが魅力的なのが本当に驚異的。そしてCGの無い時代にまじに火を燃やしまくった画面の圧倒的な迫力と恐怖と美しさ。そんでもって「音楽良いな~」ってぼーっと思ってたらエンドロールで“ジョン・ウィリアムズ”って出てきてまた爆笑しちゃった……。もうジョンしか勝たんな……勝たん構文はマジこのためみたいなとこある……。
あと、今までマックィーンのことまぁカッコいいけどくらいにしか思ってなかったけどこのマックィーンはマジやばカッコ良かったです!!!(笑) しっかしクライマックスの解決策はホントに度肝抜かれました。素晴らしかったです。

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ★★★★☆
最後の冒険。最後の冒険ってその響きだけでずる過ぎる……。
なんかもうね、ノスタルジィよ、ノスタルジィ!! それに尽きる!! ハン・ソロを終わらせたハリソン・フォードが、インディもきちんと終わらせにかかった、その事実ってハリソン・フォードとゆう俳優自身の店じまいでもあるんだよね。それがね、その事実がぐっとくんの!!! もう映画の本筋と何ひとつ関係ないけど、ストーリーとしてはちゃんとインディしてたよ!! 最後はやっぱりこうでなくっちゃねって終わらせてくれる。ありがとう、インディ・ジョーンズ。ありがとう、ハリソン・フォード

君たちはどう生きるか ★★★★☆
前情報一切無し。一切無さ過ぎて、一応映画館通いしてるからペラっと1枚貼ってあるポスターだけは知っておりましたが、観る気無かったんですけど、いざ公開されたらなんか熱に押されて(あとまぁいい具合に暇だったので)、観に行っちゃいましたね……。通常のスクリーンが混みすぎててげんなりしちゃったからIMAX課金もしちゃったし……。
けれども。あの果てしなく美しい手書きの背景だけでもIMAX課金の価値はございました。そしてその物語。正直最近のジブリは(『ポニョ』以降とかは)殆ど観ていなかったんですけど、あぁ、これは真骨頂だ、という。それに尽きました。手触りとしていちばん近いのは『千と千尋』かも知れない、と個人的に感じたんだけどどうだろう。ミヒ様の最後の台詞は珠玉。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE ★★★★☆
予告映像で……崖からバイクで飛び降りるあのシーンについてトムが……「むかしからの夢だった」って言ってて……。私は完全に「そんな夢みるな!!!!!」って思ったのですが……(笑)。
まーあすごかったです。最初の潜水艦のシーンからの緊迫感ヤバすぎたし差し込まれるエピソードはいちいち華がある。多少冗長だけどもうそんな些末なことはどうでもよいです(笑)。前作はいまいちピンとこなかったんだけど、今回はほんとすごい。トップガンからの良い流れを見事に掴んでるなぁってゆう。後編も楽しみにしてます!!!
あと、最近になって友達がトム・クルーズファンになって色んなトムの小ネタ情報が供給されるようになってきて、トムのこと面白くなっちゃってる節はあります(笑)。