ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

坂東三十三所巡礼4日目 円福寺・龍正院

2021年3月27日(土)

⑤第二十七番 飯沼山 円福寺(飯沼観音)
この日ももちろん18きっぷだよ! 土曜日にせっせと早起きして、今回は千葉県へと向かいます。
当方、現住所は神奈川県ですが、生まれも育ちも不動の実家も千葉県です。とは言え、実家は房総半島の半ばの港町ですので、銚子を訪れるのは推定27年ぶり……(白目)。いやたぶんね、なんかね、小学生の頃に家族で来た覚えがあるですよ。記憶にあるのは水族館と、おそらくその近くでお弁当を食べたことだけなんだけど、その水族館が今はすでに無きものとなっているのは知っていたのですがね、今回の旅で廃墟を見た時に「こんなんだったっけ……??」ってなったのは飯沼観音をお参りした後の話……。

というわけで、銚子です。乗換アプリに言われるがままに千葉駅で銚子行の電車に乗ったので、果たして成田回りなのか東金回りなのか分岐するまで分からなかったんだけど、東金回りでござんした。どっち行ったって行き着く先は銚子なんだども、帰りは成田回り予定なので東金回りでようござんした。たぶんね、東金線初めてなんだよね、私。千葉県でもまだまだ未踏の路線が多いのだな(小学生の頃は車で来た気がする)。

銚子の駅前に降りたって思ったのは、想像の4倍くらい道が広くて(歩道は8倍広い)、空が広い(高い建物が無い)。そして漂う南国感。これは群馬や茨城には決して無かった空気感だ……。飯沼観音の最寄は銚子電鉄観音駅ですが、JR銚子駅からでも徒歩20分くらいなのでとりあえず歩く。てくてく。そのうち五重の塔が見えてくるので、そこがそれです(雑)。いや、見事でございますよ。太平洋戦争で伽藍は1度灰燼に帰したそうですが、そこからの復興という観音堂と山門、そして千葉県唯一という五重塔(お坊さんに教えて頂いた)。観音堂内にも案内頂き、坂東・西国・秩父霊場すべての観音様を描いた天井画も拝見させてもらいました。畳の上に横になれるの有難し。
そして境内には桜も咲いておりました。花の季節は良いですね。

飯沼観音のお参りを終えて、しかしてやっぱりはるばる銚子まで来たんなら犬吠埼はマストだよね! 嬉々として灯台登りたいよね!!
とゆーわけで、最寄の観音駅から銚子電鉄に乗り込んで、いざ犬吠埼。途中、「緑のトンネルで~す」みたいなアナウンスに盛り上がる車内をよそに、「一瞬だけ利根川の河口が見えま~す」にブチ上がる我。千葉県に生まれたからには、1回は利根川の河口見てみたくないですか?? できればこの足で河口のほとりに立ちたいよね~~。今回はホントにちらっとしか見えなかったけど、でもなんか感動しました県外の人には絶対に分からない感覚だと思うってゆうか、千葉県人にも通じるのかなコレ……。

犬吠埼。何があるかと言われれば、青い海。白い灯台。割とキレイなお土産屋さん。だけれども、もういくらでもいられるな!!! 予定してた帰りの電車1本遅らせたもの(この土地における1本ごとの間隔は非常に長い)。それでも足りなかったくらい。楽しいなぁ、岬。何があるわけじゃないのにテンションだだ上がる、それが突端。
海っぺりの小さな空き地みたいなとこの隅っこに、菜の花とキャベツとあとソラマメかなぁ植えてあって。母親の実家も海の目の前なんだけど、猫の額みたいな場所にやっぱりサヤエンドウとか植えてあって、海辺の民の畑への執着ってどこも同じなんだなって……。

⑥第二十八番 滑河龍正院滑河観音
後ろ髪引かれつつも銚子を後にし、今度は成田回りで帰途に就くのですが、その成田のちょっと前くらいにある滑川駅から徒歩で20分くらいがこちらのお寺さん。本当に坂東巡礼を始めなかったら決して降り立つことのなかったであろう駅。ほんと~に何にもない駅なんだけど、帰りの電車の時間にどこからともなくわさわさと人が集まってきてけっこう利用されてるんだな~と感心。
街の景色は特に変わり映えしませんが、上空に飛行機が随分と近くに見えて、ああここは本当に空港のふもとのなんだなぁと実感した次第。これは成田に行った時には決して感じえない感覚だったなぁ。田園風景、単線の線路の踏切、その上を大きく横切る飛行機。

そんな道中を経て、桜の花びらが舞う滑河観音に到着。ここは本当に桜の季節に来れて良かったなぁ。他にもずっと桜の名所として名高いお寺さんが坂東にはいくつもあって、このタイミングで18きっぷを使ってどこに行くかってけっこう悩みどころだったんだけど。そして結果として桜を押し出していないこちらの2寺の参拝と相なったのですが、ちゃんと縁を結んでいただいているんだろうと思っていたいものです。ささやかながらもとても美しい桜でした。
それにしても決して有名とも豪勢とも言えない田舎町の夕刻迫るお寺さんに、それでも1人また1人と入れ代わり立ち代わり参拝者がみえるのが坂東三十三所巡礼の力なんだろうなぁと感じました。

そしてまた先述の駅に戻り、ぽつぽつと集まってきた人たち(人々は何用でこの町に来て、そして何処に帰るのか……)と一緒に成田線に乗り込み、家路を辿るのでありました。いやほんと、良いお参りでございました。ありがとうございました。

 
 
 
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