ぽぽぽ?(仮)

日々もろもろ。

2023年映画の旅①

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2023年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

ドリーム・ホース ★★★★☆
超序盤、仔馬が可愛いという最高に訳の分からない理由で泣き出して以降、ほっとんど泣き続けてた自分が怖いよ!! なんだよ、馬が可愛いからって!!?
ストーリー自体は超絶王道(実話が元ですが、だからこそ)で、もうめちゃくちゃ安心しながら号泣してました。最後、村の馬券売り場の窓口の老紳士が静かに泣いていたのがたまらんかったし、エンドロールでそれこそ実際のモデルになった人々がキャストと一緒に陽気に歌ってるの最高。
あと本筋とは関係ないんですけど、北アイルランドスコットランドイングランドと違う国ってゆうのは理解しているつもりだけど、ウェールズもひとつの違う国なんだわなぁ。

ヘアー ★★★★☆
確かにこれは壮大な皮肉なんだろうなぁ。大言壮語を叫びながら決して何も成すことのなかった彼らへの。
たった半世紀前、男性が長髪であるというだけで社会への反逆とみなされていた時代が確かにあった。『イージー☆ライダー』で初めて触れたそれはあまりにも理解から遠く、殺人にまで発展した時には本当に何に対する怒りなのか戸惑ったものですが、今の時代に想像すら及ばないというところまでこれたのは良かったのでしょう。

ヒトラーのための虐殺会議 ★★★★☆
音楽、一切無し。描かれたのは、1942年1月20日ヴァンゼー会議。舞台は、会議の行われた別荘のみ。出席者がやって来て、会議を行い、腹を探り合い、そして去って行く。
なので完全な会話劇なんですけど、観終わった後の体感90分くらいだったけど今調べたら112分って書いてあって、だからテンポめちゃくちゃ良いんだなって。制服組でも代理で出さされてるランゲ少佐にはちょっと好感を持ってしまうし、官僚背広組には肩入れしてしまう部分もあるので、物語というのは、人を人として炙り出すということは、本当に凄まじい威力だなと思い知ります。

ノースマン 導かれし復讐者 ★★★☆☆
神話ってそういうものだと思ってるんですが、誰にも感情移入するようなことが無かったので、「なるほどねー」って思いながら観てたんですけど、特に『ヒトラーのための虐殺会議』を観た直後だったので、これくらいでちょうど良かったです(笑)。
ただひとつ文句を言いたいんですけど、「数年後」って字幕で出て、まぁ直訳だと確かに数年後だったんだけど、でも実際20年後だったよね!?? ってゆー……(笑)。あの可愛い少年から血みどろマッチョマンへの変貌は数年ではない流石にね!!!(笑)
それにしたってアニャ・テイラー=ジョイ、めちゃくちゃ好きです。

キャバレー ★★★★★
クライマックス、サリーの選択が分かりすぎて、そして「僕も寝た」ってブライアンが言った時が本当にもう最高すぎて。
一応ミュージカルに分類されるみたいですが、ぜんぜん道端でいきなり歌い出さないのでミュージカル感はほぼ皆無(私判定)。ちゃんとステージの上でしか歌い踊らないので脈絡ありまくりです。そして恋愛映画の姿を借りた圧倒的な社会ドラマ。村の集まりで起こるあの合唱が喚起させる恐怖は、その後の史実を知っているから起こるだけであって、立ち上がり歌い出す人々を愚かだとは決して言えないんだよなぁ。

イニシェリン島の精霊 ★★★★☆
鈍器でぶん殴られたような物語でしたね……。
鑑賞後に色んな人の考察読んだけど、もしかして高尚な暗喩も隠喩もどうでもよくて、我々は結局なんか監督の掌でいいように転がされてただけなんじゃないかってゆう……。それほどまでに暴力的で病み荒んだ物語だし、動物が絡んじゃったらそりゃもうそうなっちゃうしかないよっていう。

バビロン ★★★★★
天乃忍さんの『シークレットガーデン』ってゆー短編漫画で、ある意味とても他愛のない台詞なのかもしれないけど、最後「それはまるで 夢のような日々でした」と回想を締めくくるのだけれど、もうすべてはそうなんだよな……と思います。
古き良き、本当に古き良き映画でした。それはたぶん、本当に無茶苦茶で理不尽な、だけれども情熱さえあればすべてを押し切り最高の景色を創り出すことが許された、今となれば本当に古き良き時代が舞台だからなのでしょう。そして時代というものは、絶対に移り変わらないわけにはいかないので、ひとはいつだって2度と戻らない失われた時代に想いを馳せるのでしょう。
エリノアがジャックに永遠を語るあのシーンは白眉。そこからもうボロボロに泣けてしまって駄目でしたわね。ジャックが「葉巻を取ってくる」と言っただけで、その後に何をするつもりなのか分かってしまうの辛すぎて。本当の意味で古き良き時代を回顧できたのはマニーだけだったし、でも彼がそう言える平凡な人生を歩んでくれて良かったと思うのです。そしてその幸せが素晴らしくも凡庸であればこそ、古き良き時代は光輝くのでしょう。それが実際にはどんなに酷い時代であったとしても。
「それはまるで 夢のような日々でした」。

以下羅列:ブラッド・ピットはやっぱりスター/マーゴット・ロビーはやっぱりスター/ディエゴ・ガルバめっちゃ好き(最後の方色々相まって若かりしアル・パチーノに似ててちょーカッコイイねってなっちゃった)/リー・ジュン・リー格好良すぎ/昨年末に無声映画を観る機会を持てて本当に良かった/『雨に唄えば』観たことなくてああぁ…ってなったけど、とりあえず『雨に唄えば』ってことは分かったので良かった。

私が映画を観る理由をぜんぶジャックが代弁してくれて、たぶんもうそれだけで良かった。そこに共感できるか否かがすべてを決する映画でした。私も、なるべく遠く遥か彼方に連れて行って欲しいの。あなたたちが創るその物語によって。

鬼滅の刃 上弦終結、そして刀鍛冶の里へ ★★★★☆
「一緒に観に行こう!!」って3回誘われまして、3回断ったんですけど……。だって原作もアニメも1mmも触れてなかったし……。4回目誘われまして……(普通3回断られてまだ誘う??笑)。「チケット代出してくれるならいいよ(笑)」って言ったら出してくれたので観に行きました(笑)。結果、面白く観られたから凄すぎん???(笑)
だって、物語中盤の超中途半端な3話分だよ?? それを今までのあらすじを最初の字幕説明だけで秒で分からせに来たの凄すぎん?? その作りも凄いけど、それでぜんぶ理解して馴染んだ私も凄ない??(笑)
いやホント面白かったです、流石!!

レナードの朝 ★★★★☆
驚異のロバート・デ・ニーロ、迫真のロビン・ウィリアムズ。そして患者や看護師を演じた人々も、すべてが圧巻。本当にもうデニーロについては筆舌に尽くし難い。
治療としては本当にギリギリな感じで、結果的に泡沫の夢だったわけだけれど、「命は与えられ、そして奪われるもの」って、それは確かに真理。

2022年映画の旅⑦

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2022年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

蜘蛛巣城 ★★★☆☆
黒澤明はほとんど教養として観に行っていて、そして何作か観るうちに『七人の侍』さえ観ていれば……とかも思うのですが、山田五十鈴さん演じる夫人がひたすらに圧巻。『マクベス』って夫人の存在がめちゃくちゃ違和感なんだけど、だからこの作品でもとにかく違和感だらけの煽り的存在なんだけど、でもだからこそ凄まじいんですよね。

ある男 ★★★★★
驚異の傑作。全身を包み込む現代日本の圧倒的リアリティ。それを作品に与えた、総ての役者の演技とは思えない圧巻の演技。悲しい物語の、喜劇としか言えない悲しい結末。素晴らしかったです。

ミセス・ハリス、パリへ行く ★★★☆☆
なんなんでしょうね、人間の持つこの身に纏うということへの飽くなき欲求。そしてそれによって生まれる自尊心。てゆーか今調べて知ったんだけど、原作ポール・ギャリコなんですね知らなんだ……。だから洋服買ってもいいですかねもう保管場所無いけど……。

グリーン・ナイト ★★★★☆
なかなかに大変な物語でございました……。物語がほとんどすべて暗喩みたいな印象で、私はたぶん色んなものを掴み損ねているのだと思います。キツネ、巨人、彼が出会う全ての事象、そして根幹と言えるグリーン・ナイトについて、それらは手のひらから零れ落ちていってしまい何ひとつ留まらず、容易い理解を拒んでいく。原作読んだらどうにかなるというものでもないのだろうけど、アーサー王伝説もちゃんと履修しないとなぁ……。
それにしたってレディ・ベルティラックを演じるアリシアは、これぞアリシア!! って感じで相変わらず美しゅうございました!!

すずめの戸締まり ★★★★☆ 
新海誠作品を初めて観ました。基本的にどの作品を観るか否かは、長年の経験で培った勘で決めるのですが、今回初めて観てみようと思ったのは、草太さんが好みだったから!!!!! これに尽きますね!!????
……いえ、あのね、でも本当に、主人公2人を好きになれそうだった。それが決定的だったし、実際に他のキャラクターたちも好きになれました良かった。逆に私が今まで観てこなかった理由ってそうゆうことだったんだなぁとも思いました。
2011年のあの日を実際に体験している1人としては、やっぱりまぁビクッとなるけれど(そう、私でさえ)、こうして物語に昇華していくことは本当に大事だなぁと思いました。
あと、すずめたちが辿ったルートがだいたい通ったことある道のりで、「ここ通ったことあるー!!」って思いながら観てたんだけど、友達に「そんな観方するひといないよ」ってゆわれたけど、そーかぁ~~??



2022年映画の旅⑥

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2022年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間 ★★★★☆
20年ぶり2回目の鑑賞です。その割に覚えていたなぁと思いますし、それだけ印象的かつ厳しい物語だったんだとも思うのです。やっぱり何がツライって、どんどんダメになっていくことを知っているからですよ。『王の帰還』のラストでのフロドの選択を、20年経った今もなおその表情と共にはっきりと覚えているのだから。
その辛さを引き摺って、20年歳をとった自分と共にもう1度体験しようと思います。でも20年経ってもやっぱり私はヴィゴ・モーテンセン演じるアラゴルンのカッコ良さにドキドキしっぱなしだよぉ~~!!! 変わっていない……。

アバター ★★★★☆
初めて観ました(まじかよ)。なんてゆうか、話自体は“マイルドな『もののけ姫』”みたいな印象でした!!(そう、とてもマイルドだった)
ここまでくるともはや実写とはアニメーションとは……みたいな感じなんだけど、単純に3Dってワクワクするよね(笑)。続編観るかどうかはその時のノリ♡

家族の肖像 ★★★★☆
これぞ、これぞ映画だな、と思う。古き良き時代の、古き良き映画。バート・ランカスター演じる老教授と、ヘルムート・バーガー演じるコンラッドの機微に溢れた関係性は美しさと淋しさの極み。
『家族の肖像』観たから盛り上がってすぐ翌日に『8 1/2』を勇んで観に行く力が湧いたので、順番逆にしなくて本当に良かったなと思います(笑)。『8 1/2』先に観てたらきっと心折れてた(笑)。

8 1/2 ★★★☆☆
そんなこんなで『家族の肖像』観た翌日に観に行ったんですけど……、久々に……途中で……たぶんちょっと……、寝た☆
いや私には相当難易度が高い映画でございました。これはもう鍛錬でどうにかなるようなものでもないような気がするのですが……。
1963年作品。「はっかにぶんのいち」、と読むそうです。私ですら完全に「はちとにぶんのいち」世代でございますからそれも時代でございますね。クライマックスで「人生は祭りだ!」と叫んでくれたその一言に140分が報われました。いやほんとに(笑)。

ロード・オブ・ザ・リング二つの塔 ★★★★☆
「サム、僕はもう駄目だ」って、こんなにもしんどいことがあるだろうか……。ああぁぁぁ……どんどんダメになっていくって、本当にこうゆうことなんすよ。こうゆうことなんすけど、こないだ1作目を観た時よりも疲労感が少ないのはただの慣れじゃなくて、主人公たちの覚悟が決まっちゃったからなんだよなぁ……。「フロドは気付いています、この使命が命と引き換えであることに」という、その悲壮な覚悟をしてしまう前と後の違いなんですよぉぉぉ……。
ただこの辺からほんとサムの素晴らしさが際立ってきますわよね。ほんとに、サムがすごいんですわよ。そんで、たった独り“指輪を手にしてしまった者”という逃れ難い業を分かち合うゴラムにフロドが感情移入してしまうのも。

アフター・ヤン ★★★★☆
ヤンに秘められていた幾百もの記憶が輝き放たれたあの瞬間。ひとの生きた記憶というのは、それだけでこんなにも美しいものなのかという。静謐な空気の中で水を注ぐように描かれる美しい佳作。

ロード・オブ・ザ・リング王の帰還 ★★★★☆
「帰途の分です」、「もう、帰りの分は必要ないでしょう?」。
しんどかったああぁぁぁぁ……!!! 『二つの塔』がラクだったのは、まだフロドが侵され切っていなかったからで、更にダメになっていくこの一連は本当の本当に辛かった……。それでも一途にフロドと当初の使命を守り続けるサムの圧倒的ヒーローっぷりよ。そんでもって人間の王としての自らの出自を受け入れて立ったアラゴルンの美しさったらなかったわ……!!!(これはもう仕様がないです! アラゴルンいてくれなかったら私この映画観続けらんなかったよ、辛過ぎて!!)
だからその、20年前に1度観たっきりのあの、それでいてはっきりと記憶に刻まれていたラストシーン。そうならざるを得ない、旅の終わり。旅の終わりはいつだって悲しい。偉大な使命を成し遂げて世界を救ったとて、決して自分自身を救いえなかったフロドの悲哀。それを受け止めてあくまでも普通の人生の幸せを歩んでいくサムの尊さ。本当に大変なそれでいて素晴らしい物語でした。次に観るのはまた20年後かなぁとも思う(辛過ぎるので……)。でも、人生でもう1度は観たいと思います。良い映画ってそういうものだよね。アラゴルンかっこ良いしね!!!

レイジング・ブル ★★★☆☆
これもまた……大変な作品でしたわね……。
てゆーかぜんぜんジェイク・ラモッタの生前に作られてんのね!! 鑑賞後にウィキペディア観たら没年2017年ってなってて最近じゃん!?? ってびっくりしちゃったわ……。なんかもう、大昔の話みたいな感じでしたので……。

アムステルダム ★★★★☆
特に『レイジング・ブル』を観たばかりだったせいもありますが、もはやロバート・デ・ニーロが凄すぎて笑っちゃったわよ(笑)。とゆーか、エンドロールで名前クレジットされるまでデニーロって気付かなくて、そこがほんとデニーロの凄まじさですね……。
全体的に説明過多の部分と説明不足な部分が入り乱れてカタルシスが弱くなっちゃった気がするんだけど、それを補って余りあるデニーロを筆頭とした圧倒的役者の力でございました。マーゴット・ロビーは今をときめくザ・ハリウッド!! な女優さんなのでもう居てくれるだけで万事OK!! ってなりますわよね! 好き!!

 
 
 
 
 
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2022年映画の旅⑤

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2022年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

エルヴィス ★★★★☆
トム・ハンクスは偉大である……。トム・ハンクスすげぇ、トム・ハンクスすげぇわよ!!
とゆーことで(?)、エルヴィス・プレスリーです。初めてちゃんと彼の人生を知りました。なんとなくすごい人なんだろうなぁくらいにしかなかった印象が、ある意味では更にふわふわともしたし、やっぱりどんな人でも哀れで悲しくてそして強いのだなと思いました。彼を演じたオースティン・バトラーの色気も本当に素晴らしかったです。ロックンローラーは、でもやっぱりどうしたって刹那的で、そこもまた抗いがたい魅力なんですよ。

アルマゲドン ★★★★☆
1998年作品。たぶん22年ぶりくらいに観ました……。封切り時は『ディープ・インパクト』の方を映画館で観ていて、アルマゲドンはTVで観たんですよね。そう、観たんですよ……、観たんですけど、22年ぶりに観て思ったのは、いくらなんでもこんなにムチャクチャだったっけ!!??? ってことですよ(笑)。
いやー、びっくりしちゃった(笑)。「いやそれはいくらなんでも!????」の連続でしたが、思い切りよく振り切っていて「やっぱりこーゆぅ映画は必要だよね(笑)」っていう……(苦笑)。
そうなのよ、現実じゃないからこその映画じゃないって思います。見たままを描くのが絵画ではないようにね。それでもアポロ1号の慰霊碑だけで号泣しちゃった。『ライトスタッフ』からの流れがここに繋がるなんて……。そんでもってこの時期のブルース・ウィリスの脂の乗りっぷりはやっぱりすごいですね。引退の報も入ってきましたが、ありがとブルース。

アルピニスト ★★★☆☆
終演後に近くの席の方が「“こんなにすごいんです!!”ってだけで終わると思ってたからショックだった……」って言ってたけど、私もそう思ってたからショックだったよ……。いやでもね、彼の友人知人たちがずっと心配し恐れていたように、やっぱり遅かれ早かれではあったんだろうなとも思ってしまうのです。
ドキュメンタリーです。ドキュメンタリーだから、むしろ目の前で致死的な事故が起こることは無い(もし致死的な事故が起こるのであれば、画面は暗転するだろう)。なのに私は途中、何度か目をつむりました。あの恐怖の質は、フィクションとは決定的に違う。目もくらむ氷の絶壁――それは岸壁からは剥がれ頂上からただぶら下がり、人の重さにたわんでいる――を登るその様を。氷が剥落さえすれば実際の人間が実際的に重力のままに遥か彼方の地面へと叩きつけられ絶対的に命を落とす。あの生身の恐怖は、ドキュメンタリーでしか感じえない。
世界には本当に様々な人がいるのだと思い知る。私は絶対にあんな壁面を独り登ったりはしないのだから。凄まじい経験への肉薄。

キングダム2 遥かなる大地へ ★★★★☆
前作ではほんとに吉沢亮長澤まさみにメロメロになりましたけども、今回はフツーに山崎賢人良かったですよ! 新キャラを演じた清野菜名もちょーよかったです。「ショウ姉(ねぇ)」って言ってたんだね、予告だけ観てずっと「少年」だと思ってたから、「あれ!? 女の子の仇を!??」ってそこにびっくりしちゃった(笑)。
それにしたってやっぱり大沢たかおですよ、大して登場シーン無いけどあの存在感ですよ。あと、出てきて一発でそれと分かる濵津隆之氏もつえーなぁって思いました。次回もちょー楽しみ!!

マトリックス レボリューションズ ★★★★☆
ほんとは1、2も映画館で観たかったんですが、1週上映だとどうしても『リローデッド』の都合がつかずに、まぁ昨年末にアマプラで観たしな……(『1』に関してはIMAXで観てる)となって、『レボリューションズ』のみ映画館で鑑賞。やー、昨年末にアマプラでちっさいPCの画面であのごっちゃごちゃの映像を眺めながら「これだってIMAXで観てぇよ~~~!!」ってなりましたので、まぁIMAXじゃないんですけど、映画館のスクリーンで観られた良かったです。

NOPE/ノープ ★★★★☆
どこか捉えどころのなかった予告編だけ観て臨んだ鑑賞の結果――これこれ! 私は今これが欲しかったのー!! というカタルシス
予告の質感とかで、もっと難しくて結末もある程度は理不尽なものになる覚悟もしていったのですが。いや、演技の場にいる動物たちをフィーチャーすることで浮き彫りにしていく物語の進め方はある意味で本当に凄惨。なんだけども、「やったるぜ!!!」ってなった後に広大な青空の下で繰り広げられるSF活劇の様は圧巻。素晴らしかったです。

ブレット・トレイン ★★★★☆
東京~京都間で、「途中の停車駅は5駅!」って言われて……品川・新横・名古屋とあとふたつどこ!? まさか静岡でどっか停まるんか!?? って思ってたらホントに静岡に停まってウケちゃった(笑)。じゃああと一駅どこよ!? まさか……米原ーーー!!! ってなったよね!!!!!(笑) そして東京を夜出発して京都に着くころには夜明け!! 夜行列車やったんかこれ!!???
とゆーわけで、ブレット・トレインです(笑)。無茶苦茶なのは観る前から知ってたんで、終始無茶苦茶に徹していてすごく良かったです(笑)。米原、ちらっと描写された駅周りの景色がキラキラしてたけど、実際は何も無いよ! 私はちょっと詳しいんだ(笑)。ブラピは今作もじゅうぶんに若々しいけど、真田広之は流石の激渋でござった。あと、ジョーイ・キングちょー可愛いな!

ドライビング MiSS デイジー ★★★★☆
1989年作品。第62回アカデミー作品賞受賞作品。
それと同時に、今も全く抱えている問題は変わっていない。このような映画はだからこそ、まだまだ必要とされてしまうんだろうなぁ。モーガン・フリーマンジェシカ・タンディの掛け合いが素晴らしい。99分で描かれた、30年間の人生を辿る物語。

レインマン ★★★★☆
ダスティン・ホフマンの演技の、その奇跡のような。そして物語に瑞々しさと生命力を与える若く美しいトム・クルーズのエネルギッシュな様ときたら。
凄まじいバランスで成り立っている映画です。そしてただひたすら本当に、ダスティン・ホフマンには脱帽することしかできない。素晴らしかったです。

 
 
 
 
 
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2022年映画の旅④

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2022年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

シン・ウルトラマン ★★★★☆
夜道を歩いていると結構な頻度で思うことがあるのです、「その角を曲がったところに海底原人ラゴンがいたらどうしよう……」と。
そうなのです。何でかよく分からんのですが、私は小学生の頃に初代ウルトラマン~タロウまでを履修していたんです。一部、ウルトラQも観ていたんじゃないかと思います(なんせ人間サイズのラゴンがトラウマなので)。ぜんぜんリアルタイムじゃないから、たぶん夏休みの再放送とかだったんじゃなかろうかと思われるのですが。
だから私はメフィラス星人ゼットンも巨大フジ隊員も知っているわけで(かつてはゼットンゼットン星人の兵器だったことをちゃんと思い出せる程度には)、子供の頃以来観返していなくて細部うろ覚えすぎたとして、でもウルトラマンの遺伝子を埋め込まれてて、幼少期のその刷り込みって何よりも強いのですよ。
とゆーわけで『シン・ウルトラマン』、めっちゃくちゃウルトラマンしててちょー楽しかったです(笑)。これがウルトラマン履修していない人が観た時にどう感じるのかぜんぜん分かんないんですが、“ウルトラマンとは、つまりこうゆうものなのである”っていうのを2時間でまとめ切ったとしか言いようがない。なので、これで初めてウルトラマンに触れる方に言いたいのは、“これがウルトラマンです!!”とゆーことです(笑)。
もう私はずっと「いっそハヤタ隊員って言ってーーー!!!」って心底叫んでおりました(笑)。斎藤工すごいよ。あとチーム内で若手の早見あかりちゃんと有岡大貴くん良かったです。

理由なき反抗 ★★★★☆
ジェームズ・ディーンを履修しよう第1回。
というわけで、初めて観ました。てゆーか私、ジェームズ・ディーンの年代すらあんまし把握してなくて、1933-1955年なんですね。思っていたよりか昔だった、ほんとに古き良きアメリカなんだなぁ……。
当時のアメリカのティーンってこんなんなんです!?? ってゆーカルチャーショックもあるんだけど、だけどもなんか青少年がやるとこ病むこと永遠に変わらんな……とも思いました。ジムは鬼素直な良すぎるくらいには良い子だよ……。

帰らない日曜日 ★★★★☆
予告を見た段階で……「森薫さん……」って思ってたんですけど……。本編最中もだいたいずっと「森薫さん……」って思ってましたよね(笑)。
ポールも大概なんだけど、ジェーンの肝の座り具合もすごかった(笑)。まぁあれくらいじゃないと良家の御曹司と関係なんて持ってられませんわよね! ポールと終わってしまった後の生き方も本当に強く美しく、そして悲しい。「私の男は私に名作を書かせるためにみんな死ぬの?」「書かなければ生きてこられなかった」。ジェーンを演じるオデッサ・ヤングの凛とした美しさが全てに説得力を与えている。
個人的には柔らか御曹司くんより哲学者ドナルドが好みだし、ジェーンの人生に彼がいてくれて本当に良かったよって思いました。あとはキッチンメイドのミリーが可愛いなとか、裸で読書って本当に良いものなんだなとかそんなことばっかり考えてましたね……。

エデンの東 ★★★★☆
ジェームズ・ディーンを履修しよう第2回。
というわけで、初めて観ました。時代物(とはいえ制作年から30年くらいしか前じゃないんですけどね)かつ聖書の題材がテーマなので、『理由なき反抗』よりも格式があってクラシック。
今回この2作だけ観て、と言ってもジェームズ・ディーンの出演作は3本しかないゆえに、そりゃあその時代のあのアメリカのアイコンにもなりえるようなぁ……と思いました。父親に縋りつくシーン、アドリブなんですってね。それ聞いた時は流石にぞっといたしました。兄弟の間で揺れるエイブラを演じたジュリー・ハリスもめちゃめちゃ素敵でした。
あとやっぱり、世の中の大多数の人は正義漢のとーちゃんよりも、かーちゃんの方に惹かれると思うんだよ。これは麻生みことさんの漫画からの引用だけども、「人間、正しいから魅力的ってわけじゃないからね」。

トップガン マーヴェリック ★★★★☆
前作は数年前に観ていて、そんなにピンともきていなかったのですが……、でもやっぱ映像凄そうだから観に行くかなって軽い気持ちで観に行ったんですけど……、こいつはすげぇや……!!!
なんせ過去の過ちがありますが故、“絶対に誰も死なせない”が何十年か越しの今回のトムの課題であり、そんなもん絶対に叶えられるに決まっているからにして、つまりこれは味方誰も戦死しないという圧倒的確証をもって観られる超安心安全感。トムのトムによるトムのための映画。なんだけども血気盛んな若者たちも、脇を固める歴戦の将校たちもしっかりくっきりキャラ立ちしてるし、誰が誰だか分かんなくならないというのはめちゃめちゃポイント高かったですね(笑)。
そんでもうあの劇場の椅子を揺らす(4DMXとかじゃなくてフツーの上映でもフツーに揺れる)戦闘機の大爆音のエンジン音はやっぱたまんねぇんですわ。これが映画館の醍醐味ってやつですわ。

ライトスタッフ ★★★★★
トップガン マーヴェリック』冒頭でトムが軽々と飛び越えて、その更に遥か先のマッハ10さえも掌中に収めていたその後に。サム・シェパード演じるチャック・イェーガーが自らの命を賭けつつも大胆不敵にマッハ1の壁をぶち破ったその冒頭10分。もう私は号泣いたしましたわよね……。
トップガン新作のその冒頭は本作へのオマージュだそうですね。あぁだからその1シーンのためにエド・ハリス(最近ほんと観る度にずしっと歳を取られてて、ちょっとずしっとした気分になってしまうの。元気でいてね、エド……)を連れてきたのか。本作を観た後にもう1回トップガン観たんですけど、もう感動のピークがそのオマージュシーンになってしまった(笑)。あまりにもはっきりとオマージュしていたことを思い知ったので……。

1983年作品。おそらくは初見だと思うのですが、ロケットの打ち上げが次々に失敗する様をユーモラスに描いたあのシーンを観た瞬間、子供の頃からずーっとずーっと記憶にあった初出不明の印象的なその映像と見事に重複して、だからもしかしたら観たことがあったのかもしれないのですが。でもそれ以外はすべて初めてだったと思うのです。
宇宙開発の萌芽が生まれたかどうかという時代から、マーキュリー計画完遂までを描いた大河ドラマ。上映時間193分にしり込みしたものの、けれども物語の語り口はあくまでも軽く、そしてあくまでも情熱的で、その完璧なバランス感覚の中で必要なだけの時間が必要なだけ過ぎて、そしてクライマックスを迎える。ただそれだけにして、圧倒的に重厚な物語。

ザ・ロストシティ ★★★☆☆
映画的にはほんとにまじどうでもいいタイプの作品なので、特におススメはしないのですが(笑)。ダニエル・ラドクリフが何の役でもござれみたいな役者になって心の底から良かったなぁと思うのです。そんでもってブラッド・ピットもまじどうでもいい役だったんだけど、でもあれはブラピじゃなければ務まらんかっただろうな(笑)。サンドラ・ブロックがずっと訳分からんラメラメ全身タイツみたいなの着ててネタだったけど、最後の最後で綺麗なワンピースに着替えてくれてそれはもう美しくて流石の素晴らしさだったですわ。
あと最後にひとつ、「君が書くとしたらどうする?」「真実を確かめに行く」「じゃあ行こう!」と現実世界で駆け出した瞬間(いや映画ですけどでもね)。そうやって生きなきゃなぁと深く思ったのです。そんな字幕翻訳は『アンチャーテッド』と同じ爆イケな方だったので今回もキレッキレでした(笑)。もっと高尚な作品の訳どうやるんだろうってのも気になるけど、このテの作品にこの言葉チョイスの勢いは気持ちいいです(笑)。

アポロ13 ★★★★★
1995年作品。たぶん20年ぶりくらいに観ました。更に史実をもとにしているからして、結末なんてみんな知っているわけですよ。なんですけど劇場中ぐずぐずに泣いてて、やっぱトム・ハンクスすげぇよ、エド・ハリスかっけぇよ……と思うのです。地上からクルーを支え続けた飛べなかった飛行士ケンを演じるのが、『フォレスト・ガンプ』のダン隊長を演じたゲイリー・シニーズってゆうのがまた、ね。
ライトスタッフ』⇒『アポロ13』の順番で観れて本当に幸せでした。初の月面着陸のことについては『ファースト・マン』を思い出して補いました。宇宙開発史もの大好きです。だいたいいつもずるずるに大号泣してる……。
けれどね、映画の出来とか感動とか、そうゆうのとは全く別のところで私は心の底からこう思うのです、「そんなガラクタで月まで行くな!!!」(笑)。大気圏突入軌道の再計算、宇宙で手計算して地球で5人くらいで検算してるの観て、まじこっわ!! って思いました(笑)。

 

 

 
 
 
 
 
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2022年映画の旅③

ものすごい主観であります。かなり偏った趣味だと思われます。ラインナップ的にも。「2022年に映画館で観た」作品を扱っています。ので、制作年度は準じていないです。あと、基本甘口評価でいきたいタイプです。

オートクチュール ★★★★☆
終演後におばさま達が「どうして才能があるって見抜いたのかしら~」「手先じゃないの~??」ってお話されていたのですが、私もそれ疑問だったのですがたぶんそうゆうことなんでしょうね(笑)。
ともあれ繊細な服飾に彩られたとても逞しい物語でした。エステルが「化繊ばっかり着て!」って憤ってたけど、綿や麻ならともかく絹なんて値段的にも管理的にも着れないってゆーか普段着にはできないよおおぉぉ!! って思いましたわよね(笑)。

フォレスト・ガンプ 一期一会 ★★★★★
2年くらい前にアマプラで観たのが初めてでした。その時も大概泣いたんですけども、内容知ってる今回も少年フォレストが走り出した時点で泣いたから末期。それを時代が移るたびに繰り返して、クライマックスは大洪水。ちょろすぎんかとも思ったけど、でもやっぱりこの映画にはそれだけの力がある。改めて観るとトム・ハンクスがやっぱりすごすぎる。
そう、強く思ったんですよ、“人生とはかく在らねばならない”と。同時にこうあることはあまりにも困難なので、だから私は物語を(映画にせよ漫画にせよ小説にせよ、他何にせよフィクションの力というものを)求め続けるのだろうと思ったのです。永遠の名作。

イングリッシュ・ペイシェント ★★★★☆
かつて芸術が芸術たるために最も重要視された、格調というもの。おそらく20世紀初頭以前の文芸作品が綿々と描き続けた、全体小説の如く。その舞台に必要なのは戦争であり、そして大人の男女の愛。
まさに格調高く上品に情熱的に、そして非常にアカデミックに。丁寧に丁寧に編み上げた傑作。愛があり、憎しみがあり、血が流れ、死が訪れる。アカデミーがアカデミー然としていた時代の最後の輝き。
2人のヒロイン、ハナとキャサリンのクラシックかつ燃え立つ美しさ。それにしてもウィレム・デフォーは何に出てても存在感と目力が凄くて惹きこまれちゃう……。

ひまわり 50周年HDレストア版 ★★★★☆
時代の残酷さの前に今改めてスクリーンに映し出される景色。カラーで映画を撮ることの意味を、あの圧倒的な(数多の死体の上に植えられた)ひまわりの黄色が物語っている。
ソフィア・ローレン演じる傲慢なまでに力強いジョバンナ(言葉も通じぬ社会主義の異国に独り赴き、数々の賢明な言葉を無視し遂に夫を探し当てえた彼女のことを一体誰が責められよう)が、マーシャと出会った瞬間にお互いに察し気遣うあの空気が忘れ難く胸に残る。そして確かに長い年月を経てしまったあの雷鳴とどろく最後の夜の邂逅も。
――私は長いこと、自分が生きる時代は何もない時代だと思っていました。歴史書で語られてきた数限りない事件を経て、今この時代を後世の教科書は多くは言葉にすることも無いだろうと思っていました。けれど旅客機が貿易センタービルに突っ込むのを、津波が町を飲み込み火の手が上がる中に残された病院の屋上で救助を待つ人々の姿を、世界中に蔓延した未知のウイルスが荒れ狂うさまを、私はこの時代で目の当たりにすることになりました。そして今、この時代にもはや起こることは無いと思っていた戦火の映像を観ています。本当に何もない時代であらなければならなかったのだと、今は思います。

ベルファスト ★★★★☆
戦争の話。それは規模としてはあまりにもささやかな戦争で、ささやかに確実に日常を変容させ、実際的な血が流される。
とーちゃんとかーちゃんの関係が、それでも何ひとつ疑われることのない愛が素晴らしいなと思いました。そしてじーちゃんとばーちゃんの物語も。キアラン・ハインズ演じる祖父ポップの遺した「人は胸の高鳴りからしか学ぶことはできない」というあまりにも美しい真実の前に、私はただ深くうなずくしかできないのです。

ナイトメア・アリー ★★★★☆
淀みなくギレルモ・デル・トロ作品。耽美で、妖艶で、血が流れ、愚か者は堕していく。
すごい意外性はないんだけど、こうゆー作品としてはだから珍しく安心して(?)観られるってゆーか、私が訓練されただけなのかもしれないけども(笑)。ルーニー・マーラ可愛いなぁ~(笑)。

アネット ★★★☆☆
難解だった……、途中で遭難しそうになったくらいには……。
最後の最後、何かを掴めそうになった気がして手をめいいっぱい伸ばしたけど、まぁ軽々とするりかわされました……。140分くらいの作品だから短くは無いけど、それにしたって5時間くらいの体感だったな……。
とゆーわけで完全にキャストに惹かれて観に行ったのですが、気軽に手を出したらいかんかった(笑)。とても人様には薦められないけど、アダム・ドライバーは本当に生粋の俳優なんだなって思いました。“ハンサム”“非ハンサム”の役を両方ここまで圧倒的な説得力を持ってできる人はいないですわ。あとまじマリオン・コティヤールが画面におわしますだけでもう私は満足です(笑)。

カモン カモン ★★★☆☆
色彩のない白黒の画面に咲いた、鮮やかな物語。抑制があると同時に、激情。
実際的には淡々としたお話なのでやっぱり眠くなっちゃうところもないではないんですけども、主人公たち3人の関係が新しく築かれていく終盤はやはり美しかったです。

ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガー ★★★☆☆
やっぱりたまにはこうゆうマジどうでもいい映画の摂取が必要になるよね! こーゆーんじゃなきゃ満たせない人間の欲望っちゅーもんがあるのよ!!(たぶん) 前作一切観てないし何なら存在すら知らなかったんだけど問題ナッシングでした。
それにしたってライアン・レイノルズとそしてもちろんサミュエル・L・ジャクソンの個性は際立っててすごいわけですが、けっきょくアントニオ・バンデラスモーガン・フリーマンが出てきちゃったらもうぜんぶ持ってかれちゃうわけですよ(笑)。まじこの2人ずっと精力的でバカバカしい役もやり続けて尊敬するほかございませんわよ。

 
 
 
 
 
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坂東三十三所巡礼22日目 那古寺

2022年3月19日

㉝第三十三番 補陀落山那古寺

もうかれこれ1か月近く経ってしまいましたが……。
なんでこんなに時間が空いてしまったかというと、やっぱりね、八溝山のクライマックス感がヤバすぎたからだと思うのですね??

だって5時45分に家を出た前回から一転、今回は普通に朝7時過ぎに家出たし……、まぁ3時間電車には乗ったけど駅から20分平地を歩いたらもうお寺に着いちゃって拍子抜けしちゃったし……。ほんとにね、八溝山基準になるとなにもかもがあっけなかった(笑)。こんなに簡単に結願しっちゃっていいもんなの!!??? ってちょー不安になった(笑)。

不安になったんだけど。納経所で年若いお坊様に今までの軌跡が記された御朱印帳をぱらぱらとめくられて、「結願ですね、おめでとうございます」っておっしゃっていただき。そうして結願印をいただいた御朱印帳を手にお寺の階段を降り、山門をくぐった時に、「あぁ、終わったんだぁ……」ってしみじみしてきました。ちょっと泣けてもきました。完全にコロナ禍の思い付きで始めた巡礼だけど、最終的には写経もするようになったし、今までの行動範囲だったら決して訪ねることのなかった土地を踏み、その地の観音様に手を合わせ続ける日々はその道を辿った過去800年の巡礼者たちの歴史の重みを感じるかけがえのない旅でした。

そう、帰りは電車に飽き過ぎて生まれて初めて東京湾フェリーにも乗りました。ほんと短距離の対岸が見えるフェリーなんだけど、フェリーはフェリーであるだけで異様に人の心をときめかせますね!! フェリー乗り場もちょー楽しいしね! 千葉県生まれだけど太平洋側だから、東京湾サイドのあの景色はとても新鮮でした。

そんなこんなで、2021年2月27日から始まった初めての巡礼の旅はこれにて完結です。1年とちょっと。短くも無いけど、ぜんぜん長くなかったね。でも今までの何回か書いた気がするけど、またこの道を辿りたいと思っています。そして30年40年後に、そこにまだ祈りが生きているのかを見届けたいとも思うのです。当面は機会を見ながら西国三十三所の歩を進めたいと思います。頃合いを見て秩父三十四所も。
ブログにしたためるかはちょー謎ですが……。でも人生において旅の持つ威力を噛み締めているので、このまま進んでいけたらいいと思うのです。

 
 
 
 
 
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