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日々もろもろ。

坂東三十三所巡礼3日目 正福寺

2021年3月20日(土祝)

④第二十三番 佐白山 正福寺(佐白観音)
前の週にもどこかお参りしたかったのですが、電車の運行に影響が出るほどの暴風雨に見舞われたため1週空きました。人はこうやって18きっぷの期限に追い立てられることになるのですね。うう……巡礼自体は急いでないんだけど、JRに急かされている、今この期間……。

なので、せっせと遠出です。行き先は割かし直前に天気予報と相談しつつも「あ、ここ行きたい!!」的直観で決めます。今回選ばれたのは茨城県笠間市にある佐白山正福寺でございます。
茨城県自体あんまし行ったこと無い上に、笠間駅のある水戸線に乗車するのは正真正銘初めてです。水戸まで行かないのに水戸線って名乗ってるの、良いよね(良いの??)。茨城って関東だといちばん行った回数少ない県ですわぁ。神奈川からだと単純に遠いんですよね。特に県庁所在地が遠いとね、なかなかね。

だもんで、行き慣れていない茨城。乗り慣れていない常磐線。上野で乗り換えを失敗する我!! 常磐線の案内いっぱいあって分からんぜよ……冷静に眺めたらひとつ隣なだけのホームだったんだだどもさ……。
とゆーわけで、常磐線から入るルートを予定していたもののあえなく失敗。調べ直したら「小山経由で行きなはれ」とアプリに命じられたので、急遽栃木経由で茨城入りです。柔軟に行きましょうね柔軟にね……。

そんなこんなで30分ほどロスしながらも10時半くらいには笠間駅に到着。そこそこ乗降客がいたけども無人駅っぽい(時間帯によるのかも)。住宅は広がっているけれども駅前には殆ど何もないので、笠間観光の中心であろう笠間稲荷神社の門前までてくてく歩きます。2kmくらいだけど平坦な町中の道なので特に問題もなく。周遊バスも出してくれてるけど、けっきょくぜんぶ歩いて回っちゃったなぁ。
神道系の大学を出ているからか何なのか、とにかく最初は土地の神様に挨拶せよという教えが身に付いているため、笠間稲荷神社に参拝。当たり前だけど狐さんいっぱい。門前はお土産屋さんとかたくさんで、今は人の出こそ少ないけど通常はなかなかに賑わっているんだろうなぁという雰囲気。そんでこの時点で11時半近くなっていたので、とりあえずお昼ゴハンを食べちゃおうということになる(※独り)。蔵を改装したというオシャレカフェでビーフシチューをいただく。当然ですが名物とかそうゆーものじゃあないわけですが、これほんと美味しかったです。ふわわわぁ……。あと、ずっと生トマト嫌いと声を大にして主張してきましたが、付け合わせのサラダの生トマトを割かし美味しく食べられたので(外で出されれば努力して食べます、オトナなので……)、そこまで嫌いじゃなくなったのかもしんないけど結論はまだ保留ね……。

さて、お腹もいっぱいになったけれども時間はちょうど正午を回った頃合いなので、観光寺院ならいーけどお昼時に小さい寺院を訪問するのは憚られるなと(単純に受付閉めてる場合もあるし)、先に笠間日動美術館に行ってみることに。美術館なる施設は随分と久々になってしまったのですが、いやぁ良かったなぁ。特に膨大な数の作家たちの制作を支えてきたであろうパレットコレクションは、他では観ることのできない展示で感動でございました。特別展・常設展と合わせて90分くらいいたかなぁ。

さて、本題です。ここまで長かったな……。美術館の隣にある正福寺を訪ねます。地図を見た限りでは「どこが入口ですか……???」と不安でいっぱいでしたが、道沿いに大きく“ここだよ!!”って看板出してくれてましたありがとうございます。そしてファンシーなアマビエの幕……。事前にHP覗いた際にもアマビエがオンパレードだったのでびっくりはしませんでしたが、ファンシー。門をくぐった後にはそのファンシーさに似合わない木組みの階段が続いていて、ちょっと登ります。両脇にシャクナゲだと思うんだけれど見事にびっしり植え込まれていて、季節にはさぞや美しいのだろうなぁという趣。
私がお参りした時には先客に父娘2人組(娘さんが高校生くらいかな)がいらっしゃって、アマビエ含む色とりどりの御朱印についてどれを授与していただくか受付の女性(ご住職なのかも)とあれやこれや相談されておりました。私はその間にお参りと建物などの写真を撮り(ここも平常時はご本尊を拝見できるそうなのですが、やっぱり今時期は入れてもらえなかった……)、少し離れた場所に猫さんを発見してアイコンタクトのみで遊んでいました。おいでよって言ったけど(身振り手振りで)、来てはくれなかった……。
こじんまりとしたお寺さんでしたけど、坂東の巡礼を始めてからちゃんと認識したのは、東のお寺は廃仏毀釈の影響をしっかりと被ってしまっているということ。関西でももちろん被害はあるんだろうけれど、関東はもともと大寺院であったというこちらの正福寺はじめ、他の三十三所の中でもかなり厳しい状況に追い込まれた寺院が多い印象。それでも生き延びたのもそれまでの歴史の力なのでもあろうとは言え。

帰りは笠間芸術の森公園の方までぐるっと回って、そちらの陶芸施設の中にあったカフェで笠間焼のお皿にのっかったイチゴのタルト(これもめちゃんこ美味しかった……)をいただく。てか笠間でびっくりしたのが、町中にあふれる笠間焼の窯元でしたり、それらの作品を展示販売するギャラリーの多さ。焼き物の町ってこういうことなのか……。いずれは益子にも伺う予定なので、俄然そちらも楽しみになってきました。とはいえ笠間では余裕ぶっこいてたらけっこう時間がカツカツまで駅まで小走りしたほどなので、ゆっくり焼き物見られなかった……。
そして今度こそ常磐線回りでトコトコと神奈川までの帰路に就いたのでしたとさ。いやー、毎回びっくりするほど楽しいのよね、坂東さんの旅。

 
 
 
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