ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2017年映画の旅③

ものすごい主観であります。
かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2017年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

インセプション ★★★★☆
いや~~~、ものすっごい情報量でしたわ。新作閑散期に割安でIMAXリバイバル上映観れたのですごーい良かった。公開当時はまだ映画活動してなかったものでな…。でももっと最近にTVCMとか観た気がしてたけど、2010年作品なんですね。7年前かぁ。
しかしまぁあれですよ、マリオン・コティヤールですよ。何で観ても彼女のファム・ファタルっぷりは神がかっておりますな…。あの深い瞳はどーなっているの……。

リヴォルト ★★★☆☆
私にもそういう時期がありました。自分で物語を創っていた頃、〝敢えて明確な意図や正体の無い敵を登場させる、なぜなら敵の正体は大した問題ではなくてそれを通して描きたいことが別にあるからだ〟――それってちょー感情移入しにくい表現だったんですね納得ぅぅぅ!!!(推定7年越し/主人公が記憶喪失なのが事態を更に助長させてる気もする)
…敵さんのデザインが秀逸で(蜘蛛みたいなのは『マトリックス』っぽかったけど)、でも母船ちっちゃいなとか(『インデペンデンス・デイ』がでかすぎた)。「医者にしては銃の扱いが上手い」のはホントにただ軍医だったからなのかとか。あぁでもベレニス・マルローの低くて美しい声が印象的でした。インディペンデント感がぬぐえないのは映像技術とか演出とかそんなんじゃなくて、世界が危機に瀕してると言葉では言うけど舞台がワールドワイドじゃないというストーリーに起因していて(通信網が途絶えてる設定なので仕方ないんだけど)、なんかそーゆーの学ぶところが多かったです(笑)。やー、やりたいことは身に沁みてちょー分かるんだけど!!!(笑)

ハクソー・リッジ ★★★★☆
ヨーロッパ方面が舞台かと思ってたら、沖縄地上戦の話だったんですね。my 無知…。
アンドリュー・ガーフィールドに関しては世間的にはスパイダーマンの役者さんなんでしょうが、私はおそらくはこないだの『沈黙 サイレンス』で初見なので、その時は随分と老成してしまった若者な印象でしたけど、今回は最後まで青臭さくて強く逞しく生きてて素晴らしかったです。てゆーかドロシー役のテリーサ・パーマーめっちゃめちゃ美人さんね!! あとはもう、とーちゃん。とーちゃん(ヒューゴ・ウィーヴィング)な。先の大戦の悲劇を身にまとい引き継いでしまった人。
〝『プライベート・ライアン』を超える戦闘シーン〟って評があったけど、20年経てなお戦争映画の金字塔として技術・演出面で引き合いに出される『プライベート・ライアン』の凄まじさ。本作の迫真の戦闘シーンは本当に凄惨でこうあるべきであり、けれども1箇所での戦闘に絞ったストーリーなので割と観やすいと思います。『プライベート・ライアン』はねぇ、長い旅路だったからねぇ…。あれは私、たぶん中学生の頃に観てるんだけど、今回『ハクソー・リッジ』を観て敢えてもう1回観たいなとも思いました。あと、秋に『ダンケルク』ね。

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 ★★★★☆
ジャック・スパロウってこんなにも活躍しなくて良かったんだっけ?? って思いました(笑)。え? 良かったの???(笑)
…パイレーツシリーズは、確か1作目TVで観て、2は観てなくて(断片的に観たかも)、3はTVで観て、4は映画館で観たけど今となっては一切思い出せなくて、で今作(無茶苦茶)。
もーね、オーランド・ブルームは今でもやっぱりカッコいいですね! ほっとんど登場しなかったけどね!! ジョニー・デップは今となっちゃもうよく分かりませんトリックスターばっかり演じるから(笑)。
3はちゃんと観てたからくるものありましたねぇ。しかし更に続き作る気なのだろーか? エンドクレジットの最後の最後までちゃんと観てね。いや、むしろ観なくてもいいのかもしんないな(笑)。

ディストピア パンドラの少女 ★★★☆☆
ゾンビものは! 当分観ません!! やっぱりゾンビ嫌い!!! だってちょー怖いんだもん!!!!(笑)
とゆーわけで映画におけるゾンビについて調べてみたのですが、1932年の『恐怖城』が最初とされつつもこの時点では人を襲い肉を食らう設定は無かったそーな。その後も多数のゾンビ映画が製作されるも、現在のゾンビのイメージを決定づけたのは1968年の『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』だそうで…詳しくはウィキペディアで調べてね(笑)。
もーホント『バイオハザード』とかマジもう勘弁して!! って感じだし(どうでもいいですけど、あの終末世界にあってアリスのお化粧がいつもバッチリですごいなって…)、じゃあ何で観たんだよって話だけど、こんなにガチゾンビだと思わなかったんだもん!!(笑) ゾンビ怖いやだ!!!(笑) 去年観た『傲慢と偏見とゾンビ』は半ばコメディだったし、綺麗な女の子いっぱい出てきたしで、あれはね、大丈夫だったんだよ(笑)。

ボンジュール、アン ★★★☆☆
久しぶりに見ましたわ、〝翻訳:戸田奈津子〟。なんてこちゃない映画なんだけど、妙に芳醇な気持になれます。男性陣には全然心惹かれないけど(たぶん、観客がそう思うように誘導する多少の意図がある気がする)、ダイアン・レイン演じるアンが魅力的。とゆーか、最後のワンシーンに見せるあの表情。「あ、終わる? これで終わるんだね?? 終わったーーー!!!」みたいな(笑)。伝わらん(笑)。
フランス人がまじフランス人でフランス人だった(笑)。

ローマの休日 ★★★★☆
オードリーほっそ!!! オードリーほっそい!!!!
…って思いながら観てました(笑)。実に17年ぶりくらいに観た気がするローマの休日。当時の記憶は殆ど最後の会見のシーンだけしか残ってなかったんだけど、あの「どの場所もそれぞれに…ローマ! ローマです!!」って叫ぶ、あれね。観ればぜんぶ思い出す。“生まれながらの王女”って役柄だからこその、惜しげも無く高貴さを前に出すオードリーの気品(それを出せる彼女の偉大さ)。
60年前の映画観て、2017年の劇場内が笑いに包まれてるのってホントすごいよね。ほとんど満席でした。完璧なお伽噺。

少女ファニーと運命の旅 ★★★★☆
ファニーを演じるレオニー・スーショーの、泣きたいのをこらえ続けるあの表情。あんな、あんな表情。エリーを失った時に最初に見せる、到底演技とは思えない、誰もが身の内に覚えのあるあの迫真の。自らの足で走り続けた少年少女たち。そんな彼らを命がけで守ろうとした大人たち。圧倒的な悪意の森を抜けだし、国境へと駆ける彼らの姿が目に焼き付いて離れない。
時に。割と近所のミニシアターでも上映があったのですが、まぁそこの近くに行く用事も他にあったので日比谷のTOHOシネマズまで観に行きました。街の小さな映画館を応援したい気持ちもあるけれど、やっぱり大手チェーンは設備が良いよね…。同じ映画なら、やっぱり椅子も音響も良いところで観たいなってなってしまう。

ベイビー・ドライバー ★★★★☆
ゲッタウェイ』のようにはいかないのが2017年の良心なんだろうなぁ~って思いました。主人公のアンセル・エルゴート、ティーンエイジャーみたいに見えるけど、そうじゃないのね。麗しのリリー・ジェームズもティーンエイジャーみたいに見えるけど、もちろんそうじゃないね(ダーリン役のエイザ・ゴンザレスのが年下なのね)。
もうね、ケヴィン・スペイシー演じるドクと、CJ・ジョーンズ(情報がぜんぜん無い)演じるジョセフの印象がすんばらしかったです。とりあえず、観終わった後に勢いで5kmの家路を音楽(ハンガリーのバンド)聴きながら帰りましたね。ちょー疲れた(笑)。

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